若手社員の脱力系コラム。脳天気キャラのトホホな日常にあなたも失笑!?とりあえず毎回の「追伸」だけは必見。(毎営業日更新)
こんばんは。花火、スイカ、かき氷、風鈴、海水浴に蝉時雨。夏の風物詩にも多々ありますが、個人的に「夏だなぁ」と感じるのは雷を伴うような激しい夕立、ぼすみんです。
あまりに蒸し暑いとザッと一雨欲しくなるものですが、傘のない時に限って唐突にやってくる夕立にはさすがに閉口。外出中、天下り・・・もとい、雨宿りできるような場所がない時にザーザーこられると、誰かが嫌がらせで降らせてるんじゃないか?と勘繰りたくもなるってなモンで。
神に生贄を捧げて恵みの雨を所望したり、祈祷師が雨乞いの儀式をやってみたり、人は古来よりあの手この手でなんとか雨を降らせようと努力してきたようですが、さすがに21世紀ともなるとこれがグッと科学的に。アメリカ、中国などさまざまな国が人工降雨にチャレンジ、具体的にはヘリコプターや小型ロケットから「雲の種」となるドライアイスやヨウ化銀を空中散布することで雨を降らせる実験をしてるようで、すでにある程度は成功している模様。そういえば日本でも九州大学と福岡大学の研究グループが三宅島付近で人工降雨実験を敢行、2年連続で成功を収めたとのニュースがありました。つまり、意図的に雨を降らせる技術はすでに夢物語ではないのです!
人工降雨といえば、その道の先駆者的存在(?)の米国人、チャールズ・ハットフィールド(1876~1958)に触れねばなりません。気象学者でもあった彼、独自の研究を重ね、ついには人工的に雨を降らせる技術を開発。今から100年ほど前、干ばつに苦しむ人々や農家から依頼を受けて雨を降らせる「レインメーカー」なる商売を始めたといいます。
21世紀の最先端技術をもってしても、やはり難しい人工降雨。それを100年も前にやろうというんですから、こりゃあとんだドンキホーテです。しかも現代の人工降雨は前述のとおり薬剤等を空中から散布するのに対し、ハットフィールドのそれは高さ数メートルのやぐらを組んで、怪しげな煙を立てるのみ。普通に考えて、こんなことで雨が降るはずもありません。何というか、これでは祈祷師による雨乞いとあまり変わらないレベルでは?
だが、しかし。意外にもハットフィールドの人工降雨術は大成功を収めます。まさにレインメーカーの面目躍如、依頼を受けた先々で雨を降らせることに成功し、失敗したのはこの稼業を続けた26年間のうち、たったの2回のみ!
こうなるとハットフィールドが一体どんな薬品を調合して雨を降らせてたのかが気になりますが、残念ながらこの技術、ノウハウは明かされないまま永遠に封印されてしまいます。1916年、大干ばつに苦しむカリフォルニア州サンディエゴで依頼を受けた彼は、この地でも雨を降らせることに大成功!ところが雨の降らせ方を熟知してた彼も、雨の止め方までは知ったこっちゃなかったらしく、干ばつから一転、豪雨に見舞われたサンディエゴは大洪水に!
洪水を起こした罪で裁判にかけられちまったハットフィールド、「豪雨は人工降雨術とは無関係に起きた自然災害」と判断されて無罪になったものの、さすがに懲りたかレインメーカーの商売を廃業。これに伴い人工降雨のノウハウも誰に知らせることなく、永遠に封印。ひょっとすると気象の常識を根底から覆し、水不足に悩む地域を根絶できたかもしれないこの技術。公開されることなく葬られてしまったのは、実に惜しまれます。
100年前に現れたレインメーカー、ハットフィールドは果たして本物の降雨技術の持ち主だったのか?はたまた気象学者としての知識をフル活用、今後の空模様を予測して、雨が降りそうな時に限って依頼を受けてただけのペテン師だったのか?手持無沙汰な雨宿りの際、暇つぶしの話のタネにでもご活用ください。
(追伸)
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