マネックスメール 1999年10月28日

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マネックスメール 1999年10月28日

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 マネックスメール(第55号 1999年10月28日夕方発行)
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本日の目次

 マネックス相場概況
 マネックス社長 松本大のつぶやき
 編集長の独り言
 ご質問の多い項目について

  口座開設手続について
  マネックスへの振込入金について
  マネックスへの株券の移管について
  株式売却時の税金について
  
=============<マネックス相場概況>===========<相場概況>
今夜の米GDPが最大の関心材料、アドバンテストの急落はある意味事故です
日経平均   17413.71(△31.35)
TOPIX   1527.10(△ 3.72)
単純平均     652.51(▲ 0.99)
東証2部指数  2477.17(▲14.23)
日経店頭平均  2024.98(△44.37)

東証1部
 値上がり銘柄数    470銘柄
 値下がり銘柄数    706銘柄
 変わらず       159銘柄
 比較できず        9銘柄
 売買高     534.44(百万株;概算)
 売買代金    702933(百万円:概算)
 時価総額   3868294(億円:概算)
為替(17時現在) 104.06円

 朝方はNY株式市場の反発、そして日経平均も昨日の下げに対して反発という地合いで始まりました。しかし17500円という水準が目先のリバウンド目標といった雰囲気もあり、この水準を回復した途端に値動きが止まってしまうという展開。結局後場に入っても相場全体が戻る雰囲気は全くありませんでした。今夜の米国GDPの内容次第では、株、債券、為替とどのような動きになるか掴めない現状では、仕方の無い現象ともえいるでしょう。

 相場全体が様子見気分を極端に強めるなか、異常に活気を帯びた銘柄群もあります。ソフトバンク(9984)がストップ高、NTTデータ(9613)は後場急伸して160万円乗せで上場来高値を更新。そしてNTTドコモ(9437)も一時270万円の大台に乗せて分割後の高値更新です。これらの共通点は、為替の影響を受けにくく、仮に米国経済に混乱があっても日本国内での情報サービス拡大で将来的な発展が見込まれるという点があるでしょう。
 昨日まで賑わった、かつての仕手系材料株の軒並み高は、既に影を潜めたというか、逃げ足の速い資金で撤退したという雰囲気もあります。この様な銘柄が賑わうこと自体、方向感がなく相場の悪さを象徴しており、続くこと自体がマイナス要因だとは思われます。

 本日特殊要因で大引け間際に値を消した銘柄がアドバンテスト(6857)です。某通信社による決算速報の誤報で急落しており注意が必要です。

 さて今後の相場ですが、今夜の米国GDPによる影響が大きく不透明感が大きいのですが、来週あたりからは上昇のタイミングを伺う展開が期待されるのではないでしょうか。チャートで基準線の上昇が見込まれることもひとつの材料です。昨日もコメントしましたが、ハイテク株の各アナリストレポートにも注目したいです。一部報道によると、ソニー(6758)は昨日の決算に対し、今期予想EPSを上方修正する動きが多い模様です。まだアナリストにヒアリングした感触での記事だと思われますが、来週以降正式なレポートが出てくるのではないでしょうか。

◆個別銘柄◆
NTTドコモ(9437) 268万円(△13万円)など
 ソフトバンク(9984)、NTTデータ(9613)などとともに後場急騰。情報通信関連の根強い人気と、為替の影響を受けにくいとして人気化。前回これら銘柄が上昇する局面では他の銘柄への拡大がなく、相場は冷えこみました。今回はこれら銘柄の上昇で得た利益が、来週以降ハイテク株への見直し買いにつながることに期待したいところです。

アドバンテスト(6857) 15000円(▲650)
 大引け間際まで15000円台の後半でもみ合っていましたが、決算速報が流れた時点で急速に値を消してしまいました。ただこの決算速報において、今期連結最終益を当初157億円と伝えられ、大幅減として嫌気。しかし取引終了後に190億円(前年同期188億円)の誤報であると修正されています。従来予想よりは下方修正となっていますが、本日の株価変動は誤報による下げという要因が大きいでしょう。

ゼクセル(6041) 345円(△27)
 本日英FT紙に仏ヴァレオ社が日産系自動車部品メーカーと合弁設立と報道されていた模様。取引時間中に、この対象が同社であるとの一部報道。売買高はまだ少ないですが、これを受けて株価は後場急伸しました。

CSK(9737) 4690円(△340)
 昨日の後場からドレスナー証券の買いが目立つことで思惑を呼んでいる模様。リクルート株の取得意思などを表明していることや、金融機関の再編でシステム開発需要の急増を見込む声も。

レナウン(8021) 210円(△30)
 5日続伸となっています。売買高も本日東証一部第2位まで膨らみました。今期の経常が10年ぶりに黒字転換との報道をされたあと、しばらく物色の圏外に放置されていましたが、今週始めにINGベアリング証券が投資判断を買いとしたことで再び見直される展開です。

青木建(1886) 49円(▲2)
 3/10以来の額面割れまで売り込まれました。新たな売り材料は出ていない模様ですが、銀行再編により不良債権を抱える建設業界も何らかの影響を受けることが予想され、建設業界にも再編などを促す声が一部にあります。それに対し、同業界で目立った動きも無く失望売りや、持ち合い解消売りに値を消す展開。


