マネックスメール 2000年4月13日

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マネックスメール 2000年4月13日

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 マネックスメール(第167号 2000年4月13日夕方発行)
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本日の目次

 マネックス相場概況
 投資信託情報
 コラム ・マネックス社長 松本大のつぶやき
     ・編集長の独り言
 読者の皆様の身近な投資情報
 展示会・イベント情報

=============<マネックス相場概況>===========<相場概況>
大幅反落ですが、物色の内容自体は先行きに期待が持てそうな気配も。

日経平均   20526.42(▲306.79)
TOPIX   1664.02(▲ 42.32)
単純平均     687.90(▲ 13.68)
東証2部指数  2604.61(▲ 77.43)
日経店頭平均  1967.17(▲ 90.35)
東証1部
 値上がり銘柄数    574銘柄
 値下がり銘柄数    656銘柄
 変わらず       164銘柄
 比較できず        3銘柄
 騰落レシオ(25日) 109.23%
  注:値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率です。
    一般的に120%台に上昇すると高値圏、70%台に下降すると    底値圏といわれる先行指標です。
    計算は25日ベースで行っており、値上がり銘柄数、値下がり銘    柄数は25日間の累計で計算しています。
 売買高     717.39(百万株;概算)
 売買代金   1013785(百万円:概算)
 時価総額   4366327(億円:概算)
 為替(17時現在)   105.77円

 昨日の相場で、取引終了間際になって急激に値を上げた反動から利益確定売りが出易い環境です。さらにNASDAQなど米国市場の下げで狼狽売りが加わり朝から売りが先行するという展開でした。この動きは後場になっても続き、一時日経平均は20300円台まで下落、しかし後半は買い戻しなども加わり20500円という水準で取引終了となりました。

 日経平均が年初来高値から一転して、一時400円以上の下げになった割には相場の質自体は良かったとも言える点があります。通常であれば高値圏から反落に転じた場合、目先の値幅取り銘柄が相場の中心となり、活発な売買が展開されることが多いと思われます。しかし昨日に続き、本日もこの様な動きはあまり見られませんでした。

 むしろ物色は各業界で日本を代表する企業を積極的に評価するという展開です。化学株などに本日大商いで値を上げる銘柄が目立ち、先駆してこのテーマで物色されていた自動車株では、本田技(7267)が年初来高値を更新しています。本田技は市場全体が下げ幅を拡大する中で、後場一段高となっています。さらに取引終了間際になって、本田技が上げ幅を縮小すると、今後は軟調な展開を続けていたトヨタ(7203)が上昇に転じると言う動きです。ハイテク株が調整を続ける中で、もうひとつのテーマといえる日本を代表する銘柄への物色意欲は非常に旺盛であったと言えます。

 チャートをみると、本日の終値はほぼ転換線水準で取引終了となっています。ザラバでは転換線を大きく割り込んだものの、大引けではこの水準を維持するという底堅さです。チャートの形から、この様な底堅さを示され、さらに物色も主力株を中心とした展開では、先物の売り方は安心できない状態になってしまいそうです。売り方にとって一番恐い展開は、米国離れをして自立した日本のハイテク株の出直りとも言えそうです。

 チャート的に基準線の急上昇が来週後半から見込まれる点は昨日も指摘しましたが、主力株への物色意欲が旺盛なまま、ハイテク株に底打ち感が出て、さらに基準線の上昇というタイミングが一致すれば買い戻しから大きな上昇トレンドが生まれる可能性があります。売り方はこの状態になることを最も恐れていると思われますし、その前にポジションを整理する動きに出る可能性もあります。今日の相場の下げ方は、売り方にとって安心できない下げであった気もします。

◆個別銘柄◆
本田技(7267) 4500円( 0)
 昨日に続き、本日も物色されて連日の年初来高値更新。日経平均が下げ幅を拡大した後場になって逆行高でさらに前場の高値を更新。ポイントとしては、取引終了間際に同社が上げ幅を縮小する局面で、今度は軟調な展開を続けていたトヨタ(7203)が上昇に転じており、良い形での銘柄入れ替え、循環物色が続いていると言えます。

