それでもリバランスは大切です

世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)

それでもリバランスは大切です

投資に関して広く受け入れられている考え方の中にも、最近の市場環境下でその有効性を疑問視されているものがいくつかあります。「リバランス」もその一つでしょう。昨年の終わりから今年の始めにかけて、多くの投資家にとっては、目標から逸れないようにポートフォリオをリバランスすることを、ほとんど形式的で、効果が薄いように感じられたかもしれません。仮に習慣的にリバランスを行っていても、現実と目標とのギャップを縮めるのには、かなりの忍耐を要しているかもしれません。

 それでも、リバランスはポートフォリオ管理の要と言えるでしょう。しかし、それには自分の「アセット・アロケーション」が確かであると信じ、リバランスをする時は、そのアセット・アロケーションを熟知していることが大切です。リバランスは手段にすぎません。資金を移動する前に、自分にとって正しい方向にリバランスしようとしているのかをよく見極めることが重要なのです。
 このことは、自分のアセット・アロケーションを見直してみて「自分の目標よりも積極的すぎないか?」「本当に分散化できているだろうか?」と自問してみるのによい機会となるでしょう。 もちろん、株、債券、短期金融商品等に分散されたポートフォリオでさえ、昨年は打撃を受けました。しかし、その損失はそうでないポートフォリオに比べて少なかったはずです。それがリバランスの長所なのです。

 リバランスは一度に行う必要はありません。例えば、半年かけてリバランスすることも可能です。あなたの目標とする資産配分が株式と債券を50%ずつだと仮定して、現在はそれが株式38%、債券62%になっていたとしましょう。まず目標との乖離の12%を6で割ります。そして、毎月2%ずつ、半年かけて目標のアセット・アロケーションに近づくように資金を移動するのです。

 言うまでもなく、アセット・アロケーションをリバランスしたからといって、それが直接資産の増加につながるわけではありません。将来に向けてもっと蓄える必要があるかもしれません。

 正しくリバランスすること、そして投資をし続けること、その組み合わせが大事なのです。

 ポートフォリオのメンテナンスにはリバランスが必要です。 関連コンテンツはこちら。
http://www.vanguardjapan.co.jp/vanguardjapan/investing/columns/columns_home.cfm?obj_uuid=76415C5C-19D1-A7E3-A5E6-EB52218A7B4C
(バンガード・インベストメンツ・ジャパンのウェブサイトに移動します。)
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