グローバルな資産運用、リスク管理および投資顧問サービスを提供している資産運用会社、ブラックロックが、その運用手法をつまびらかにします。(現在は更新しておりません)
2007年5月31日よりマネックス証券で口座をお持ちの皆様に提供させていただいている『US・ユーロ債券ファンド』。
もう既に当ファンドをご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、当ファンドの特徴は3つ。
まず第一に当ファンド投資対象通貨は、「米国ドルとユーロ」という世界の2大通貨であるという点です。
なぜ米国ドルとユーロに限定しているのか?実は、これらの通貨は、世界中でもっとも規模が大きく、且つ信頼性のある通貨なのです。
そして二つ目のポイントとして、当ファンドは、それら2つの通貨に対し、それぞれ50%程度投資するという点です。
そして三つ目のポイントは、当ファンドは、様々な種類の債券に投資をしているという点です。
一般的な債券ファンドは、国が発行する国債やそれに準ずる政府機関債、さらに一般企業が発行する社債が基本となりますが、当ファンドの特徴は、それら以外に、より高い利回りが期待できるMBS(住宅ローン等の不動産ローンを担保にした証券)やCMBS(商業用不動産向けのローンを担保にした証券)、さらにABS(モーゲージ以外の資産を担保とした証券)といった少々複雑な商品にも積極的に投資を行っているという点です。
ではなぜブラックロックは、様々な種類の証券に積極的に投資を行っているのでしょうか。
理由は、これらの資産担保証券(MBS、CMBS、ABS)は多くの場合、政府系機関または民間金融機関により信用力が補強されているため格付けが高い傾向にあり、「期限前償還リスク」を反映して通常の社債より相対的に高い利回りが期待できるからです。
「期限前償還リスク」とは、償還日を待たずに途中でローンの一部または全部が繰り上げ返済されることで、証券の価格変動に影響を与えるリスクのことをいいます。例えば、金利低下時には、ローンの借り手がより低利のローンへの借換えを行うため、繰り上げ返済が進み、デュレーション(=元本の平均回収期間)も変化し、モーゲージ証券の価格変動に影響を及ぼす場合があります。
前回のコラムでもお話ししたように、ブラックロックの設立時のメンバーの多くは、フィンク最高責任者の下、「リスクを極小化しつつリターンを極大化する」という極めてシンプルかつ簡潔な使命を揚げて、市場で初めてモーゲージ担保証券(CMO)、アセットバック証券(ABS)、優先・劣後型の信用補完を備えたストラクチャード・プロダクトの開発に従事した人たちです。
つまり、証券化商品のパイオニアなのです。このような運用哲学の下、債券運用を行っています。
一見シンプルな債券ファンドですが実は奥が深いファンド、それが『ブラックロック・US・ユーロ債券ファンド』なのです。
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