化学兵器の父とクララ

若手社員の脱力系コラム。脳天気キャラのトホホな日常にあなたも失笑!?とりあえず毎回の「追伸」だけは必見。(毎営業日更新)

化学兵器の父とクララ

こんばんは。今、一番気になっているのは緊迫化するシリア情勢。アサド政権側が化学兵器を使用したとの疑いが強まってるようですので、本日は化学兵器の話をひとつ、ぼすみんです。

人の神経機能を破壊し、非常に致死性の高い「神経剤」(サリン、ソマン、タブン、VXなど)。呼吸器に作用、窒息状態を引き起こして死に至らしめる「窒息剤」(塩素、ホスゲンなど)。皮膚はもちろん呼吸器などに火傷のような症状をもたらす「びらん剤」(イペリットまたの名をマスタードガス、ルイサイトなど)。体内に吸収された後に血液を通じ全身に毒性が行きわたる「血液剤」(シアン化水素、塩化シアンなど)。他にも吐き気をもよおす「嘔吐剤」や、目の痛みや流涙が生じる「催涙剤」・・・。読んでるだけでも毒々しい、げに恐ろしき化学兵器!

化学兵器が本格的に戦争で使用されるようになったのは第一次世界大戦からで、特にフランス軍とドイツ軍は激しい毒ガス攻防戦を展開。第一次大戦が「化学戦争」とも呼ばれる所以ですが、そう言えばドイツ軍兵士の視点からこの戦争を描いたレマルクの『西部戦線異状なし』にも毒ガス使用の描写がありました。
第一次大戦時、ドイツ政府が化学兵器開発の総責任者に任命したのがフリッツ・ハーバーなる化学者。ハーバーは寝食も忘れるほど熱心に毒ガス開発に没頭、ついには塩素ガス放射攻撃を編み出して、1915年4月に実戦投入!フランス軍の被害は甚大で、中毒者1万4千人、死者は5千人以上とも。

フランス軍にとってはまさに悪魔のような兵器が登場したわけですが、この兵器は開発者たるハーバー自身をも不幸にします。ハーバーの妻、クララもまた優秀な化学者でしたが、塩素ガス本格投入の翌月にあたる1915年5月、ピストル自殺・・・。親しい友人が毒ガス開発の実験中に事故死したことも一因と思われますが、愛する夫が殺人兵器の開発に血道を上げる「死の化学者」に変貌、実際にその兵器で何千という尊い命が奪われたわけですから、クララの苦悩、推して知るべし。

当のハーバー自身は
「毒ガス使用により戦争が早期に終結すれば、結果として多くの人命を救うことになる」
という持論を展開していたようですが、その毒ガス開発が間接的な形とはいえ愛する妻の命を奪うことになるとは何たる皮肉。「化学兵器の父」とも呼ばれるハーバー、終戦直後はアンモニア合成法でノーベル化学賞も受賞しましたが、その胸中にはどんな思いが去来したのでしょう。

(追伸)
やはり戦争のない、ハッピーな世の中をを作っていきたいですね!ハッピーといえば、「DIAM高格付インカム・オープン(毎月決算コース) 
<愛称:ハッピークローバー>」に関する特別対談、『ハピクロの魅力』。
(※)お取引の際は「DIAM高格付インカム・オープン(毎月決算コース)/(1年決算コース)」に関する重要事項をご確認ください。

http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new2013/news1308_31.htm

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

「DIAM高格付インカム・オープン(毎月決算コース)/(1年決算コース)」の取引に関する重要事項

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

<リスク>

当ファンドは、主に値動きのある高格付資源国の公社債等を投資対象としています。当ファンドの基準価額は、組み入れた有価証券の値動き等(組入商品が外貨建てである場合には為替相場の変動も受けます)の影響により上下するため、これにより元本損失が生じることがあります。当ファンドは、投資元本及び分配金の保証された商品ではありません。

<手数料・費用等(税込)>

当ファンドご購入の際には、申込金額に対して最大1.05%を乗じた額の申込手数料がかかります。また、購入時又は換金時に直接ご負担いただく費用として、約定日の翌営業日の基準価額に0.2%を乗じた額の信託財産留保額がかかります。さらに、当ファンドの保有期間中に間接的にご負担いただく費用として、純資産総額に対して1.05%(年率)を乗じた額の信託報酬のほか、その他の費用がかかります。その他費用については、運用状況等により変動するものであり、事前に料率、上限額等を示すことができません。手数料(費用)の合計額については、申込金額、保有期間等の各条件により異なりますので、事前に料率、上限額等を表示することができません。

<その他>

当ファンドご購入の際には、当社ウェブサイトに掲載の「目論見書補完書面」「投資信託説明書(交付目論見書)」「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」を必ずお読みください。

マネックスからのご留意事項

「思春期証券マンのマネックス日記」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。

商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。

マネックスメール登録・解除

コラム一覧