ニセ新聞

若手社員の脱力系コラム。脳天気キャラのトホホな日常にあなたも失笑!?とりあえず毎回の「追伸」だけは必見。(毎営業日更新)

ニセ新聞

こんばんは。アベノミクス、2%のインフレターゲット導入、昨日決定の与党税制大綱・・・。各紙はそれぞれどんな論調で報じているか、新聞記事はマメに読み比べしてます、ぼすみんです。

さて、出張や旅行で遠くの県に出かけた際は、普段お目にかかれない地方紙に目を通すのも楽しみの一つ。ローカル新聞と侮るなかれ、全国紙を百貨店とするならば、抜群の地域密着度を誇る地方紙には馴染みの地元商店街のような味わいが。これら地方紙には大新聞顔負けの意欲的な企画も多く、つくづく新聞の良し悪しを決めるのは発行部数じゃない、と思う次第です。

新聞といえば、果たしてどんな内容が書かれてたのか非常に気になる、ポルトガルの「ニセ新聞」。エスタド・ノヴォ(新国家体制)と呼ばれる一国一党体制を敷き、30年以上にわたって首相に君臨したサラザール(1889~1970)はポルトガルの独裁者として知られてますが、なんと彼一人のためだけに作られていた新聞があるというのです。

晩年のサラザール首相、ハンモックでスヤスヤお昼寝。ところが誤ってハンモックから転落し、頭を強打。長きにわたって意識不明に陥ってしまいます。現職の首相が意識不明の重体です、「こりゃアカン」ってなわけでポルトガル政府はドタバタ、当然首相の座は後継者にバトンタッチ。

そのサラザール、実に2年ぶりに意識を回復。この間に首相から「ただの人」となっていたわけですが、なんせ長らく国を率いてきた独裁者。側近たちは「首相。いや、元首相。あなたの眠ってる間に首相の座は他人に移りました」となかなか言い出せません。

それでは一体、どうしたか?
「プライド高い人だし、自分が退位させられたと知ったら落ち込むだろうし、もうこうなったら死ぬまで一生、首相のつもりにさせておけ!」
ってなわけで、みんなで芝居を打ったのです。以前と同じ執務室で、側近にチヤホヤされつつ「首相」として振る舞うサラザール。彼が真相を悟らぬよう、読ませる新聞は当たり障りのない記事ばかり、嘘八百を並べ立てたニセ新聞!まさに裸の王様といった感じですが、とにもかくにもサラザールは最期まで自分が現職の首相と信じたまま、静かにこの世を引き取った模様。

このニセ新聞、どんな記事が書かれていたのか実に気になるとこですが、同じく気になるのはニセ新聞作りに要した費用。最後までサラザール本人を騙し通したとなると、かなりクオリティの高い新聞だったと思われますが、そんなものを毎日作り続けるにはかなりの労力、費用がかかったはず。これはサラザールの親族が負担してたのか?はたまた国のお金、すなわち税金を投入してたのか?

イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペインと並び「PIIGS」の一員とされている現在のポルトガル。この当時はいざ知らず、いま税金でこんな新聞作ったら国民に怒られるわな。

(追伸)
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