若手社員の脱力系コラム。脳天気キャラのトホホな日常にあなたも失笑!?とりあえず毎回の「追伸」だけは必見。(毎営業日更新)
こんばんは。3月公開予定の『ゴーストライターホテル』は夏目漱石や森鴎外、宮沢賢治たちが幽霊となって登場するコメディ映画なんだとか。文学好きだけに興味津々、ぼすみんです。
太宰治も劇中、幽霊として登場する文豪の一人。太宰といえば『人間失格』の言葉遊び、さまざまな名詞を「悲劇名詞」と「喜劇名詞」に分類するゲームを思い出します。「タバコ」は悲劇名詞、「注射」も悲劇名詞、「死」は喜劇名詞、じゃあ「生」はどっちだ?ってな具合です。もちろん一つの単語から受け取るイメージは人それぞれ。同じ名詞でも、人により悲劇・喜劇の分類が異なる点がこの遊びのポイントです。
もっとも、受け取る側の性格・感性だけでなく、時代とともに使用法、受け止められ方が変わっていくのが言葉です。例えば一昔前、「ヤバい」といえば危険なもの、ピンチの状態を指すネガティブな言葉でしたが、最近ではカッコいい人、かわいい物を「ヤバい」と呼んだりで、一気に褒め言葉として急浮上!古文に出てくる単語も現代じゃまるっきり違う意味・用法で使われてたりするものですが、「ヤバい」は比較的短期間のうちイメチェン(意味チェン?)に成功した典型例と言えましょう。
言葉本来の意味は変わらずとも、最近世間の受け止め方、イメージにやや変化が見受けられるのが「インフレ」です。終戦直後の急激な物価上昇を想起させるからか、かつてインフレという言葉は嫌われ者で、他の国でも物価上昇阻止に奔走する中央銀行は「インフレファイター」とか呼ばれて賞賛の的。
ところが世はまさかのデフレ時代に突入、出口が見えないほど長期化したことで、緩やかな物価上昇を望む人々が急増。もちろん急激すぎるインフレが困り物であることに変わりはありませんが、緩やかなインフレは大歓迎!というムードとなって、「インフレ」という言葉の持つイメージは赤丸急上昇状態に。対義語である「デフレ」があまりに難攻不落な強敵だったため、相対的にインフレの好感度がアップしたと言えましょう。
日銀は昨日、「前年比上昇率で1%」を目途とする事実上のインフレ目標の導入を発表。ぜひともデフレ脱却を実現してほしいところです。ハイ。
(追伸)
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