第153回 窓について(下落パターン) その130 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第153回 窓について(下落パターン) その130 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回も窓についてお話ししたいと思います。
今回は日経平均株価の週足チャートを使って分析したいと思います。なぜなら、先週末リスク要因として意識された仏大統領選挙で、マクロン氏とルペン氏の二人が決選投票に進んだことで市場の安心感が広がり、大幅高で東京市場が始まっているからです。
そこでチャート上はどのような形になったのか、早速確認してみましょう。
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チャートを見ると分かりますが、週初から日経平均株価が大きく上昇する結果となりました。また、大きな窓をあけて始まっているのが分かります。
日経平均株価が週足でこれだけ大きな窓をあけるのは、それほど頻繁にあることではありませんが、上向きの26週移動平均線を上回っているのが分かります。
そのため、このまま26週移動平均線を上回った状態が続くようですと、週足の窓が完成しそうです。では、この窓はこれまで解説した4つの窓(コモンギャップ、ブレイクアウェイギャップ、ランナウェイギャップ、エグゾーションギャップ)のうち、どの窓になるのでしょうか。
週末までに何かが起こって窓を埋めることも充分考えられますが、このまま窓があいたままで週末までの取引を終えた場合、どの窓と考えることができるでしょうか。
また、今回発生した窓は埋めることになるのでしょうか。それとも、埋めることなく維持することができるのでしょうか。
今回の窓は、埋めるのか、埋めないのかで大きな違いが生まれます。なぜなら、窓を埋めることなく推移した場合、下向きの13週移動平均線に接近することになると同時に、上回ることが考えられるからです。
一方で、今週末にかけて窓を埋めたり、来週以降に窓を埋めたりするようですと、26週移動平均線を下回ることや、下向きの13週移動平均線を上回ることができずに押し返されてしまうことが考えられます。
そうなりますと、直近の安値に接近したり、割り込んだりすることも視野に入ることになるのではないかと思われます。
今週あけた日経平均株価の窓は、今後の動向を左右する重要なものになりますのでどの窓であるかを考えると同時に、今後の株価動向を探る上で重要なヒントを与えてくれると思われますので、みなさんも一緒に考えてみてください。

コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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