バンガードCIO ガス・ソーター語る(後半)

世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)

バンガードCIO ガス・ソーター語る(後半)

 先週に引き続き、バンガードのCIOガス・ソーターとのインタビュー内容をご紹介します。

 バンガードは、特にインデックス・ファンドや海外ファンドの取引に関して非常に多くの制限を設けていますがこれはなぜですか?

 ソーター氏:私が16年前バンガードに入社した時に最初に学んだことは、短期売買目的の投資家からファンドを守るということでした。そして、そのような投資家にとって、バンガードファンドを利用し難くする施策を講じたのです。例えば、バンガードはファンドに巨額に投資しようとする投資家を審査しています。このことを問題視される向きもあるかもしれませんが、バンガードは、投資家の投資目標とファンドの投資目標が一致していることを重視しているのです。この施策の背景には既存の投資家を保護するという目的があります。バンガードの投資家にマーケット・タイミングを狙う投資家の取引コストを負担させたくないのです。

 米国では、一部のファンド関連会社がマーケット・タイミングや時間外取引などの不正取引で告発されています。バンガードがそうした行為に関与していないと投資家に対して確信を持って言えるのはなぜですか?

 ソーター氏:このことは今後はっきりしていくだろうと思いますが、まず不正取引を行っていたのは業界のごく一部の企業だということです。実際にはファンド運用会社のほとんどが、投資家に最大の利益を供給すべく努力してきたのです。
そしてバンガードが不祥事に関与していないと私が確信できる理由には2つあります。1つは、バンガードの組織構造です。バンガードファンドの投資家は、実はバンガードグループの間接的な株主となっており、ファンドの投資家と株主との間に利害の衝突がないという非常にユニークな特徴を持っているのです。そして2つめの理由として、投資家に対するバンガードの忠誠心の高さがあります。この忠誠心がどれくらいのものなのかは私自身よくわかっています。それは私が入社以来ずっとバンガード社員による投資家への献身を目の当たりにしてきているからです。そして、それはバンガードが誇ることのできる企業文化のひとつなのです。

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