マネックスメール 1999年8月19日

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マネックスメール 1999年8月19日

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マネックスメール(第8号 1999年8月19日夕方発行)
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マネックス証券では、手数料体系、その他料金体系およびサービス内容等は8/25に発表する予定でございます。恐れ入りますが、もうしばらくお待ちくださいますようお願いいたします。

本日の目次

1.マネックス相場情報
2.マネックス社長 松本大のつぶやき
3.FP教室(8月25日開講予定)

========================<マネックス相場概況>=========================
<相場概況>
材料に振り回され、株価は右往左往。

日経平均株価 17880.67円(−11.59)

急激な円高進行で輸出関連株を中心に売り先行。日経平均は軟調な展開を続けた。輸出関連株売り、内需関連株買いという構図で進んでいたが、内需関連株の買いには力強さは感じられない。後場は更に売り込む動きもなく、安値圏でのもみ合いが続いていたが、取引終了間際にQUICKに「興銀、第一勧銀、富士銀が共同持ち株会社設立の動き」との報道で、3行が急伸。ストップ高水準の買い気配まで行ったところで売買停止。その他の銀行株も値を上げ、日経平均は急速に切り返した。

輸出関連株は総じて軟調、主力株の中ではソフトバンクが独歩高。ただあまりにソフトバンクに集中しすぎてしまった感じは強い。情報通信をキ−ワ−ドに考えると、直近では物色の圏外にあったコムシス、エクシオといった回線工事企業の一部に動きがみられた。

さて、今日の相場は前場は円高、後場は3行のニュースとマイナス、プラス両方に作用した材料に振り回された一日といえるでしょう。しかし、冷静に考えると円高を理由にして株価は調整を行った。それも深押すことなく抵抗帯上限などを下支えとした小幅な調整。後場のニュースで予想以上に値を戻した。昨日も今後の相場予想として、大きく値を下げることなく時間的調整という考えを示しましたが、基本的に変更はありません。むしろ円高のおかげで思った以上に主力株が値を下げ(25日平均線あたりまで下げて切り返す)たことで次の上昇に向けて良い形が作れたのではないでしょうか。
日経平均株価は予想通りのチャートで推移しています。個別銘柄では主力株が予想以上の良い形で調整をしてくれた。そう考えたいです。

◆ 個別銘柄 ◆

ソフトバンク(9984) 32850円 (△1550)
MSCIの指数採用などから大幅続伸。ただ、日経平均株価などへの採用期待、そしてなによりも主力株の中では為替によるマイナス要因が小さいとの見方で消去法的な集中物色で値を飛ばしたという側面は否めない。

コムシス(1947) 2100円 (△170) 協エクシオ(1951) 1011円 (△26)
情報通信をキ−ワ−ドに直近電線株の一角が買われたが、かつて情報通信
関連株として人気化した両社にも物色の矛先が向いてきた感じ。同業他社ではNECシス建(1973)もあげられるが、本日値動きは乏しい。

アサヒ(2502) 1688円 (△83)
モルガン・スタンレーは投資判断をニュートラルからアウトパフォームに変更。急激な円高を嫌気した前場で逆行高。

東洋糖(2107)  258円 (△33)
毛細血管の強化作用を持つ「スペリジン」の商品化を目指すという点を材料に。ただ、朝方から円高進行で主力銘柄に対する物色が手控えられるなか個別材料株物色として人気化。

シチズン(7762) 1006円 (△21)
昨日は野村証券のレーティング引き上げでストップ高。軟調な相場展開の中で昨日の勢い持続。寄り付きこそ980円と小安く始まったものの、すぐに値を上げ1000円の大台乗せ。

富士レビオ(4544) 760円 (△48)
後場、連結業績上方修正のニュースがQUICK画面に流れる。薄商いの中、乱高下。
99.12連結本決算
 売上高 30500 (30000)
 経 常 3200 (2300)
 利 益 1600 (1200)
 単位百万円 ()内は前回予想

資生堂(4911) 1576円 (△57)
中高年向けの体臭ケア商品「ケアガーデン・シリーズ」が予想以上の反響で、店頭ベースの売上計画を5億円から25億円に上方修正。

