非ケインズ効果

若手社員の脱力系コラム。脳天気キャラのトホホな日常にあなたも失笑!?とりあえず毎回の「追伸」だけは必見。(毎営業日更新)

非ケインズ効果

こんばんは。今日の真夜中、というか明日の未明はサッカー日本代表がデンマークと1次リーグ突破を賭けた大一番!得失点差の関係で日本は引き分けでもOKのようですが、ここはできればスッキリ勝って決勝トーナメントに進んでほしい、ぼすみんです。

さて、対戦相手のデンマークですけど、最近話題の「非ケインズ効果」の話になるたび引き合いに出され、いま金融界でも旬(?)な国。ところで「非ケインズ効果」ってなんだ?

先週このコーナーに登場しましたが、「不況の時は財政支出を増やして需要を創ったり、減税を実施して消費を刺激したりして景気を回復させるべし!」というのが偉大な経済学者・ケインズの考え方。確かに減税してもらえると国民は自由に使えるお金が増えるので、消費は増えそうに思われます。

ところが国の立場から見ると、財政支出(出費)は増えるのに税収(収入)は減ることになるので、大幅な赤字になりかねません。結果として国が莫大な借金を抱えてしまったりすると、国民は「この国はこれから大丈夫かな?将来どうなるか分からないし、できるだけ生活を切り詰めなくちゃ」ってな具合に、逆に消費を控えてしまう可能性も。

ここで登場するのが「非ケインズ効果」。これはケインズの考え方とはまるっきり反対で、「歳出削減&増税を実施して国の財政を建て直した方が、むしろ景気にいいんじゃねーの?」という考え方です。国の財政がしっかりすれば国民は将来の不安が薄らぐので、今よりお金を使うようになるんじゃないの?と。この「非ケインズ効果」により景気が好転した例として、80年代のデンマークやアイルランドが挙げられています。

もっとも、デンマークもアイルランドも実際には「非ケインズ効果」じゃなくて何か他のファクターで景気回復していた可能性もありますし、そもそもデンマークは人口600万足らず、アイルランドは500万足らず。仮にこれらの国でホントに「非ケインズ効果」があったとして、人口やGDPの規模がまるっきり違う他の国で同じような効果が期待できるのか?・・・日本は近々、消費税率アップが濃厚ですし、このへんについて分かりやすく解説してくれる識者の登場に期待したいところです。ハイ。

(追伸)注目のW杯。予選突破こそ逃したものの、開催国・南アフリカがフランスから大金星を挙げたのには感動しました。南アフリカといえばこちらの債券のお申込みは、明日6月25日(金)14時まで。お見逃しなく!
http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new2010/news10067.htm

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