マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回は、前回の話しの続きです。週足の下落局面で窓をあけたあと、どこで下げ止まるかのポイントを探るのが、前回の宿題でしたが、みなさん探してみましたか?
先週の原稿を書いている時点で、下げ止まりの目処として「過去に下げ止まった節目で下げ止まるパターンや、起点となる安値から高値までの値幅の範囲内でフィボナッチを使って、その代表的な水準を探ることなどが挙げられます」としましたが、みなさん見つけることができましたか?
それでは早速検証してみましょう。
チャートを見ると、先週、大きな下落となっているのが分かります。また、株価は下ヒゲをつけて先週の取引を終えたあと、今週に入って陽線をつけ反発しています。
さて、そこで先週の宿題である、先週つけた下ヒゲの値(=先週の安値)を、テクニカル分析で事前に発見することができたのかということになります。
では、最初にお話ししたセオリーを当てはめてみましょう。先週月曜日の時点で下げ止まりの目処として挙げることができのたが、丸で囲んだところになります。
日付の近い方から見ると、昨年4月安値1,440円、同年3月安値1,399円となります。続いて、同年2月安値1,307円が目処になります。
そうしたなか、先週の下ヒゲの値(=先週の安値)は一体いくらだったのでしょうか?もうお分かりですね。先週の安値は1,310円でした。
いかがでしょうか?このように、ピックアップした価格と全く同じではないものの、3つの下げの目処としたところで下げ止まっているのが分かります。
実際、1つ目と2つ目の下げ止まりの目処は、あっさり割り込んでいましたので、これらの価格で下げ止まらないことは週初に判明していました。
このようにしてみると、窓をあけて下落する銘柄をどこで買えばよいのか、特に中長期で下げたところを買いたいと考えている投資家は、下落途中を買うのではなく、下げ止まりの目処を予めはっきりさせてから買うのが、安値近辺で買うためのセオリーと言うことになるのではないでしょうか。
もちろん必ず同じようになるとは限りませんが、こうしてみると、テクニカル分析は買い値の目処を探るのにとても役に立つのがわかりますね。
次回は、もう一つのポイントである、水準から分析してみたいと思いますので、みなさんも考えてみてください。
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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