マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回も下落パターンの窓についてお話しします。
ところで、先月29日に日銀がマイナス金利を導入すると発表したことから、驚きがマーケットに広がると同時に円安になり、輸出関連株などの戻りが急ピッチで進みました。
また、不動産株も金利の低下によって恩恵を受けると考えられていることから、大きく上昇する結果となっています。
そうしたなか、逆行して売られた業種もあります。それが銀行株です。銀行株は、マイナス金利の導入によって、その収益が悪化するのではないかといった懸念が先に立ち、売られる展開となりました。
また、その銀行株のなかでも、週初から窓をあけて下落基調が続いている銘柄が見られますので、その銘柄をもとに分析してみたいと思います。銘柄は新生銀行です。新生銀行は低位株であると同時に、日経平均株価採用銘柄の一つですから、流動性が比較的高いのもその特徴の一つです。では、週足チャートを見てみましょう。
週足チャートを見ますと、先週末の下落に加え、週初から窓をあけて下落して始まっているのが分かります。では、この窓は、これまで解説したどの窓に当たるのでしょうか。
このように期間を長くとると、いろいろ意見が分かれるかもしれません。
1つは、過去の値幅の範囲内であることから、コモンギャップとする考え方です。そして2つ目は、13年5月の高値と14年3月の安値のあいだで推移するボックスを下放れたとする考え方です。
この2つの考え方の違いは、下落が加速する可能性があるか、ないかの違いになります。仮にボックスを下放れたとすると、下落が続く可能性が高まりますので、押し目買いは控える必要があると考えられます。
一方、コモンギャップだとした場合、過去の節目で下げ止まったところで、押し目買いを考えるといったことが考えられます。
みなさんは、どちらだと思われますか?こうした状況では、直ぐに答えを出すのはリスクが高いと考えられますので、一旦様子を見るというのがセオリーです。
そこで、次回、節目で下げ止まるのか、あるいは下落が加速したのか、検証してみたいと思います。
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
マネックスからのご留意事項
「特集1」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。
商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。