ソフトバンク(9984) 66300円(▲5000)
 昨日1株を3株に分割すると発表しましたが、市場では全くプラス材料とはされませんでした。地合いが悪いことに加え3月決算銘柄の場合、多くが3月末時点で分割を行なう中、この時期突然の大幅分割という発表にさまざまな憶測が加わった模様。もともと戻り売り圧力が高いと思われる同社ですが、材料出尽くしなど格好の売りタイミングとして利用された雰囲気です。

コマツ(6301) 578円(△23)
 このところ銘柄コードの下2ケタからゼロイチ銘柄と呼ばれる銘柄群が堅調な展開。中でも同社は人気が高く、継続的な買いが入っていると言えそうです。ハイテク株と物色対象を入れ替えながら当面相場の中心的なテーマのひとつとなりそうです。

タンガロイ(6139) 309円(△42)
 本日の日経新聞に営業利益2.3倍、最終黒字に転換との記事。前日の株価が267円と低位にあったこともあり手掛け易さから物色されました。ただ目先筋が業績報道を材料に飛び付いたという雰囲気が強く、寄り付き直後を高値に上げ幅を縮小する展開。短期的視野での物色では、買いが継続しない今の相場環境を表しているといえそうです。

JT(2914) 75万8千円(△6万円)
 先週金曜日から冴えない展開を続けていたこともあり、自律反発という声が多い模様です。ただ見方を変えれば各業界を代表する銘柄のひとつでもあります。ハイテク株に下げ止まり感が出ない状態で、代表銘柄の物色を拡大している感じもします。

三井化(4183) 854円(△67)
 住友化(4005)、三菱化(4010)など化学株の大手どころは総じて大幅上昇。各業界の代表銘柄を物色する中で、本日は化学株に物色の焦点が当てられたという雰囲気です。ただ昨日全面高となった不動産株は、本日高安まちまちとなっており、継続的な物色というよりも、業種毎に出遅れ感を材料にしている雰囲気です。

アラ石(1603) 481円(▲18)
 クウェートに加え、サウジでの共同採掘などを材料にして急騰しましたが、短期リバウンド狙いの買いが中心といえそうです。短期的視野で物色された銘柄群は早めの利益確定売りが出ており、継続して物色される地合いではない雰囲気です。

三菱地所(8802) 1220円(△20)
 昨日はほぼ全面高の不動産株でしたが、本日は不動産株の中で銘柄選別が行なわれた感じでした。同社は不動産株の中でも上げ幅の大きな銘柄になっていましたが、後半になって利益確定売り。後場になってマンション販売が首都圏で5.9%減、近畿圏で2.6%減との発表もあり、不動産業界全体に様子見気分も漂った雰囲気でした。

<参考>
キューサイ(2596)株式分割を発表
 7月31日現在の株主に対し、1株を1.5株に分割
 効力発生日 9月20日
 配当起算日 9月1日

◆各社のプレスリリースなど◆
東京ドーム(9681)
 遊園地の一部を83億円で売却すると発表。今回の売却で特別利益は12億1400万円生じる。

新日鉄(5401)
 情報部門の分社化を発表。新会社は2002年の上場を目指す。社名や社長は未定。

新光商事(8141)
 メッツ(4744)と共同でEC新会社を5月に設立。デジカメなどをネットで販売する。

JUKI(6440)
 電子制御方式を採用した世界初のドライヘッド高速単糸環縫ボタン付きミシンを発売。高速化、無給油化などの従来課題をすべて解決したという。年間1600台を目標に販売。

三菱電機(6503)
 家電製品のリモコン送信機に最適な4ビットマイコンの出荷開始。I/Oポートも最大56キー対応で、外付け部品統合化および機能向上が実現できるという。

ダイニチ工業(5951)
 同社が開発した「焙煎機能付きコーヒーメーカー」専門のEC店をオープン。従来より他店が通販を行っていたが、自社でECを行うことで、顧客のニーズを掴むのもねらい。

