第165回 窓について(下落パターン) その142 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第165回 窓について(下落パターン) その142 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今週も窓についてお話ししたいと思います。
では、いつものように日経平均株価の日足チャートをご覧ください。

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チャートを見ると分かりますが、日経平均株価は7月24日に再び窓をあけて下落しています。
また、今回あけた窓は、5日と25日移動平均線を下回っているのが分かります。これまでもち合いが続いていたなかで下に窓をあけて下落したことを考えますと、下方向にトレンドが発生したり、加速したりする可能性が出てきそうですが、今回あけた窓はどの窓なのでしょうか...。
これまでお話ししてきた条件から考えますと、移動平均線を下回っているものの、過去の値幅の範囲内で発生していることからコモンギャップ(=普通の窓)ではないかと考えられます。
ただ、前述のように約2ヵ月もち合いが続いたあとに発生した窓であることを考えますと、5月18日にあけた窓のように、株価が戻すことができるのか非常に気になるところです。
なぜなら、5月は下回っていたのが、5日移動平均線だけだったのに対して、今回の窓は前述のように5日に加え、25日移動平均線も下回って終えているからです。
そのため、今後の値動きを考えた場合、窓を埋めると同時に5日と25日移動平均線上を回復できなければ、上値の重たい展開が続くか、下向きに変化した5日移動平均線が上値の抵抗になってしまい、下降トレンドが発生してしまうことが考えられ警戒が必要かもしれません。
さらに、前回解説しましたように、連続して下方向に窓があいてしまうようですと、上向きの75日移動平均線辺りまで下落につながることも考えられ注意が必要です。
発生した窓がコモンギャップでも、移動平均線を下回ってしまった場合、下落の起点になることがありますので今後の動向を引き続きフォローしたいと思います。

コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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