第74回 窓について その51 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第74回 窓について その51 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。先週はマーケットが荒れるなかで下方向に開けた窓がどの水準で下げ止まるかについて、これまでお話しした考え方をもとに探ってみてくださいというのがそのテーマでした。
そうしたなか今回のポイントは、荒れるマーケットのなかで下方向に窓をあけて下落した場合でも、これまで見てきた「コモンギャップ」をあけたときの下げ止まりの目途が有効なのかどうか、ということになりますが、みなさんが予測した通りの水準で、株価は下げ止まりましたか?
それではチャートを見てみましょう。

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コモンギャップを下方向にあけたときに下げ止まりの目途を探るとき、候補になるのは過去の高値や安値のほか、直近の上昇局面で開けた窓などがあげられますが、覚えていますか?それでは、振り返って確認したいと思いますが、その前に先週の安値やローソク足の形を確認しておきましょう。

先ずローソク足の形ですが、長い下ヒゲを形成しているのがわかります。一週間を通してこれだけ長い下ヒゲを形成すると同時に陽線を形成していますので、コモンギャップと見抜いて下げ止まりの目途で買うことができれば、予想通り下げ止まって戻る展開になった場合、短期間で比較的大きな利益を得ることが可能だったことがわかります。

ではその下げ止まりの水準を、実際のチャートから見つけることができたのかどうかですが、実際の水準を確認してみましょう。先週のローソク足の安値は、8月25日の6,650円でしたが、チャートをさかのぼって高値水準をさがしてみると、13年5月23日の6,760円が見つかりました。一方、この取引時間中の高値をつけたときの終値ベースの高値は二日前である5月21日の6,640円となっていました。これは8月25日の安値と10円違いとなっているのがわかります。

さらにこの価格水準は、2014年10月31日に発表された日銀の追加緩和であけた窓(ブレイクアウエイギャップ)の水準である6,696円から6,525円のなかで下げ止まっているのです。こうしてみますと、先週のような荒れた相場の局面でも、今紹介した価格をあらかじめ頭に入れて下げ止まりの価格を知ることができれば、冒頭にお話した安値近辺で買って終値で売って、比較的短期間で大きな利益となる69,600円=(7,346円(先週の終値)-6,650円(先週の安値))×100株を手に入れることができた可能性があったと言えるのではないでしょうか。

余談ですが、私が先週想定した通りの展開になってくれたおかげで、みなさんにこうして窓の種類と株価の関係のお話しができているわけですが、是非、みなさんもテクニカル分析を勉強して、有効に活用できるようになってください。そして、先を読める投資家になってください。次回も下方向にあけた窓についてお話したいと思います。


コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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