第32回 窓について その8 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第32回 窓について その8 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。インベストラストの福永博之です。今週も窓についてお話ししたいと思います。
前回まで窓に種類があることと、ソフトバンク(9984)を例にそれぞれの特徴についてお話ししました。そして今回は、最後に残った窓についてお話します。
それではいつものようにチャートをご覧いただきましょう。



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今回の窓は「エグゾーションギャップ」と呼ばれるものになります。エグゾーション(exhaustion)とは消耗、疲労などと訳されますが、その名が意味する通り、最後に現れる窓ということになります。
日本では、「三空売りむかえ」という相場の格言がありますが、これは窓が連続して三つもあくと、「そろそろ上昇に勢いが衰えるよ」、といった考え方が背景にあるわけですが、海外では、窓の数はあまり考慮せず、上昇のエネルギーを使い果たしたかどうか、あるいは消耗したかどうかを判断材料にしているのです。
では、エネルギーを消耗したかどうかをどう判断するのか、ですが、最後にあけた窓の上にあるローソク足を見てみるとそのヒントがあります。
そうです。ローソク足が陰線になっているのです。ソフトバンクの例のように窓が数個あいて上昇が続いたあと、最後の窓で陰線が出るようなケースでは、それまで続いていた株価上昇のエネルギーが消耗してしまい、伸び悩みを示唆していると考えられるのです。
実際にソフトバンクの株価を見ると、「エグゾーションギャップ」が発生したあと伸び悩み、急落しているのが分かります。
このように「エグゾーションギャップ」が発生すると、伸び悩んでしまうことが多いため、高値掴みをしないよう注意する必要がありますので覚えておきましょう。


コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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