ファウスト

若手社員の脱力系コラム。脳天気キャラのトホホな日常にあなたも失笑!?とりあえず毎回の「追伸」だけは必見。(毎営業日更新)

ファウスト

こんばんは。本日は「立冬」、暦の上では冬の始まりです。そんな日にいささか季節外れではありますが、本日は幽霊の話にお付き合いください、ぼすみんです。

事の始めは今年の夏、社員数名で会社帰りに一杯やってる時。その頃はちょうど怪談シーズンとあってホラー映画の話で盛り上がってたわけなんですが、とある先輩社員が流れを断ち切り、唐突に豆知識を披露します。「幽霊には足がないっていうけどさ、あれは江戸時代の絵や歌舞伎の影響なんだな。日本ではそこに出てきた足のない幽霊のイメージが定着、現在に至ってるだけで、西洋のお化けにはちゃんと足があるのだよ!」

これに異を唱えたのが元・文学少年ぼすみん。「先輩、お言葉ですけど西洋にも足のない幽霊はいるんじゃないですか?うろ覚えですけどヨーロッパの小説か何かにも『幽霊には足がない』ってセリフ、ありましたよ?」西洋お化けに足があろうがなかろうがホントどーでもいい話なんですが、なんせお酒のせいで気持ちが大きくなってるので、ここは僕も先輩も譲りません。先輩は自信満々で次のように宣言。「よーし、ぼすみん。そこまで言うんだったら、そのヨーロッパの小説とやらを探して持ってこいよ。ホントに『幽霊には足がない』って書いてあったら、今度の飲み代は俺が奢ってやるよ」

後日、過去の記憶を総動員させ問題の作品を探したぼすみん、意外とカンタンに見つけました。ゲーテによる不朽の名作、『ファウスト(新潮文庫版・高橋義孝訳)』の中には確かに以下のセリフがありました。

『忌々しい愚か者どもが、何をやらかしておるのだ。幽霊に足がないということは、とうの昔に証明済みのことではないか。しかるにお前らがわれわれ人間並みに踊っておるとは全く以ってけしからん。』

どーです、先輩!『幽霊に足がないということは、とうの昔に証明済みのことではないか』ってゲーテが書いてますよ!これで次回の飲み代は先輩の奢りっす!ゲーテ万歳!ゲーテ最高!

ところが先輩は社内屈指の負けず嫌い。「確かに書いてあるけどさ。これは訳す時、日本人向けにしただけで、原文では違う可能性もあるよな?これだけじゃ西洋の幽霊に足がないって証拠にならん。とりあえずヨーロッパまで行って、足のない幽霊を捕まえてこいよ」・・・あの、僕には遠くヨーロッパまで行ってくる足がないんですが。

(追伸)幻冬舎から毎月24日に発売されている月刊誌:GOETHE[ゲーテ]。12月号からマネックス証券 チーフ・ストラテジスト 広木隆の連載が開始されました。

http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new2011/news1111_10.htm

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