ニュースの見出しに惑わされない株式投資(後半)

世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)

ニュースの見出しに惑わされない株式投資(後半)

ニュースの見出しに惑わされない株式投資(前半)では、ここ数週間、様々な暗いニュースが市場のセンチメントに影を落としていますが、長期的なトレンドは依然として良好という話をご紹介しました。今回はその後半です。

●暗いニュースも大局的な視野で

過去、ボラティリティ(価格の変動の平均値)が激しかったときのことを振り返ると、最近暗いニュースが続いたからといって、株価が長期にわたって下落を続けると考えるのは間違っているかもしれません。

同じような悪いニュースが紙面を騒がせた2010年の春を思い返してみてください。今また浮上しているギリシャ債務危機は、当時、最悪の状況を迎えていたのです。それはまさに、投資家が米国株価が数分の間に大暴落した5月6日の「フラッシュクラッシュ」の影響を振り払おうとしていた矢先でした。BPはメキシコ湾原油流出問題に直面していましたし、ヨーロッパでは火山灰の影響で旅客機が何日も足止めされていました。そして最も重要な点として、米国経済指標が鈍化を示していたのです。

悪いニュースが重なって株価は下落しました。S&P 500インデックスは、2010年4月末から7月初旬にかけて15%以上下落したのです。しかし、その後数ヵ月の間に米国株式も海外株式も反発し始め、2011年5月初旬までには30%以上上昇しました(S&P 500インデックスと米ドル建てFTSEオールワールド ex-US インデックス)。

アリアガ=ディアスは次のように述べています。「悪いニュースが重なると市場は大きく反応する傾向があります。しかし、事態の進展に伴って市場のパフォーマンスは急激に変化する場合があります。特に、中長期的なファンダメンタルズの見通しが慎重ながらも楽観的であり続ける一方で、こうした悪い出来事が一過性のものである場合には、その傾向が見られます。市場は先を予測して動くものであるため、目先のボラティリティは激しくても、経済見通しに対するコンセンサス(合意形成)予想を織り込みます。」

「市場というものは短期的な予測が不可能であるという本質を持っています。このことが、常にバンガードが投資家に対して、長期的な視野を持って比較的一定した比率の株と債券に分散投資し続けるようアドバイスしている理由の一つです。市場のボラティリティは最終的には収斂しますので、そうしたアドバイスは、お客様が長期的に良好なパフォーマンスを実現することに役立ってきたのです。」

関連コラム:「パフォーマンスを追いかけるリスク」
https://www.vanguardjapan.co.jp/content/articles/column/columns-23.shtml?vjts=MXML_110819

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