マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回も窓についての解説になりますが、その前に前回の内容をおさらいしておきましょう。
前回は、6月1日と2日のあいだに窓をあけたあと、そのまま上昇が続くのか、あるいは窓を埋める状況になるのかの判断材料として5日移動平均線について書きました。
その内容ですが、「窓を埋めるかどうかの判断材料になりそうなのが、5日移動平均線の向きです。6日現在では5日移動平均線は上向きを続けていますが、日経平均株価が終値で5日移動平均線を下回ると同時に5日移動平均線が下向きに変化するようですと、今回あけた窓を埋めるような反動が起こるかもしれませんので注意が必要と考えられる反面、窓を埋めたあとに株価が戻るといった値動きに変化した場合、押し目買いのチャンスになることも考えられるのではないかと思われますので、今後の値動きには注意しておきたいところです」といったものでしたが、2週間後の6月19日現在の株価はどのようになったのでしょうか。チャートを確認します。
前回のコラムは6月1日と2日のあいだに窓をあけた直後の5日でしたが、結果は上記のチャートを見てお分かりのように、窓を埋める結果となっています。
こうしたときに高値掴みにならないように注意するポイントが前回指摘した5日移動平均線と株価の位置関係と向きです。
6月5日に高値を超えることができなかったあと反落する展開になりましたが、冒頭に書きましたように、その後の5日移動平均線と株価の位置関係や移動平均線の向きが重要なポイントになります。
実際の値動きに沿って確認しますと、6月5日に高値を超えることができずに伸び悩んで小陽線を形成したあと、7日にはついに5日移動平均線を下回る結果となりました。
このように5日移動平均線を下回ったことから、窓を埋める可能性が高まっていることが予測され、押し目買いは控える必要があるということが分かります。
続いて、8日の日には5日移動平均線を上回る場面がありましたが、ここでも5日移動平均線を上回ったまま維持することができずに押し返されています。
さらにこの8日以降は5日移動平均線が下向きに変化して、株価の上値を押さえる展開となり、結局窓を埋めると同時に、一時25日移動平均線を下回るところまで下落する結果となっているのが分かります。
今回のように長い陽線が窓をあけて2本続くと、とても強い上昇トレンドが発生したと解釈したくなるところですが、今回のように伸び悩むと同時に5日移動平均線を下回るようなケースでは、乗り遅れることを恐れて直ぐに買いたくなるところですが、こうした値動きが再現されるようですと高値掴みにならないよう注意したいところです。
ところで、25日移動平均線を終値で維持すると同時に反発に転じていますが、ここでも指摘した反発につながるのでしょうか。
次回確認したいと思います。
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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