第161回 窓について(下落パターン) その138 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。

第161回 窓について(下落パターン) その138 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今週は先週の続きになります。先週は「25日移動平均線を終値で維持すると同時に反発に転じていますが、ここでも指摘した反発につながるのでしょうか」というのが、問題でしたが、果たして結果はどうなったのでしょうか。
早速チャートを見てみましょう。

2017-06-27_112920.png

チャートを見ると、5月31日に上向きの25日移動平均線上で下げ止まったあと、翌営業日の6月1日は大きく反発する値動きになっているのが分かります。また、6月2日には窓をあけて上昇して高値をつけています。
こうした25日移動平均線をサポートに反発する値動きは上昇トレンドが発生しているときの典型的なパターンになりますが、先週の問題である6月15日に25日移動平均線上で下げ止まったあとの値動きはどうだったのでしょうか。
結果を見ますと、5月31日以降の値動きと同様に、6月16日に5日移動平均線を上回ったあと、19日は長い陽線を形成し、20日には窓をあけて上昇し、6月2日につけた高値を更新する結果になっているのが分かります。
このようにしてみますと、繰り返しになりますが、6月2日に高値をつけた一連の値動きが6月15日以降に再現された格好になっていると考えられそうです。
一方で異なる値動きも見られます。それは、6月2日に高値をつけたあと、6月1日とのあいだにあけた窓を埋めていますが、6月20日に高値を更新したあと、まだ窓を埋める状況になっていません。
そのため、こうした状況を踏まえて株価の先行きを予測するとどのような値動きが予測されるのでしょうか?みなさんわかりますか?
1つは、みなさんお分かりのように、窓を埋める値動きになることです。今月は27日が権利付き最終売買日になりますので、翌営業日は配当落ちとなり、売り物が出やすくなるのが一般的です。
仮に窓を埋めるような状況になるときは、28日ごろから崩れてくることが考えられそうです。
では、もう一つの予測は何でしょうか?それは、窓を埋めることなくそのまま上昇トレンドが継続することです。
その場合、配当落ち分を埋めると同時に、そのまま上昇トレンドが続くことが考えられるのではないかと思われます。
果たして今後の値動きはどうなっていくのでしょうか。今週もマーケットから目が離せませんね。

コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

マネックスからのご留意事項

「特集1」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。

商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。

マネックスメール登録・解除

コラム一覧