世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)
経済や金融市場をコントロールすることは不可能です。同様にファンドのパフォーマンスも自分でコントロールすることはできません。
しかし、投資でコントロールができる重要なものが一つあります・・・それは投資にかかるコストです。長期的にみるとファンドのコストはリターンに大きな影響を与えるのです。
ファンドを購入すると、ファンドの純資産総額に対して定率で運用管理コストが徴収されます。一般的に言えば、ファンドの運用管理コストが高ければ高いほど、投資家に還元できる原資は少なくなります。他に特別な条件がない限り、コストを低く抑えることで投資家の長期リターンはより高くなることが期待されます。
ここにそれを裏付ける調査結果があります。2004年に独立系調査会社のスタンダード・アンド・プアーズが米国のおよそ1万7000の株式ファンドを対象に行った調査によると、9つの異なる投資スタイルのうち8つのカテゴリーで、コストが平均以下のファンドの運用成績が短期、長期ともにコストが高い同種のファンドよりも上回っていたことがわかりました。
● インデックス投資はコストを抑える投資手法
TOPIXやS&P 500インデックスなどの特定の市場ベンチマークに連動するインデックス・ファンドに投資することは、投資コストを抑えるという点ではかなり有効な投資手法です。
通常、アクティブ・ファンドの運用管理コストはインデックス・ファンドより高く設定されています。アクティブ・ファンドは市場平均を上回る投資成果をあげるために、継続的な(高コストの)リサーチを必要とします。さらに、保有銘柄の売買を頻繁に繰返すため取引コストも高くつきます。それとは対照的に、インデックス・ファンドはベンチマーク・インデックスの運用パフォーマンスを模倣するように運用されるため、上記のコストは極端に低減できます。コストを低く抑えることはパフォーマンス競争において、とても有利に働くのです。
バンガードの投資カウンセリング・アンド・リサーチ・グループが、モーニング・スター社のデータを用いて行った2006年12月末時点の調査では、長期的にはアクティブ・ファンドの大部分が、広範囲の市場をカバーする代表的なインデックス・ベンチマークを下回っていることがわかりました。なんと1996年から2006年までの期間、ダウ・ジョーンズ・ウィルシャー5000コンポジット・インデックス(米国株式市場全体を網羅するインデックス)のパフォーマンスは、ほとんどのアクティブ・ファンドの過去10年のパフォーマンスを上回っていたのです。
「コスト」、そして「インデックス運用」が私たちの投資のキーワードとなるでしょう。
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バンガードグループのインデックスファンドの組み入れによって運用を行う ファンドオブファンズ形式の国内投資信託です。
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・・「トヨタアセット・バンガード海外株式ファンド」に関する重要事項・・□リスク
・当ファンドは、主に外貨建の外国投資信託に投資します(為替ヘッジは原則として行ないません。)ので、ファンドの基準価額は投資した外国投資信託の基準価額の変動や為替相場の影響を受けて変動します。したがって、受益者の投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被ることがあります。
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