アクティブ運用か、インデックス運用か?

世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)

アクティブ運用か、インデックス運用か?

バンガードが1976年に個人投資家向け初のインデックス・ファンドを販売したことは、「アクティブ運用とインデックス運用、優れているのはどちらの投資手法か?」という長い論争の火蓋を切るきっかけになりました。35年来の論争に簡単に終止符を打つことはできませんが、このテーマを議論する上で重要なポイントがいくつかあります。

まず、アクティブファンドに投資するということは、「特定のアクティブマネージャーが同じ市場の他のアクティブマネージャーよりも優れた投資成果を出す可能性が高いこと」が前提です。つまり、「アクティブマネージャーの運用能力を買う」ということです。アクティブファンドの平均とベンチマークとの比較がなされることがありますが、実際には「平均的なアクティブファンド」に投資することはできません。投資家の選択肢はあくまでも「特定のアクティブマネージャーに投資するか、しないか」あるいは「インデックスファンドに投資するか、しないか」なのです。現実的に考えるならば、この論争における論点は「アクティブ運用はインデックス運用よりも優れているか」ではなく、「勝者を選ぶことは可能かどうか」にあると言えるでしょう。

広範な市場においては、コストを差し引くと、インデックスファンドの平均パフォーマンスはアクティブファンドの平均を上回ることが実証されています。すなわち、アクティブファンドから市場平均以上のパフォーマンスを得るには、「平均以上に優れた」ファンドマネージャーを選ぶ必要があるのです。しかし、データだけを基に、ファンドマネージャーの運用能力を判断するのは容易ではありません。データには多くのノイズ(雑多な情報)が含まれているため、ファンドのパフォーマンスが市場平均を上回ったり、下回ったりするのが、マネージャーの運なのか、スキルなのかを言い当てることは至難の業だからです。
従って、投資家が最初に考慮すべきはインデックスファンドであると言ってよいでしょう。もし、市場平均に連動するインデックスファンドのパフォーマンスに満足できずに、アクティブファンドに投資するのであれば、慎重に行ってください。上述のように、アクティブファンドのパフォーマンスは、ファンドマネージャーの運用能力に左右される部分が大きく、結果的にインデックスファンドのパフォーマンスを下回る可能性もあるからです。さらに、ファンドマネージャーに支払われるコストも重要です。ファンドマネージャーが投資家により多くのリターンを提供するためには、コストが大きなハードルとなります。ファンドマネージャーの運用能力を確信できないのであれば、コストが低いインデックスファンドに投資するのが賢明な選択であると言えるでしょう。
低コストで投資することが、高いリターン獲得への重要なポイントになります。関連コンテンツはこちら。
http://www.vanguardjapan.co.jp/vanguardjapan/investing/introduction/importance-of-cost.cfm
(バンガード・インベストメンツ・ジャパンのウェブサイトに移動します。)
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