マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今週も引き続き週足の窓の種類についてお話しします。
前回は、ランナウェイギャップが発生して上昇が続くなかでの、いわゆる「押し目買い」のポイントについてお話しましたが、今回は株価が節目を突破する時に発生する、週足の「ブレイクアウェイギャップ」についてお話します。
それではいつものようにチャートをご覧ください。
今回ご覧いただきたいのは右側の四角い枠で囲まれたところです。この時、窓あける前週に大陽線が立っていますが、ここは2014年10月31日に日銀が追加緩和を発表したところになります。
ただこのとき大きく上昇していますが、14年9月に6,559円の高値に届いておらず、日銀の追加緩和発表でも高値を超えることができませんでした。
また、この時点では高値に届かなかったわけですので、一旦利益を確保しおこうといった動きが出てもおかしくないところです。
そして連休明けの翌週に窓をあけてスタートすることになるわけですが、この時に、既に売ってしまった投資家はこのあいた窓がどのような窓なのかを判断して、再び買うのかどうかを判断する必要が出てきます。
なぜなら、窓はあいた方向に強いトレンドが発生していることを示唆しているからです。
ただ、どの窓でも買って良いわけではありませんから迷うところになりますね。そこで、窓があいた価格を確認してみますと、14年9月高値を超えていると同時に13年5月高値も一気に上抜いているのが分かります。
そこで直近や過去の節目を確認してみますと、14年9月高値や13年5月高値を上回ってスタートしていることからブレイクアウェイギャップと判断でき、ここでは上昇の流れについていかなければならないことになるのです。
また、一旦売ってしまった投資家は窓があいたところで買い直すことができれば、その後の上昇トレンドで利益を伸ばすことができたことになるわけです。
一般的には窓をあけて始まると下げるのではないかといった思いが浮かんで買えないところですが、週足の窓でもブレイクアウェイギャップが発生したあとは上昇トレンドが継続する傾向にありますので見逃さないようにしたいところです。
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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