コロナウイルスと流動性相場
コロナウイルス(2019-nCoV)の状況が未だに不確定で、不安を呼んでいます。株式市場も行ったり来たりしてますが、概ね安定に向かっているように見えます。何故でしょう?
何度もこの場で書いてきているように、リーマンショック(GFC)以来の中央銀行による大量の流動性供給の結果、資本市場が大きくなり過ぎて、市場自体が経済に与える影響が、金利調節以上に大きくなり、中央銀行の仕事は、株式市場が大きく売られ過ぎないように流動性を調整することになってしまったように見えます。その結果、コロナウイルス問題で市場が売られそうになると、流動性を供給してそれを抑えるのです。
流動性を供給する時は、多めに供給するのが鉄則です。消防車を出す時は目一杯の台数を出すのと一緒です。多めに供給された流動性は、シャンパンタワーのシャンパンのように、使われる所に使われて、最後は余ったものが下の皿に溜まります。それが資本構造の一番下の株式部分に充当されるので、株価は上がるのです。
コロナウイルス相場は、流動性相場だと思います。ブラックスワンに買い向かう理由は、私はここにあると思います。丁寧にマーケットの観察を続けたいと思います!
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