◆ランキング◆
 東証1部値上がり上位
    銘柄        上昇率   上昇幅   終値    売買高 新潟銀(8538) +100.00   △1     2   792 日バイリン(3514)+18.26  △42   272   229 なみはや(8525) +18.00  △18   118 7.295 レナウン(8021) +16.66  △30   210 17320 富士化(6955)  +15.96  △83   603   212
 東証1部値下がり上位
   銘柄        下降率   下降幅   終値    売買高 ニチアス(5393) −12.84  ▲28   190   564 日栄(8577)   −12.28 ▲700  5000 121.7 明治海(9115)  −11.57  ▲22   168    12 三菱紙(3864)  −11.47  ▲21   162  1095 日産ディ(7210) −10.81  ▲16   132   175
 東証1部売買高上位
    銘柄      売買高    終値    前日比
 新日鉄(5401) 23020  241   ▲11
 レナウン(8021)17320  210   △30
 東芝(6502)   9284  699   ▲35
 日重化(5562)  9083  450   ▲10
 さくら(8314)  7738  876    △5

=========<マネックス社長 松本大のつぶやき>========10月28日    「数式」

昨日の私の疑問については多くの御解答を頂きありがとうございました。決定的にクリアな御解答は残念ながら頂けなかったのですが、どうやら光速に近づくと、特殊相対性理論によると質量が増大して行くので、その結果、運動エネルギーは限りなく増大して行き、温度にも上限は無いようです。このようなことは数式で説明されるととってもクリアになります。
本日の経済紙のニュースで、邦銀がコーヒー豆の輸入価格(当然原価はドル建て)の円建て価格に対するデリバティブを開発したというニュースがありました。こう書かれるとやたら難しそうですが、これは二つの物にそれぞれの価格変動率があり、その二物の価格間に相関関係がある時に、二物を掛合わせたものの価格変動率はいくらかという数式を知っていると簡単なものです。二物の価格変動性をV1、V2、相関係数をC、とすると、二物をかけあわせたものの価格変動率Vは、

VxV=V1xV1+V2xV2+2CxV1xV2
と表せます。(文字化け防止のために、見にくい数式で恐縮です)

V1とV2の大きさが同じで、完全に逆相関(C=−1)していると、
Vはゼロになる訳です。数式って、面白いですね。

=============<編集長の独り言>=============Jリーグ、ヴェルディ”川崎”が正式に東京移転を正式に決断したようです。個人的に私はヴェルディを始め、某野球チームにもアンチ派ということを先に宣言しておきます。
数年前にもヴェルディは東京移転を計画、リーグ側に一蹴された過去があります。どうなんでしょう、最近地方分権とか、地方の自立とかが叫ばれますが、いまだに東京=日本という理論をお持ちなのでしょうか?
Jリーグの基本概念は、一足先に”地方”重視というものがありました。実際に”地方”に根付き試行錯誤を積極的に行ったチーム、鹿島、磐田あたりが強豪チームに育ち、今ステージでは1度経営破綻に直面しながら”地方”の団結で蘇った清水が首位を走っています。東京に移転したら、観客動員数が増え人気チームになれるという安直な発想がチームの魅力をなくす原因の様な気がするのは私だけでしょうか?
そもそも東京移転の理由は、来期から”川崎フロンターレ”の一部昇格がほぼ確実なために重複を避けて東京に移転したいとのこと。来期もうひとつの一部昇格有力チームは現在”FC東京”であることを考えると・・・。
===========<ご質問の多い項目について>==========<口座開設について>

口座開設に関して、手続きの遅延で大変ご迷惑をおかけしております。
この件も含め、弊社代表取締役 松本よりホームページにてお詫びと弊社の状況の説明をさせていただいております。そちらをご覧下さい。

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 →「代表取締役よりお客様への御報告」とお進み下さい

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<マネックスへの振込入金について>

お振込は、「口座開設のご通知」でお知らせの銀行口座に、ご本人様名義でお願い致します。振込入金先の銀行口座ですが、一部の金融機関のATMに未登録のため、ATMによる振込ができないことがあります。その場合は、お手数ですが、ATMを設置している銀行の窓口までお問い合わせ下さい。窓口からの振込は可能です。

●三和銀行 東京為替集中店
 東海銀行、一部地方銀行、信用金庫でATMによる振込が出来ない場合が あります。

●住友銀行 東京第一支店
一部地方銀行、信用金庫でATMによる振込が出来ない場合があります。
●富士銀行 シラカバ支店
 本年9月20日支店登録のため、富士銀行以外の都市銀行、地方銀行、信 用金庫でATMによる振込が出来ない場合があります。

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<マネックスへの株券の移管について>

他社で取引していますが、マネックスに株券の移管はできますか?というお問い合わせが増えています。

可能です。手続きは簡単でしかも手数料は一切かかりません。

マネックスの口座開設が完了した後、お客様が現在お使いになっている証券会社の店頭で、「口座振替依頼書」を手に入れ、必要事項をご記入の上、証券会社に提出して下さい。手続には1週間程度かかる場合があります。
(詳しくはホームページのヘルプにあるQ&Aをご参照下さい)

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<株式売却時の税金について>

お客様から弊社へのご質問で、売却の都度、源泉分離課税と申告分離課税を選択できますか?という内容を非常に沢山いただいております。

 「ご売却のたびに、源泉分離課税、申告分離課税をお選び頂けます」

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