マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。8月に入ってから暑い日が続きますが、株式市場も決算発表がピークを迎える時期になり、値動きが激しくなってきています。
そうしたなか、マーケット全体が上昇中のとき、決算発表の結果が悪くても下げ止まって戻ってくるのではないかと考えがちですが、そうならないことが多々あります。
また、業績の結果次第では、買われる銘柄と売られる銘柄に分かれた場合、売られる銘柄の方がさらに売られたり、下げないまでも戻せなかったり、といったことがよくあるのです。
そこで、窓をあけて売られる銘柄の動向を今週も分析してみたいと思います。銘柄は日本CMKです。
この銘柄を見ますと、週初から窓をあけて下落しているのが分かりますが、下落途中で下げ止まりと見られる節目(フシメ)が、2014年10月安値の247円までありません。
そうなりますと、今回あけた窓は、これまでお話ししてきた4種類の窓のうち、どの窓と考えれば良いのでしょうか。
表示されている期間でみますと、前述のように2014年10月につけた安値247円まで下げ止まりの目処となる価格が見当たりませんが、この安値から2015年1月高値364円までの値幅の範囲内であけた窓と言うことになりますので、やはりコモンギャップということになりそうです。
ただし、コモンギャップであっても、仮に安値近くまで下落した場合、窓をあけた当日の終値が270円ですので、この終値から仮に247円まで下落したとすると、23円値下がりすることになると同時に約8.5%も含み損が膨らみ、損失が大きく拡大することになってしまいそうです。
このように、コモンギャップでも、節目までの値幅が比較的大きい場合、特に低位株では損失拡大につながってしまう可能性がありますので、週初から窓をあけて下落して始まった場合、安易に考えず注意するようにしたいところです。
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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