◆ランキング◆
 東証1部値上がり上位
    銘柄        上昇率    上昇幅   終値   売買高 いなげや(8182)  +16.41 △105  745    24 タンガロイ(6139) +15.73  △42  309  2429 洋カン(5901)   +13.55 △275 2305  1201 神奈中(9081)   +11.14  △46  459     8 ダイジェット(6138)+11.11  △15  150    55
 東証1部値下がり上位
   銘柄        下降率    下降幅   終値   売買高 サンクス(7557)  −16.58 ▲910 4580  92.6 東京精(7729)   −13.04▲1590 10600  208 松下通(6781)   −12.50▲2000 14000  500 パイオニア(6773) −12.33 ▲325 2310  2245 古河電(5801)   −12.18 ▲190 1370  6722
 東証1部売買高上位
    銘柄            売買高    終値     前日比 新日鉄(5401)      46478   262      ▲2 日立(6501)       13540  1310     ▲85 日産自(7201)       8937   500      ▲4 NKK(5404)       8932    73      ▲2 菱地所(8802)       8432  1220     △20 三菱化学(4010)      8331   477     △24 東ガス(9531)       7512   248      △4 川鉄(5403)        7479   191      ▲3 日興証(8603)       7423  1367     ▲90 NEC(6701)       7398  2840    ▲210
 東証1部売買代金上位
    銘柄           売買代金    終値     前日比 NTTドコモ(9437)  100814 371万円   ▲27万円 ソフトバンク(9984)   49091 66300   ▲5000 ソニー(6758)      46943 13450    ▲660 NTT(9432)      36996 148万円   ▲10万円 富士通(6702)      21293  3000    ▲230 NEC(6701)      21228  2840    ▲210 トヨタ(7203)      20603  5540     △50 野村証(8604)      18414  3100    ▲160 日立(6501)       17813  1310     ▲85 京セラ(6971)      16822 14800    ▲940
============<投資信託情報>===============<ジャーディンフレミング投信投資顧問からコメント>

4月11日発表のプレスリリース「チェースとフレミング オファー条件合意を発表」についてジャーディンフレミング投信投資顧問からコメントが発表されておりますので掲載いたします。

ロバート・フレミング・ホールディング・リミテッドのチェース・マンハッタン・コーポレーションへの株式譲渡が両社間で合意に達したことをご報告申し上げます。

チェースとフレミングの両グループは、各国における業務展開および事業内容において重複することがほとんどなく、従って今回の合意はフレミングが今後の発展を期する上で理想的な補完になると考えております。株式譲渡の完了後、フレミング・グループは新たにチェース・フレミング・グループに生まれ変わりますが、資産運用部門は現在の最高経営責任者(CEO)であるポール・ベートマンが引き続き統括致します。運用資産規模約3,310億ドルを有する世界有数の資産運用会社として、より幅広い専門知識、真にグローバル規模のネットワークを活用し、更に充実したサービスがご提供できるようになると確信いたしておりますので、何卒今後とも宜しくご支援ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

尚、弊社が現在提供させていただいております商品の運用体制、運用方針、その他サービスには一切の変更はございませんので、投資家の皆様方におかれましては何卒今後とも宜しくご支援ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
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<JF中小型株・アクティブ・オープン>

Q:募集申込みの方法は?
A:メンバーの方は事前に目論見書のご請求(無料)が必要です。ホームページあるいはマネックスダイヤルで受付けております。お申込みは、投資信託の画面からお買付と同様の方法で行えます。1万口で1万円からのお申込みとなります。

Q:ファンドの設定は?
A:5月10日までが募集期間となり、設定日は5月12日となります。設定日以降に投資を開始いたします。

<MFS社の外国投信>
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基準価額(4月12日現在、Jシェア、USドル)
 マサチューセッツ・インベスターズ・トラスト 20.59(−0.37) MFS ストラテジック・グロース・ファンド 35.26(−1.62)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

(ご購入価額の決定方法)
当日午後3時までのお申込みの場合、
基準価額は当日の米国で発表される価額(翌日朝判明)
為替レートは翌日の午後2時半の市場実勢レートを基準
として計算いたします。

========<マネックス社長 松本大のつぶやき>=========4月13日   <ネット・バンク>

伊藤忠などが支店を持たないネット上の決済専門銀行「イーバンク」を設立するとのことです。ここにきてネット・バンクは異業種、既存の銀行、双方からの参入によりにわかに賑やかになってきました。私が一番気になるのは決済の部分です。これからイー・コマースが伸びて行く中で、決済の方法は大きなテーマです。恐らくいろいろな方式が提唱され、その優位性を競うことになるでしょうが、決済方式はそもそもいわゆるデ・ファクトであり、その善し悪しではなく、どれがもっとも実際に使われるかで決まるものだと思っています。「円を国際通貨にしよう!」と叫んでも意味がありません。みんながドルを使うから、ドルが国際通貨なのです。決済とはそういうものです。日銀のRTGS(即時決済システム)の導入もだんだん迫ってきてますし、日本の決済スタンダードの行方はしばらく目が離せませんね。

