第189回 窓について その166 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第189回 窓について その166 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今週も窓についてお話しします。月足の窓が確定するまであと少しとなってきましたが、先週から変化が起こっているのか月足だけを見ていたのでは判断が難しい人もいると思われますので、今回は月足を日足に分解して確認してみたいと思います。
それではいつものようにチャートをご覧ください。

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上記チャートの点線の四角い枠で囲まれたところが2つありますが、右側が1月の日足になります。そして丸い枠で囲まれたところが、窓の部分になります。
このように月初から窓をあけて始まり、その後も値を保っていることから、月足が陽線を形成していると同時に、窓を埋める状態にもなっていないことが分かります。
一方で、左側の四角い枠を見てください。こちらは、昨年11月1日から月末までの期間を囲んだものになりますが、月初から窓をあけて始まって11月9日に当時の取引時間中の高値をつけたあと、株価が5日移動平均線を下回ると同時に5日移動平均線が下向きに変化しています。
そして値を保つことができずに下向きに変化した5日移動平均線に押し返される状態が続き、結局11月の中旬に窓を埋める結果となってしまったのです。
その結果、翌12月は、11月の高値と安値の値幅の範囲内でのもち合いが続いてほとんど値動きがない状態となってしまいました。
こうした昨年11月の値動きに、窓を埋めるかどうかを予測する上で重要なヒントが隠されていると言えます。それは、「日足チャート上で、株価が5日移動平均線を下回ると同時に5日移動平均線が下向きに変化してしまう状態になること」です。
仮に1月も月末にかけて5日移動平均線を下回ると同時に、5日移動平均線が下向きに変化するようですと、株価の下落基調が強まることが考えられますので、窓を埋めてしまう可能性が出てくることに加え、翌月の値動きが小さくなってもち合いになったり、上値が重たくなって下落基調に変わったりすることが起こることが考えられるのです。
さて、1月の残りの取引日数のあいだにこうした窓を埋めるような状況になるのでしょうか。一方で、窓を埋めることがなければ、強い上昇トレンドが続くことも考えられそうです。
いずれにしても、月足のローソク足がどのように形成されるかを予測する上で日足チャートが重要な役割を担っていますので、日足チャートもあわせてチェックするようにしましょう。

コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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