マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回も窓の下落パターンについてです。前回までお話ししていたのは下落時のコモンギャップについてでしたが、今回はどの窓になるのでしょうか。では例によってチャートをご覧いただきましょう。
この銘柄は昨年10月以降、下落基調が続いているのがわかります。また、27日のギリシャと債権団との交渉がまとまらず、デフォルトが現実味を帯びるなか、29日月曜日の東京マーケットは売り優勢で始まる結果となりました。
そうしたなか、この銘柄も前週末の安値1,600円に対して1,598円と、ほんのわずかではありますが2円違いの窓を開けてスタートする結果となりました。
この窓ですが、週足チャートを見て、どの窓と考えられるでしょうか?
そうです。みなさんお分かりのように、この窓は「ランナウエイギャップ」となります。なぜなら、6月8日週に今年1月安値の1,666円を既に下回っており、ブレイクアウエイギャップではなくなっているからです。
また、この日の値動きを見て特徴的なことは、ランナウエイギャップの名前の通り、前週の安値を2円下回って始まったあと、戻すことなくそのまま値下がりする展開となり、結局安値引けとなっているのが分かります。
このように下落時のランナウエイギャップは、上昇時のランナウエイギャップとは逆に窓をあけて逃げるように下げ幅を広げていくことがお分かりいただけるのではないでしょうか。
実際の取引では、今回のように安値を更新すると心理的にはそろそろ下げ止まるのではないかと考えてリバウンドを狙って買いたくなるところですが、実際の値動きは損失拡大を嫌気した投資家の売りに押されて、下落幅が拡大することが多いため、買ってはいけないポイントということになりますので覚えておきたいところです。
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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