=============<編集長の独り言>=============松下電池が、夜間に点滅する犬用のひも発売するそうです。
(http://www.mbi.panasonic.co.jp)
夜間に犬を散歩させている姿はよく見かけますが、飼い主と犬との間のひもは見えないことがよくあります。事実私の妻は、夜間黒いラブラドールレトリバーと、ひも、飼い主という状態で、黒い犬自体気付かずに自転車でひもに突っ込んだことがあります。突如くびを引っ張られた犬にとって、迷惑な話だと思いますが。
夜間車を運転しているときも、歩行者としての認識はありますが、その足元の犬には気づき難いことも。ひもが点滅してくれれば、こちらも容易に認識できますし、私の妻の様な”暴走自転車?”に巻き込まれる可愛そうなワンちゃんも減るのでは?。
犬を飼いたくても、犬以上に手のかかる娘がいるために許してもらえず、隣の家の犬といつも戯れている私でした。
==========<読者の皆様の身近な投資情報>==========久々にこのコーナー復活です。

お茶に関する情報を頂きましたのでご紹介します。
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気になっている銘柄が一つあります。キリンです。理由は最近発売された「生茶」が美味しかったからです。

初めて「生茶」を飲んだとき美味しいと感じ、松嶋菜々子を起用したCMを見て、キリンのこの製品(生茶)にかける勝負気配を感じました。その後CMは高倉健を使った物も出てきて、コンビニに行ったときも「生茶」は棚からかなり無くなっているのを目にしたりして、ますます気になっています。
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上記のメールを頂きましたが、弊社社員に最近まで中国で仕事をしていた人間がいます。彼のコメントでは・・・。

生茶は、今までのお茶飲料と比べるとおいしいです。もしかすると、僕が1年半中国に行っている間にもいろいろな製品が出ては消えていったかと思われますが、どうも日本の今のお茶は「濃い」のがトレンドのようで、神田の商店街にも濃いお茶葉が売られていました。生茶も「濃い茶系」です。
吉野家とかの、液体(茶濃縮液)をお湯に薄めて飲むお茶もこの系統になりますが、こういうのはいくらでも濃くできますから、もしかするとブームがエスカレートすれば茶濃縮液がヒット商品になるかも。
ただ、問題なのが、生茶は体感的に利尿作用が強いのです。そういえばウーロン茶も強いんですが、売れましたよね。ウーロン茶って、中国で飲むときは、あんなに真っ黒なほど濃く淹れません。日本人はもしかしたら、濃い目のものが好きなのかもしれません。(ちなみにジャスミン茶も、伊藤園の製品みたいに、香水のような濃さはない)利尿作用の強い茶は売れると思います。それはダイエットなどとも関係あるのか??わかりませんが。。。
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ご意見や、皆様の身近な投資情報は、こちらまでお寄せ下さい。
feedback@monex.co.jp

上記頂いた情報に関して、ほぼ原文通りに掲載しております。また詳細まで確認はできてない部分もありますのでご注意下さい。

============<展示会・イベント情報>===========<DISKCON JAPAN2000現場レポート>
12日〜14日(東京ビックサイト)

 弊社社員がDISKCONに足を運び、実際に展示などを見てレポートしました。初日とあって参加各社のブースも多少不慣れなようでしたが、午後になると業界関係者が多数来場し、様々な展示を見学していました。

●CD−RW向けターゲット材が需要増

 厚さ1.5cmほどの金属円盤が展示されていた。何かと思い係員に尋ねると、光ディスクの製造に必要なものとのこと。この円盤は「ターゲット材」と呼ばれるもので、光ディスクの記録膜などに使われている合金。このターゲット材を使い、ポリカーボネートのディスクに薄膜を付着させる。CDやDVDには欠かせない素材だ。

