マネックスメール 1999年10月26日

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マネックスメール 1999年10月26日

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 マネックスメール(第53号 1999年10月26日夕方発行)
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本日の目次

 マネックス相場概況
 マネックス社長 松本大のつぶやき
 編集長の独り言
 ご質問の多い項目について

  口座開設手続について
  マネックスへの振込入金について
  マネックスへの株券の移管について
  株式売却時の税金について
  
=============<マネックス相場概況>===========<相場概況>
NY株反落に対して、値を保ったことはプラス。ハイテク株にやや物色の兆し
日経平均   17671.79(△23.00)
TOPIX   1543.09(△ 8.82)
単純平均     659.16(▲ 1.85)
東証2部指数  2485.63(△ 2.95)
日経店頭平均  1965.67(▲14.29)

東証1部
 値上がり銘柄数    459銘柄
 値下がり銘柄数    762銘柄
 変わらず       122銘柄
 比較できず        8銘柄
 売買高     598.01(百万株;概算)
 売買代金    811654(百万円:概算)
 時価総額   3908525(億円:概算)
為替(17時現在) 105.15円

 NY株式市場の反落で朝方から買い材料難の相場展開。前引け間際にNTTドコモ(9437)が米マイクロソフトとの合弁会社設立で記者会見とのニュースが流れました。後場寄り付き直後にNTTドコモ(9437)は21万円高と急伸。NTTデータ(9613)なども切り返して上場来高値を更新。相場に明るいムードが漂いました。しかし記者会見が始まったあたりで利益確定の売りが出始め、その他の銘柄への物色意欲も尻すぼみといった感じです。日経平均はほぼ前日終値水準で大引けを迎えました。
 ただ注目したいのは主力ハイテク株にやや変化の兆しも伺える点です。富士通(6702)、ソニー(6758)、日立(6501)、NEC(6701)トヨタ(7203)、本田技(7267)と軒並み高となっています。上げ幅自体は小幅な銘柄が多いのですが、最近はあまりなかった現象の様な気がします。本日は富士通(6702)、東芝(6502)の決算発表。明日はソニー(6758)、日立(6501)などが予定されています。為替および下期の業績に不安があり、手を出しにくかったこれら銘柄にもそろそろ物色の矛先が向い始めたのでしょうか。決算発表を行い、各社の業績に対するコメント、想定為替レートなどが発表されると、それに対して各社アナリストの売り、買いという判断もされるでしょう。そろそろ動きが出始める時期が近づいているのかも知れません、注目される今後の展開です。
 本日のチャートは下値も底堅い反面、上値も非常に重いという印象が強い形となっています。このまま上に突破するには大きな材料、もしくはエネルギー(売買高)を必要としそうな雰囲気です。ここは一旦値を下げて、基準線が急上昇を始める来週に抵抗帯突破を期待するというのが順当な考えではないでしょうか。やはりハイテク株の動向が大きなポイントになると思われますが、今週決算発表が集中し、各社のアナリストが内容を分析してレポートを出し始める時、というと来週あたりが考えられるのですが。チャートのタイミング、アナリストレポートのタイミング。来週がポイントでしょうか。ただ株式相場、あまりにタイミングが一致すると、一足先に行動した投資家によって、前倒しで動きが出始めることも多いものです。

◆個別銘柄◆
NTTドコモ(9437) 260万円(△13万円)
 本日13時から米マイクロソフト社との合弁会社設立に関する記者会見。内容は事前に報道されていたものですが、前引け間際に記者会見を行うニュースが流れ一段上昇。後場寄り付き直後に更に上値を追う展開でした。ただ会見内容が明かになるにつれ、材料がでたことで利益確定を急ぐ局面も。

フジテレビ(4676) 915000(▲6000)   など
 このところNTTドコモ(9437)などと株価は連動性の高い値動きを示しています。本日もNTTドコモ(9437)が急伸する局面で連れ高となり上場来高値を更新。ただ伸び悩むとフジテレビ(4676)は下げに転じて大引けを迎えました。一方、日テレ(9404)はストップ高まで買い進まれ、上場来高値に面合わせとなっています・

日軽金(5701) 162円(△13)
 昨日業績の下方修正を行いましたが悪材料とはされず続伸。本日のマーケットの特徴として、NTTドコモ(9437)などの材料のある銘柄と、株価が低位で出遅れ感のある銘柄物色といった雰囲気の強い1日でした。

富士通(6702) 3100円(△100)
 取引時間内に決算発表を行いましたが、発表内容は事前に予想されていた範囲内。今日のマーケットでは、悪材料とも好材料とも判断されない形でした。しかしポイントは、為替およびそれに伴い通期(下期)の業績不安がハイテク株にはありました。とりあえず決算発表を行い、今後各社の方針、想定為替レートなどが明かになったことは、売買の判断をする材料が出始めているということも事実です。株価に動きが出始める時期が近づいているのではないでしょうか。
下期の想定為替レートは1ドル=110円
 2000.3期      単独      連結
  売上高      33400   55000
  経 常        450    1400
  利 益        350     600
   単位:億円 
 
東芝(6502) 755円(△9)
 富士通同様に取引時間内に決算発表。当期利益の赤字という内容で、ディーラーなど目先筋が売りに走る局面もありました。ただ内容自体は事前の予想の範囲内ということでその後切り返す展開。
下期の想定為替レートは1ドル=110円。1円の変動で25億円の収益変動 2000.3期      単独      連結
  売上高      35200
  経 常          0
  利 益       ▲300
   単位:億円

