若手社員の脱力系コラム。脳天気キャラのトホホな日常にあなたも失笑!?とりあえず毎回の「追伸」だけは必見。(毎営業日更新)
こんばんは。月並みですが、趣味は読書。最近の作品よりも、大正~昭和中期あたりの作品をよく読みます、ぼすみんです。
その僕が一番好きな作家が、新感覚派として知られる横光利一。先日、『新潮日本文学アルバム 横光利一(新潮社)』を見ていたら、とんでもない写真を見つけてしまいました。
問題の写真は、あの文芸春秋の大正13年11月号に掲載されていたという『文壇諸家価値調査票』。これ、志賀直哉や谷崎潤一郎、田山花袋、武者小路実篤ら錚々たる文豪数十人を色々な項目ごとに100点満点で採点したものなんですが、その内容たるや過激の一語!
「学殖」だとか「天分」、「修養」、「度胸」、「人気」といった項目があるのはまぁ分かるとして、あまり作家の価値と関係があるとも思えぬ「風采」、「腕力」なんて項目も。ここまでならまだ笑い話、ちょっとした余興ってことで済みますが、シャレにならないのはここからです。
・・・あの、各作家の「性欲」まで100点満点で採点しちゃってるんですよ。しかも好みの異性のタイプを勝手に想像して書いちゃったのでしょう、「好きな女」なんて欄まであって、皆さん「女中」「不良少女」「女学生」「女優」「芸者」「娼妓」等さんざんな書かれよう!
極めつけは将来性を指数化したと思われる「未来」という項目で、100点満点だっつーのに0点とか1点という赤点作家もチラホラ!・・・あのお堅い文芸春秋も90年近く前に遡るとゴシップ誌顔負け、下世話かつ意地の悪い企画をやってたようです。恐るべし!
当然、横光利一ら勝手に採点された作家の側は大激怒。こんな怖いもの知らずの採点表を作ったのは、どこのどいつだ!?・・・意外にもこれ書いたのは、直木賞の由来として有名な、あの直木三十五だってことでまたビックリ。
さて、この採点表で気になった点がひとつ。辛口採点のため、皆さん今ひとつ得点が伸びないんですけど、菊池寛がやたらと高評価されてるんですよ。人気はただ一人の100点満点。修養98点、未来96点など、その他の項目も(風采と性欲を除き)高得点。・・・菊池寛といえば、当の文芸春秋社の創業者。怖いもの知らずの直木三十五も、さすがに社長さん相手にはヨイショしたのでしょうか?この表、そのへん考えながら見ていくと、別の意味で楽しめます。
(追伸)
2月13日(土)開催のマネックス証券オリエンテーションコミティーにご参加くださるメンバーの方を募集しています。当日は一部マネックス社員も出席させていただきますが、社員の風采その他を採点したり、好みの異性のタイプを憶測、公表するのはお控えください。
『第41回マネックス証券オリエンテーションコミティーメンバー募集』
http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new2010/news10017.htm
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