マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回は窓を活用した売買方法についてお話ししたいと思います。前回、窓があくとそのあとに窓を埋めることが多いとお話ししましたが、以下の銘柄で売買タイミングを見てみましょう。
みなさんの中にはリバウンドを狙って、売り気配で始まった銘柄を買いたい人がいるのではないかと思われますので、今回はそうした人向けのお話です。
では四角い線で囲まれたところをご覧ください。ここは売り気配で始まったあと、長い下ヒゲをつけて反発しているのが分かります。
まず、ここで買っても良いのか、あるいは良くないのかの判断をする必要があります。私は、75日移動平均線が上向きですので、下げ渋るようであれば75日移動平均線より下の価格はリバウンドを狙っても良いところではないかと思われます。
そこで、仮に330円で買ったとしますと、どこで売るかです。特に忙しくて取引時間中パソコンの前に張り付いて見ていることができない人にとっては、どこに売り指値を入れるのかが非常に重要なポイントになります。
株価をご覧いただければ分かりますが、売りそびれると10月17日まで下落が続き、安値を下回ってしまっており、損失につながっているのが分かります。
さて、ではどの価格で指値をするのかですが、窓を埋める時の特徴として、比較的短い期間の間で埋めることが多く、この特徴を利用するのです。
たとえば、8月7日安値365円と翌8日の寄付き価格349円の間の窓が埋ると仮定すると、窓埋めの価格になる365円で指値をするというのがポイントです。
ただ、同じ値段がついても売れないことも考えられますので、安全策を取るのであれば、1円または2円ほど下で指値をしておくとよいのではないかと思われます。
このように、大きな窓をあけて下落したあとの窓埋めを上手くとらえることができれば、短期間で利益を得られる可能性が出てくるのではないかと思われます。よくリバウンドを狙って買ったものの売りそびれたと言う人は試してみると良いのではないでしょうか。
ただ今回の窓埋めは、前述のように上向きの75日移動平均線がサポートになっていることが確認されているため、可能性があると考えられるわけですが、下降トレンドのときに窓埋めを期待して行うと損失拡大につながりますので注意してください。
また窓を必ず埋めると言うものでもありませんので、売りそびれた場合はロスカットも行うようにしてください。
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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