マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回も窓についてお話ししていきます。今日のお話しは窓の種類についてです。前回はホンダを例に、普通の窓についてお話ししました。
一般的には「普通の窓」以外をイメージする人は少ないと思いますが、海外ではこの窓を、株価の位置や勢いをもとに分類する考え方がありますのでご紹介したいと思います。
そこで、分かりやすいように実際の株価をお話ししたいと思います。チャートはソフトバンク(9984)の日足チャートです。
このチャートを見ると、株価が大きく上昇している場面がありますが、そのあいだ窓がたくさんあいているのがお分かりいただけると思います。こうした窓を海外ではいくつかの種類に分類しているのです。
まず、これらの窓があいた理由についてですが、ソフトバンクが大量保有しているアリババがNY市場に上場すると言うところから、ソフトバンクの含み益が膨らむと考えた買いが入ったのが原因です。
ただ株価はそうした話題が出たあと直ぐにストップ高といった大幅高になるわけではありません。
チャートの最初に窓があいたところをご覧いただければ分かりますが、このときの窓はこれまでの株価の範疇の中で発生しており、何か方向が出そうには見えるものの、投資家は半信半疑といった状態ではないかと思われますので、こうした窓はこれまでお話しした通り、「普通の窓」ということになると思われます。
続いて二つ目に発生した窓ですが、これは直近の高値を更新する窓となります。なぜなら、この窓は前日の窓が発生した時点で更新することができなかった9月3日高値7,639円を上回ってスタートするなど、これまでの高値を上回ってスタートしており、株価の位置で見ると、前日の「普通の窓」と比べると、明らかに強いことが分かります。
このように「窓」を単に株価が飛んでいると考えずに、「窓」があいた水準や前後の値動きまで考えて見ると、これまで見えなかったものが見えてくると同時に、「窓」の意味分かり、売買判断に役立つようになるのではないでしょうか。
次回もこのソフトバンクを例にさらに「窓」についてお話ししていきたいと思いますのでお楽しみに。
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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