世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)
投資を始めるタイミングについて「市場が悪いから」「投資するにはよい時期ではないから」「始めようと思えばいつでも始められるから」こんな言い訳を耳にしたことはありませんか?もし、あなたがまだ若いのなら、「引退資金を貯めるのはもう少しあとにしよう」と先延ばししているかもしれません。こんな不況の折ならなおさらです。しかし、引退後の生活がやってくるのは想像しているよりも早いものです。そして、老後の経済的な安心のためには、「いくら投資したか」ということもさることながら、「いつ始めたか」ということも重要になってくるのです。
もし、あなたが若い頃から引退資金のための投資を始めていたら、比較的少ない投資金額でも、思った以上に早く資金を積み上げることができます。一方、すでに10年や20年も出遅れていたとしたら、引退というゴールのために、より多くの資金を積み立てる必要があるでしょう。
この差はどこからくるのでしょうか。早い時期で投資をはじめた人は「複利の効果」を味方につけているのです。利子や配当、キャピタルゲインなどの利益を再投資することで新たな利益を生み、時間の経過とともに資金が増えていくことを複利の効果と呼びます。その恩恵を利用するコツは「少しでも早く始めること」にあります。アインシュタインは複利を「宇宙で最も強力な力」と称したと言われています。(これについては諸説ありますが、アインシュタインが「時間」がもたらす作用を高く評価したという点は注目に値するでしょう)
そうは言っても今のような市場環境で投資を始めることを尻込みしている方も多いと思います。市場が急落すると評論家や投資アナリストは「株価が割安になった」と評価します。景気の減退やその他の外的な要因で市場全体が一時的に下がっているため、株価が長期的に見た本来の価値よりも低い価格で取引されていると判断するのです。その考え方でいくと、いったん状況が上向きになると、株価は急反発する可能性があります。投資家が利益を得るのは、市場が回復し、割安だった株価が本来の株価に戻った時が多いのです。そういった意味で、これまでは下落相場は「買い」のチャンスでした。確かにいつ市場が回復するかは誰にもわかりません。市場の底を見極めようとするのは賢明ではありませんが、少なくとも歴史は投資家に「市場が回復する時に市場に参加しているべき」という示唆を与えているようです。
これまで引退のための投資を先延ばししてきたとしても、始めるのに遅すぎるということはありません。しかし、ご自身が思い描く引退後のライフスタイルにできる限り近づくには、そのスタートは早ければ早いほうがいいのです。
-----------------------------------「トヨタアセット・バンガード海外株式ファンド」のお知らせ
バンガードグループのインデックスファンドの組み入れによって運用を行う ファンドオブファンズ形式の国内投資信託です。
販売手数料なしのノーロード投信で、1万円から買付可能。積み立てもOK。http://www.monex.co.jp/FundGuide/00000000/syohin/tousin/kihon/guest?MeigCd=++0049510000
※投資信託をお申込みの際には、「目論見書」「目論見書補完書面」
をご確認下さい。
-----------------------------------※リスク・手数料等に関しては、『 11 リスクおよび手数料等の説明』の 「トヨタアセット・バンガード海外株式ファンド」に関する重要事項」を ご覧ください。
マネックスからのご留意事項
「バンガード・海外投資事情」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。
商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。