「異常」に見える市場の動きは、実は「普通」のことなのです

世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)

「異常」に見える市場の動きは、実は「普通」のことなのです

市場が急上昇した翌日に急落。記録的な高値を示した月の翌月は反落。ウォール街は混乱しているのでしょうか?そして、このような市場の動きは異常なのでしょうか?

いいえ、そうではありません。こうしたことは実際に市場ではよく見られることです。

短期的な視点では、今年の夏の市場変動は非常に劇的で変則的に見えるかもしれません。しかし、歴史的に見ると、最近の市場の動きはおそらくほとんどの投資アナリストが「正常」とみなすものに近いと言えるでしょう。

米国株式市場の動きを捉えるのに相応しいベンチマークであるS&P500インデックスを見てみましょう。1970年1月1日から2007年8月1日までの間、S&P500インデックスが少なくとも1%(一般的に「大きく動いた」と言える変動率)上昇した、あるいは下落した取引日の日数は全体のおよそ23%でした。言い換えれば、市場は37年間のうちおよそ4分の1は「大きく動いた」ことになります。 2007年6月と7月に「市場が大きく変動した日」は約31%と少し高めですが、過去の記録を見ると想定の範囲内だったといえるでしょう。そして最近の変動が、市場が相対的に平穏だった数年間の後に起こったことも注目すべき点でしょう。
次に、より広い観点からダウ工業株平均株価やナスダックといった株式ベンチマーク・インデックスが1%以上の上昇(あるいは下降)を示した取引日の割合も、1970年から2007年まで調査してみました。

結論としては、「市場の変動は普通に起こりうる」ということです。株式市場は短期金融商品や債券などの保守的な投資よりも長期的な成長が期待できると言われていますが、市場の変動はそれに寄与する一因でもあるのです。ある程度の変動があるからこそ、投資家は引き換えに長期的により高い収益を期待できるのです。

● 情報に踊らされないでください

もう一つ考慮すべきことは、市場の動きがしばしば大げさに報道される傾向にあるということです。例えば、ダウ工業株平均株価の100ポイントの上昇や下落が、現実には1%に満たない変化を示しているのにもかかわらず、緊急事態として報道されることがあります。実際にはダウが1987年10月19日の大暴落の時のように22%の下落に至るには、およそ3,000ポイントも下げる必要があります。(そして結局暴落したのはその1日だけでした)

● 不安定な時期に耐えること

もしも新聞の金融欄のヘッドラインを見て、ポートフォリオに手を加えたくなったら、次のことを思い出してください。明日、来週、来月、そして5分後でさえ、将来、株式市場に何が起こるかを予測することは誰にもできません。投資家ができることは、長期的な視野を持つこと、そして投資は特定のリスクがつきもので、市場は本来不安定なものであることを思い出すことです。

ベンチマークの上昇、下落にかかわらず、ポートフォリオにバランスをもたせ、分散すること、さらに長期投資プランを忠実に守り、資産配分が投資目的に合っているかを確認することが肝心なのです。

-----------------------------------「トヨタアセット・バンガード海外株式ファンド」のお知らせ
 バンガードグループのインデックスファンドの組み入れによって運用を行う ファンドオブファンズ形式の国内投資信託です。
 販売手数料なしのノーロード投信で、1万円から買付可能。積み立てもOK。http://www.monex.co.jp/FundGuide/00000000/syohin/tousin/kihon/guest?MeigCd=++0049510000
 ※投資信託をお申込みの際には、「目論見書」にて詳細をご確認下さい。-----------------------------------
・・「トヨタアセット・バンガード海外株式ファンド」に関する重要事項・・
□リスク
・当ファンドは、主に外貨建の外国投資信託に投資します(為替ヘッジは原則 として行ないません。)ので、ファンドの基準価額は投資した外国投資信託 の基準価額の変動や為替相場の影響を受けて変動します。したがって、受益 者の投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失 を被ることがあります。
・当ファンドの基準価額の変動要因としては、「価格変動リスク」「為替変動 リスク」「カントリーリスク」「投資する外国投資信託の運用に支障をきた すリスク」などがあります。
・詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)本文の「投資リスク」に関する 項目をご覧ください。

□手数料等
・申込手数料(税込):0%
・解約手数料:0%
・信託財産留保額:ありません
・信託報酬(年率・税込): 純資産総額に対して 約1.29%
・上記以外にも保有期間中に間接的にご負担いただく費用があります。詳しく は投資信託説明書(交付目論見書)本文の「手数料(費用)」に関する項目 をご覧ください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・株式取引に係る、重要事項について・・・・・・・・・・・・・・・・・
□株式取引(ETFやREITを含みます。)にあたっては、取引毎手数料の場合には約定金額の0.105%~0.42%(最低105円)、一日定額手数料の場合には約定金額300万円毎に2,625円の株式売買手数料がかかります。また、株式ミニ投資(ミニ株)及び夜間取引(マネックスナイター)の場合には、一約定につき500円の取引手数料がかかります。なお、新規公開株、公募・売出株、立会外分売の場合には購入手数料は無料(0円)です。
□株式取引には下記のリスクがあり、元本および配当(分配金)が保証されているものではありません。

[価格変動リスク]
需給など様々な要因に基づいて株価(ETFやREITの場合は基準価額)が変動することにより、投資元本を割り込み、損失が生じるおそれがあります。(一般に流動性の低い銘柄や新規公開株式は株価変動リスクが大きくなります。)
[その他のリスク]
信用リスク、流動性リスクなどがあります。

※新規公開株、募集・売出株のお申込み/ご購入の際には「目論見書」で内容をご確認ください。
※手数料・リスクなどの詳細につきましては、「上場有価証券等書面」をご覧ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・-----
EXTENDED BODY:

マネックスからのご留意事項

「バンガード・海外投資事情」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。

商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。

マネックスメール登録・解除

コラム一覧