第70回 窓について その47 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第70回 窓について その47 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今週も引き続き、窓についてお話ししたいと思いますが、今週は先週の続きです。
前回、SCREENホールディングス(7735)を使って週初に窓あけて下落したところを紹介しましたが、このとき売った方がよい窓なのか、あるいは持ったままで様子を見た方がよい窓なのか、みなさんも一緒に考えてみて下さいとお話ししました。
さて、結果はどうなったのでしょうか。それでは、チャートを見てみましょう。

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上記のチャートは、前回例題として取り上げてからちょうど1週間が経過したチャートになります。そこで前回のチャートと今回のチャートを比較してみていただくと分かりますが、前回窓をあけた段階では、ちょうど上記チャートの右から2本目のローソク足の上下のヒゲを取り除いた形でした。

また、上下にヒゲが発生したために、結果的に窓を埋めるかたちになってしまっているのが分かります。

ただ、上ヒゲを形成したところで、一旦窓を埋める形になりましたが、その後は再び下落したあと下げ渋って終え、下ヒゲを形成しています。

このように、先週一週間は窓をあけて始まったあと、先週のローソク足のかたちからもわかりますように、株価が上下にふれているのです。

この原因として考えられるのは、今年1月13日つけた安値656円を少し下回る654円で先週月曜日に終えていたことだと思われます。

なぜなら、通常、窓をあけたとき、あけた方向にトレンドが発生することが多いですが、終値が節(フシ)となる安値近辺で終えているために、強弱対立する見方になってしまったと考えられるからです。

そのため、窓を埋めたあとは、売りが優勢となったあと買い戻されて、下ヒゲを形成する形になりました。また、下ヒゲを形成した理由として考えらえるのが、今年1月の高値616円に接近したことです。

こうした過去の高値も株価が下落基調になった時は、節(フシ)として意識され、下げ止まる傾向があるのです。

このようにしてみますと、下げ止まっているように見えるものの、本格的に戻すかどうかは、今週の動向にかかっていると言えそうです。

決算発表の結果、今回紹介した値動きと同じになる銘柄もありますので、しっかり頭に入れ売買判断の参考にしたいところです。


コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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