マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今週も週足の窓についてお話したいと思います。察しの良い人は、もうどの窓についてお話しするのかお分かりだと思いますが、今回お話しするのは・・・・。
そう、週足の「エグゾーション(消耗)ギャップ」についてです。
忘れてしまった人がいるかもしれないのでエグゾーションギャップについてちょっと思い出してみましょう。
エグゾーションギャップとは、上昇トレンドが続いているなかで、勢いよく窓をあけ上昇して始まったものの値を保つことができずに上ひげや陰線などを形成し、そのあとトレンド転換してしまうものでした。
週足でもそうした窓があるのか、いつものようにチャートで確認してみましょう。
これはブルボン(2208)の週足チャートです。ブルボンは、東証2部銘柄で日ごろの売買が少ないことが特徴ですが、点線の丸で示したように、最初に窓をあけたのは今年3月16日の週で、このときは週末まで上昇続いて高値で終える大陽線を形成する結果となっているのが分かります。
また、その翌週も窓をあけて上昇して始まりましたが、一旦大きく値を伸ばしたあと次第に上値が重たくなり、週末にかけて上げ幅を縮める展開となり、長い上ヒゲが形成されて取引を終えました。
このような値動きになると、上ヒゲで買った投資家は、戻ってくるのではないかと期待を抱いたり、売りそびれてしまったという思いで売れなくなってしまったり、なかなか売買判断がつかなくなるところですが、窓についての知識を持っている人は、これだけ長い上ヒゲが形成されたことから、エグゾーションギャップと判断して、翌週下落して始まったらロスカットするなどの投資行動がとれるのではないかと思います。
そうしたなか、案の定翌週には、この上ヒゲを嫌気した売り物で下落して始まり、陰線となり、3月16日週にあけた窓を埋めてしまい含み損が発生することになっているのがお分かりいただけるのではないでしょうか。
仮にこれが日足なら、日中値を保つことができなければエグゾーションギャップと判断して利益を確保したり、ロスカットできたりしたかもしれませんが、週足となると一週間の値動きとなるため、毎日チェックしておかなければならないことに加え、エグゾーションギャップかどうかの判断や、売り時もイメージできていなければならないことになりそうです。
と言うことで、次回は、この週足のエグゾーションギャップを日足に分解してどのように売り時を考えればよいのかについてお話したいと思います。お楽しみに!
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
マネックスからのご留意事項
「特集1」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。
商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。