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つみたて投資枠を年の途中から使い切りたい場合

2024年からのNISAは恒久化しているため、当年の非課税枠を利用しきれなくても、残った非課税枠は2029年以降(※)に利用することができます。
このため、当年に付与された非課税枠を無理に使い切る必要はございませんが、年の途中から積立を始める場合で、当年のつみたて投資枠の上限(120万円)を使い切りたい場合は、ボーナス月(増額月)設定をご活用ください。

(※)2028年末時点のNISAでの投資額(簿価残高)が生涯投資枠(1,800万円)未満だった場合、2029年以降に利用することができます。

つみたて投資枠におけるボーナス月(増額月)設定について

ボーナス月(増額月)設定とは、年2回まで積立金額を増額することができる機能です。
つみたて投資枠は定時・定額の積立投資により利用できる非課税投資枠であるため、毎月の積立額の設定は10万円が上限となりますが、マネックス証券では、毎月の積立額の設定を10万円以下にすることにより、以下の範囲内でボーナス増額を設定することが可能です。

つみたて設定例

つみたて投資枠のつみたて設定額上限

月々の積立設定額×12ヶ月+ボーナス月(増額月)金額の合計(※)が120万円を超過しない範囲

複数のファンドでつみたて投資枠指定の積立がある場合はその合計となります。

証券総合取引口座からの積立(毎月つみたて)がおすすめ

ボーナス月(増額月)が利用できる積立方法はいくつかありますが、つみたて投資枠を使い切りたい場合は、買付日が任意で指定でき(*1)、かつNISA枠使い切り(*2)が適用される証券総合取引口座からの積立(毎月つみたてのご活用をお勧めいたします。

ボーナス設定 買付日の指定(*1) 非課税枠の使い切り(*2)
証券総合取引口座からの積立
(毎月つみたて)
任意 適用
証券総合取引口座からの積立
(毎日つみたて・月額指定)
毎ファンド営業日 適用
クレジットカードからの積立
(クレカつみたて)
不可 固定日 適用
ウェブかんたん銀行つみたて 任意
銀行de自動つみたて 固定日
  1. (*1)毎日つみたて(月額指定)は、設定した月額の積立額を注文日(ファンド営業日)ベースで日割りして買付けるため、12月中旬以降は翌年のNISA枠を使用する買付になる場合があります。
  2. (*2)分配金の再投資等で意図せず非課税枠が利用され、残り非課税枠が設定した積立買付未満となってしまった場合でも、残り非課税枠の範囲内で買付される機能です(残り非課税枠が最低買付金額未満だった場合を除く)。

NISA非課税投資枠使い切り 詳細

積立買付日は月の上旬に設定することをおすすめします

その年の非課税枠を使い切る場合は、その年の年内に積立買付の受渡を完了する必要があります。特に受渡日数の長いファンドは、受渡日が翌年となることを防ぐため、買付日を月の上旬までに設定することをお勧めします。

つみたて設定例

以下は、証券総合取引口座からの積立(毎月つみたて)を利用してつみたて投資枠を使い切る場合の設定例です。

(例1)4月から積立を開始する場合(年間買付回数:9回)

4月から積立を開始する場合、毎月10万円ずつ積立を行っても、1~3月分の計30万円分が積立買付できません。このため、買付けできない30万円分をボーナス月(増額月)設定を利用して4月・5月に買付け(毎月の買付額10万円と合わせて25万円ずつ積み立てる)、6月以降に10万円ずつ買付けることにより、120万円の非課税投資枠を使い切ることができます。

毎月の積立額 ボーナス設定額 累計買付額 申込・変更内容
4月 10,000 240,000 250,000 当初申込
月々の積立額を1万円、ボーナス月として4月と5月を設定し、それぞれ24万円ずつの増額とする
5月 10,000 240,000 500,000
6月 100,000 600,000 積立設定変更(5月の買付完了後)
ボーナス月設定なしの月10万円の買付に変更する
7月 100,000 700,000
8月 100,000 800,000
9月 100,000 900,000
10月 100,000 1,000,000
11月 100,000 1,100,000
12月 100,000 1,200,000

(例2)11月以降に積立を開始する場合

11月以降に積立を開始する場合、年内の積立回数が2回以下となるため、例えば以下のようにボーナス設定月を変更したり、毎月の買付日を変更したりすることで、その年の非課税枠を使い切ることができます。

11月から開始する場合の例

毎月の積立額 ボーナス設定額 累計買付額 申込・変更内容
11月 10,000 590,000 600,000 当初申込
月々の積立額を1万円、ボーナス月として11月を設定し、59万円の増額とする
12月 10,000 590,000 1,200,000 積立設定変更(11月の買付完了後)
ボーナス月を12月に変更する

翌年以降も年120万円の非課税枠を使い切りたい場合は、12月の買付が完了したあと、ボーナス設定なしの月10万円の買付にするなど、積立設定を適宜変更してください。

12月から開始する場合の例

毎月の積立額 ボーナス設定額 累計買付額 申込・変更内容
12月
(1回目)
10,000 590,000 600,000 当初申込
月々の積立額を1万円、ボーナス月として12月を設定し、59万円の増額とする
12月
(2回目)
10,000 590,000 1,200,000 積立設定変更(1回目の買付完了後)
買付日を翌ファンド営業日以降に変更する
  • 積み立てるファンドの受渡日数にご注意ください。その年の非課税枠を使い切るためには、2回目の買付を年内受渡となるタイミングで行う必要があります。
  • 翌年以降も年120万円の非課税枠を使い切りたい場合は、2回目の買付が完了したあと、ボーナス設定なしの月10万円の買付にするなど、積立設定を適宜変更してください。

つみたて投資枠のご利用にあたってのご注意

  • つみたて投資枠は、長期での安定した資産形成を目的としているため、買付方法が定時定額購入(積立投資)に限定されています。お申込みにあたっては、制度主旨をよくご理解のうえお申込みをいただきますようお願いいたします。
  • つみたて投資枠は、2023年以前の「つみたてNISA」と異なり、その年に利用可能な非課税投資枠が余ってしまった場合でも、2029年以降に利用することが可能です。

NISAでの投信つみたてのお申込み・変更方法

NISAでの投信つみたてのお申込み方法や積立設定の変更方法は、以下をご参照ください。