シルバ精(6453) 587円 (△17)
今週は相場全体の堅調さから仕手系材料株は値を消していたが、今日の相場で息を吹き返す兆し。ただ、この種の株にしては売買高に乏しく仕手系材料株復権とはまだ判断できず。日経平均の急速な切り返しが始まると、逆に値を崩す。

パオイニア(6773) 2060円 (▲205)
前日発表の第1四半期の連結業績が、事前の予想を下回ったことに加え、円高により同業他社が軒並み安となったことで下げがきつい。

ソニ−(6758) 14450円 (▲520)
急激な円高を嫌気する形で下落。ただ、本日の安値(14300円)はほぼ25日平均水準。適度な調整を行ったという見方も。

富士通(6702) 3280円 (▲190)
ソニ−同様、円高を嫌気して下落。こちらも本日の安値(3260円)はほぼ25日平均線の水準。

マブチ(6592) 12470円 (▲430)
大引け後に連結業績の情報修正を発表
99.6期中間
売上高 57300 (53000)
経 常 16100 (11900)
利 益 8800 ( 5400)

99.12期本
売上高 116000 (108000)
経 常 31000 ( 25000)
利 益 18000 ( 13000)
単位百万円 ( )内は前回予想

−−興銀、第一勧銀、富士銀行の共同持ち株会社−−
QUICKによると上記3行は共同で持ち株会社設立を含む包括的な提携関係を結ぶことで合意、事実上事業統合する方向で調整に入ったことが19日明らかになった。数年後をメドに、個人分野の銀行業務、法人分野の銀行業務、高度な金融技術を活用する投資銀行業務などに訳、事業を再構築。統合後の3行の預金・金融債合計の資金量は95兆円あまりに達し、世界でも最大規模となる。
=================<マネックス社長 松本大のつぶやき>==================8月19日 「3行の包括提携合意は」

今日のニュースはなんといってもIBJ、DKB、富士銀行の包括提携合意でしょう。せっかく日経平均が上昇したのに、苦言を呈するのもなんですが、ちょっと考えてしまうことがあります。どうして「合併」ではなくて「包括提携」なのでしょう?どうして期限が明示されずに「数年後をメドに」なのでしょう?提携はいずれ合併にまで進むのかも知れません。しかし、金融はスピードが命です。長銀問題の処理を見ていても思うのですが、もっともっと先手先手を打って行かなくては、どんどん我が国の金融の競争力は後退して行ってしまうように思われます。皆さんはどう思われますか?

==================<FP教室(8月25日開講予定)>=====================●FP教室
マネックスのホームページではフィナンシャルプランニング教室を開講いたします。これは投資に役立つ知識を初心者から上級者まで連載形式で学んでいただけるもの。こんな講座がもうすぐ始まります。
<オンライントレーディングコース>
インターネットでの株式や投資信託の取引をやったことの無い方に、取引の注意点や証券会社のチェックポイントなど役に立つ情報をわかりやすく解説していきます。
第1回は「インターネットトレードとは?」
<投資入門コース>
株式投資をやってみたいけど、どうやってやったらいいのかわからない。という方にフィナンシャルプランナーが資産の配分から投資対象まで具体的に指南。第1回は「上手なマネープランは自分を知ることから」ということで投資を始める前にやっておくべきことをアドバイスいたします。
<投資信託コース>
今話題の投資信託の選びかたを親切にお教えいたします。第1回は「投資信託にはどういう種類がありますか?」というタイトルで投資信託の種類についてのお話です。

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<編集長独り言>
アーク証券さんが、名古屋と東京の両本部店頭にパソコン、情報端末を配置したトレーダー席を各10席用意。 登録顧客は店頭の席から日々の売買を行うというサービスを始めるそうです。日本版デイ・トレーダー様専用シートという感じなのでしょうか?独特の雰囲気を持った空間になると思いますが、ちょっと覗いてみたい気もします。私は立場上会員にはなれませんが読者の方でこの専用シートをGETできた方がいらっしゃいましたらレポートして頂きたいですね。ちなみに参加資格は2000万円以上の投資資金を有するという話ですが。
これからもマネックスならではの楽しく為になる情報をお届けしたいと思っています。ご意見は大歓迎です。マネックスまでどんどんわがまま言って下さい。ではまた明日お会いしましょう。
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マネックスからのご留意事項

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