第91回 窓について(下落パターン) その68 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第91回 窓について(下落パターン) その68 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。前回はさくらインターネットの窓明け後の動向について解説しましたが、その後どのような動きなったのか確認したいと思います。
では、さくらインターネットの週足チャートを見てみましょう。



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週足チャートを見ると、先週初めには窓をあけていた「さくらインターネット」ですが、チャートを見ると上ヒゲをつけ、窓を埋めてしまっているのがわかります。

こうなってしまいますと、このコラムのテーマである、下落パターンの窓ではなくなってしまうことになります。

ただ、実際の値動きでは、こうしたことはよくあることですので、今回はそのまま解説していきたいと思います。

では、この銘柄のように週初に下落して始まったあと、窓を埋めるようなケースでは、コモンギャップが打ち消されたことになりますが、チャートの形状を見る限り、2週続けて長い上ヒゲを形成しているのがわかります。

これまでの値動きを整理すると、窓あけ → 窓埋め → 上ヒゲ発生 → ?? という流れになっていますが、通常、窓を埋めてこのような長い上ヒゲをつけた場合、窓埋めと上ヒゲの形成によって、反発のエネルギーが一旦出尽くし、株価が伸び悩むというのがその考え方です。
ただ、さくらインターネットは、25日の取引終了後に決算を発表し、26日は反発して取引がスタートしています。

チャートには26日の株価が反映されていないため、26日がどのような値動きになるのかが注目されるところになります。

決算の中身についての判断はここでは行いませんが、株価が反発して始まっているところから、このまま再び上昇に向かうのか、あるいは、ヒゲのところで、伸び悩むのか、窓埋めした銘柄の値動きという観点から、来週もチェックしたいと思います。

コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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