バンガードCIO ガス・ソーター語る(前半)

世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)

バンガードCIO ガス・ソーター語る(前半)

 ジョージ・U・“ガス”・ソーターは、1987年にバンガードに入社して以来、クォンツ(計量分析)株式グループ(QEG)のヘッドとして、バンガードのすべての株式インデックス・ファンドと一部のアクティブ・ファンドの運用を担当してきました。2003年7月にチーフ・インベストメント・オフィサー(CIO)となり、現在はQEGと債券ファンド・グループの資産合計4900億ドル(約54兆円2004年1月31日時点)を管理しています。
 ソーター氏にアクティブ運用とインデックス運用について、そして米国投信業界を揺るがした不祥事に関する見解をインタビューしました。

 一般の投資家にとってバンガードのリスク管理の手法は参考になりますか?:
 ソーター氏:バンガードでは、ファンドが現在取っているリスクを正確に把握して、それ以外の意図しない不確実なリスクを出来る限り排除しています。このような投資の考え方は一般の投資家にとっても有効でしょう。相場が天井の時に多くの投資家は株式ポートフォリオのリスクの大きさを予測できずに、大胆すぎる決断を下してしまいました。
 アクティブ運用ではよりよい付加価値を得るために、マーケットに対してある程度のリスクを取っていきますが、明らかにそれは意図的なリスクです。インデックス運用ではベンチマークに対するリスクを取ることはせず、逆にそのリスクをとっていないことを常に確認する必要があります。

 あなたはインデックス運用とアクティブ運用の両方を担当しています。これは矛盾した行為ではありませんか?:

 ソーター氏:そんなことは全くありません。我々はインデックス運用について、「常に市場と同等のリターンが得られる慎重で優れた投資手法」との見方をしているのであって、その信頼は“効率的市場仮説”からきているものではないのです。市場はかなり効率的ですが、でも完全ではないと思います。ですから、アクティブ運用はそこで付加価値を得る可能性があります。しかしそれを実現させることは至難の業です。加えて、実際に高い付加価値を得ることができるそのファンド・マネージャーを前もって投資家が知ることも難しいことです。ですから我々はコストを抑えたしっかりとしたアクティブ運用をすることで、ポートフォリオが付加価値を得るその可能性をできるだけ高めようとしているのです。

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