ヤマト運(9064) 3030円(△130)
 本日上場来高値を更新、初の3000円の大台に乗せました。11月からインターネットを通じた書籍販売の開始という材料を再び取り上げている模様。前日にイトーヨーカ堂(8264)、Fマート(8028)などがストップ高を演じたことも刺激材料になっているようです。

東京精(7729) 13000円(△40)
 本日業績予想を上方修正
 2000.3期    単独         連結
  売上高   400(350)   440(390)
  経 常    70( 57)    77( 64)
  利 益    40( 29)    44( 31)
   単位:億円、( )内は前回予想

横浜銀(8332) 611円(▲11) など
 昨日まで一つのテーマであった地銀の再編に対する思惑も、株価の上昇と思惑先行で早くも失速という雰囲気。千葉銀(8331)は前日比プラスを維持しましたが、常陽銀(8333)も後場下げに転じています。

◆ランキング◆
 東証1部値上がり上位
    銘柄        上昇率   上昇幅   終値    売買高 TYK(5363)  +33.47  △80   319   596 日建鉄(5972)  +25.00  △80   400  94.5 宮越商(6766)  +19.35  △18   111   481 丸山製(6316)  +16.48  △31   219   202 巴コーポ(1921) +15.90  △42   306   287
 東証1部値下がり上位
   銘柄        下降率   下降幅   終値    売買高 なみはや(8525) −16.66  ▲20   100 4.856 市光工(7244)  −10.32  ▲22   191   103 阪急百(8242)   −9.68  ▲56   522   454 大倉電(6851)   −9.37  ▲27   261    12 池上通(6771)   −8.82  ▲27   279    60
 東証1部売買高上位
    銘柄      売買高    終値    前日比
 三井信(8401) 18705  320    ▲4
 日軽金(5701) 14630  162   △13
 さくら(8314) 11831  902   △22
 千葉銀(8331) 11109  570   △19
 安川電(6506) 10309  643   △47

=========<マネックス社長 松本大のつぶやき>========10月26日    「オークション・サイト」

アメリカにeBAYというオークション・サイトがあります。世界で初めてこのコンセプトを導入し、もっとも成功しているサイトです。
このサイトを使って、違法に架空の会社の株券とか、売却制限のある株券を競売にかけようとした人たちに対して、米国証券取引委員会(SEC)から取引中止命令が出されました。(日経マネー情報より)興味深いのは、オークションの仕組みを提供しているeBAY自体に対してはお咎めが無かったということです。インフラの提供とか、自己責任とかに関して、日米の考え方の違いを感じます。アメリカはこの辺りがとてもシンプルで、必要以上の規制とか消費者保護をせず、結果的にとても効率的な社会インフラを作ろうとしているように見えます。

=============<編集長の独り言>=============昨日の社長のつぶやきで、チャートに関するコメントがありました。今日は私のチャートに対する考えを少し。
前に在籍した証券会社では、日々アナリストレポートが社内に溢れていました。その時感じたのは、アナリストの人は自分の担当の業界を追うことに忙しく、相場を見る余裕は無い。結果、自分の担当している業界が、株式市場で全く相手にされていない(場合によっては悪役)時でも買いのレポートは出てきます。投資情報部に当時在籍した私は、資料と情報という違いを考えました。どんなに内容的に優れていても、マーケットに受け入れられないレポートは資料にしかならない。内容的に多少劣っても、マーケットに受け入れられる場合は有効な情報とされる。日々あふれるレポートにうち、どのレポートを今すぐ参考にして、どのレポートを時期が来るまで待つか。この分類を行う一つの材料としてチャート(テクニカル、タイミング)を利用できるのではと考えたのです。久しぶり(初めて?)の株式市場に関するコメントでした。
===========<ご質問の多い項目について>==========<口座開設について>

口座開設に関して、手続きの遅延で大変ご迷惑をおかけしております。
この件も含め、弊社代表取締役 松本よりホームページにてお詫びと弊社の状況の説明をさせていただいております。そちらをご覧下さい。

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<マネックスへの振込入金について>

お振込は、「口座開設のご通知」でお知らせの銀行口座に、ご本人様名義でお願い致します。振込入金先の銀行口座ですが、一部の金融機関のATMに未登録のため、ATMによる振込ができないことがあります。その場合は、お手数ですが、ATMを設置している銀行の窓口までお問い合わせ下さい。窓口からの振込は可能です。

●三和銀行 東京為替集中店
 東海銀行、一部地方銀行、信用金庫でATMによる振込が出来ない場合が あります。

●住友銀行 東京第一支店
一部地方銀行、信用金庫でATMによる振込が出来ない場合があります。
●富士銀行 シラカバ支店
 本年9月20日支店登録のため、富士銀行以外の都市銀行、地方銀行、信 用金庫でATMによる振込が出来ない場合があります。

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<マネックスへの株券の移管について>

他社で取引していますが、マネックスに株券の移管はできますか?というお問い合わせが増えています。

可能です。手続きは簡単でしかも手数料は一切かかりません。

マネックスの口座開設が完了した後、お客様が現在お使いになっている証券会社の店頭で、「口座振替依頼書」を手に入れ、必要事項をご記入の上、証券会社に提出して下さい。手続には1週間程度かかる場合があります。
(詳しくはホームページのヘルプにあるQ&Aをご参照下さい)

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<株式売却時の税金について>

お客様から弊社へのご質問で、売却の都度、源泉分離課税と申告分離課税を選択できますか?という内容を非常に沢山いただいております。

 「ご売却のたびに、源泉分離課税、申告分離課税をお選び頂けます」

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