世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)
最近の株式市場の激しい動きに、「このまま投資を続けていいのかなあ」と不安な夜を過ごしている人もいるかもしれません。こんなときは、いったいどう対処したらいいのでしょうか?以下にあげるガイドラインを読んでみてください。不安定なマーケットの中で長期投資を続ける皆さんにとって、きっと役立つことが書かれているはずです。
1.<衝動的な行動をとらないこと>
衝動的に売買をすることは避けましょう。IT株、中国株ファンドなど、株式市場・投信市場にはいろいろな流行(テーマ)が生まれてきますが、「現在活況なマーケットまたはファンドに大きく投資したい!」と思う気持ちに必死になって抵抗してください。
2.<バランスを維持しましょう>
この相場でどのくらい皆さんの投資資産が傷ついているか?それはおそらく皆さんの投資資産の分散がどのくらい進んでいるかによるでしょう。株式(ファンド)、債券(ファンド)、そして安全性の高い金融商品(または現金)に幅広く分散投資をして、バランスのとれた投資を実践してください。バランスの変更は少しずつおこなって、他の投資商品へのシフトは15%もしくはそれ以下の範囲内に限定して下さい。これにより自分の衝動的な行動を後で後悔することがなくなります。
3.<時間分散投資をこころがけましょう>
毎月同金額だけ追加投資していくドルコスト平均法の利用で、ファンドの一口あたりの平均買付けコストを下げることが可能になります。ただ、これでマーケットの下落によって発生する損失を回避できるということではないので、長期に亘って下降傾向にあるときは、この方式を続けるための強い意志が必要になります。過去20年間で、米国株式市場から年率15%の平均リターンを得ることができた米国投資家も、1987年10月の暴落、1990年7月から10月(イラクによるクウェート侵攻)までの20%の下げなど、何回ものベア(弱気)マーケットを乗り越えなければなりませんでした。
4.<周囲の雑音に耳を貸してはいけません。>
テレビやインターネットを通じて得られる投資情報、予測は近視眼的なものがほとんどです。このような情報に耳を貸さず、長期的な見地からものを見る目を養って下さい。
これらはすべて当たり前のことかもしれませんが、意外と実践することは難しいものです。とくに周囲からの雑音に対しては心してかかって下さいね。
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