マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。日経平均株価は23日現在、19,700円台に乗せて取引を終えており、いよいよ2万円の大台回復目前のところまで上昇してきました。
そうしたなか上場来高値を更新する銘柄もあり、それらを保有している投資家は含み益が膨らんでいると同時に投資意欲や余力も増していることでしょう。
そのような銘柄を持ち続けるには、実はこれまでお話ししてきた窓を見分けることが重要になるのです。
前置きが長くなってしまいましたが、利益を伸ばすための週足の窓の種類の見分け方についてお話ししていきます。銘柄は前回に続きトヨタ自動車(7203)です。
週足チャートでも日足チャートでも窓の見方や考え方は同じですが、利益を伸ばすための窓はこれまでお話ししてきたどの窓になるのか、みなさんも考えてみてください。
それではもう一度、4種類の窓をおさらいします。
「コモンギャップ=普通の窓」
「ブレイクアウエイギャップ=節目を突破する窓」
「ランナウェイギャップ=逃げる窓」
「エグゾーションギャップ=消耗する窓」
と、ありますが、この中で利益を伸ばすために役立ちそうな窓は・・・。そうです。ランナウェイギャップです。ランナウェイギャップは、基本的に窓があいた方向にトレンドが発生していることを示すと同時に強いトレンドが発生していることも示していますので、週初から窓をあけて始まった時は株価が週末まで上昇する可能性があるため、週の半ばで反落する場面があったとしても、窓を埋めることがなければ強いトレンドが続いていると考え、保有している人は持ち続ける必要があるのです。
それが利益を伸ばすポイントになります。
また、まだ持っていない投資家にとっては、窓をあけたあと上昇が一服して窓を埋めそうで埋めない状況になっているときは、押し目を拾ってランナウェイギャップに乗るというのが押し目買いのポイントということになります。
実際のトヨタ自動車のチャートを見ますと、2012年12月25日と13年1月4日の間に窓があきましたが、その後はその窓を埋めることなく上昇相場が続く結果となっています。
またこの窓は、底値からの反発局面だったこともあり、後ろの遡っても節になるものが見当たらなかったことからコモンギャップとはならず、ランナウェイギャップとなったことがその後の株価上昇につながったのではないかと思われます。
さて、前述のように日経平均株価がおよそ15年ぶりの高値水準を回復する中、みなさんの保有銘柄を週足でみた場合、どのような状況になっているでしょうか。
窓をあけて上昇傾向が続いているのかどうか、さあ、直ぐに確認してみましょう!
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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