第168回 窓について(下落パターン) その145 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第168回 窓について(下落パターン) その145 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今週も窓について解説したいと思います。東京市場は先週後半から、北朝鮮による地政学リスクが意識され、もち合いから大幅に下落していましたが、連休中の海外市場の下落や円高が嫌気され、月曜日に一気に窓をあけて下落して終えています。
さて、このように窓があいていますが、この窓はこれまで何度も繰り返し見てきた窓のなかのどの窓に当たるのでしょうか。

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過去の値幅の範囲内で発生していることから、コモンギャップと考えられますが、問題はその発生した位置にあるのではないかと思われます。
窓はコモンギャップであっても、過去に下げ止まったところを割り込むとそのまま割り込んだ方向に加速することがありましたが、今回、下げ止まるのか、下落が加速するかのポイントになりそうなのが、5月18日の安値19,449円73銭です。
仮にこの価格を終値で割り込んでしまうようですと、下落が加速することが考えられ押し目買いは注意が必要になると思われます。
そうしたなか、次の下げ止まりの目途になるのはどの価格になるのでしょうか。そこで、以前お話ししたことを思い出してみてください。
下げ止まりの目途を探るものに何か物差しになるようなものはなかったでしょうか。そうです。フィボナッチリトレースメントと呼ばれるフィボナッチ数から導き出した比率でした。その比率は、過去の安値と高値から導き出すものですが、みなさんは覚えていますか?
もちろん、これはあくまでも目安ということですから、必ずその通りになるというものではありませんが、仮にこのまま下落が続いたときにどこまで下がったら、買いを入れようというのが押し目買いのポイントになります。
一方で、根本的な解決は直ぐには難しいとしても、衝突リスクが後退するようですと、株価が急反発することも考えらえます。そうすると、月曜日に下げ止まった水準も気になるところです。
そこで、今回は月曜日にあけた窓の水準と次の下げ止まりの水準について、高値と安値を決めて導き出してみてください。
来週、答え合わせをしたいと思います。

コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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