 ターゲット材を出展していた各社が口をそろえて言うのが「CD−RW(書き換え可能CD)向けの製品が一番勢いがある」とのこと。3年ほど前にCD−R(一度だけ書き込みが可能)向けに需要が出始め、2年前からCD−RW向けのターゲット材の需要が始まった。現在はCD−RW向けに特に力を入れているという。最近、CD−RW用機器の低価格製品も出始めたことで、ますますCD−RWディスクが売れ、それにより値段も下がっていくという。
 先日、日経に「CD−RW、量産効果で値下がり・半年で最大5割」との記事が出た。台湾メーカーが500円を切る商品を出して以来、国内メーカーも追随しているという。しかし、ターゲット材は日本から台湾に輸出されているということもあり、ディスクの需要が伸びれば、それに比例してターゲット材の販売量も増える。

 MD向けターゲット材も、MD製品やディスクの低価格化で出荷が増えている。ただ、市場の大半が日本国内に限られ、世界的に見ると少数とのこと。
 ちなみに、ディスクの仕組みが複雑になるにつれて、必要なターゲット材の種類も増えてくる。読み書きが可能なディスクの場合、数種類のターゲット材が使われ、当然普及すればするほど低価格となっていくが、全体的な需要も増える。

 DVD−RWなどに関しては、まだ機器が非常に高いことや規格が定まっていないために、それほどの需要はない。だが、2年後には大きなマーケットが形成され、ターゲット材も伸びていくという。

<関連出展企業>
住金鉱山(5731)
 MD向けターゲット材で国内4割のシェア
Jエナジー(5014)
 CD−RW向けに注力
三菱マテ(5711)
大同特殊鋼(5471)など

●HDDの高性能化に欠かせない各種測定器

 パソコンに搭載されているHDD(ハードディスク)は「生もの」と呼ばれることがある。買うと数ヶ月で値段が下がり、1年も経てば同じ値段で倍の容量を持つ製品が買えるからだ。その高性能化を支えているのが各種測定器。
 通常は見えないが、HDDの四角い箱の中には数枚のディスクが入っている。このディスクは平坦であればあるほど高性能になる。簡単に言うと、ディスク表面の潤滑膜が薄ければその分データの通りが良いというわけで、極薄競争が行われている。その潤滑膜の厚さをX線で測定する装置を島津が展示していた。
 グラフテックは、ディスクから情報を読み書きするヘッドやディスク面のぶれをレーザーで測定する「レーザードップラ振動計」を展示。わずかなぶれが高速で回転するHDDに大きく影響するのだという。

 ディスク面の微小なゴミも大きな問題だ。容量が少なかった頃にはさほど影響しなかったゴミ問題が、ここ最近のHDD大容量化でクローズアップされている。どの程度ゴミが付着しているかを測定するのが「パーティクルアナライザ」という装置。一般的には液体に浸して計測されているが、横河電機が今後売り込んでいくのが液体を使わないシステムだ。

 従来は測定後にHDDを破棄しないといけなかったり、単部品ごとの測定というわずらわしさがあったが、今ではHDD全体から出るゴミをいかに減らすかが高性能化の課題ということで、このようなシステムが完成した。

<関連出展企業>
島津(7701)
 潤滑膜の厚さをX線で測定する装置を展示
グラフテック(6968)
 レーザードップラ振動計を展示
横河電機(6841)
 液体を使わないパーティクルアナライザを出展
川鉄商事(8110)
 JP規格(日本)よりも厳密なUSP規格(米国)に対応した、洗浄液など 用の計測器を展示。現在は医薬品製造関連に売れているが今後はHDDなど 向けにも注力
リオン(6823)
 洗浄時に出るゴミを測定する装置を展示

●その他

東陽テクニカ(8151)
 情報機器を微弱な電波で接続させる新規格「ブルートゥース」のアナライザ をまもなく出荷する。この規格は、携帯電話からパソコンまで幅広く取り入 れられる予定で、測定器の需要増が見込まれる

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編集部から

 マネックスメールでは、今回初めて展示会取材を行いました。まだまだ試行錯誤の段階で、どのようにすれば読者の皆様、投資家の皆様のお役に立てるかを考えているところです。
 今後、どのような情報が欲しいか、またどの展示会を取材してきてほしいかなどご意見ご感想ありましたらメールでお寄せください。検討した上で、関東近辺の展示会を中心に、お役に立てる情報をお届けできたらと思います。
お便りは feedback@monex.co.jp まで。

===================================<商品に関して>
◆マサチューセッツ・インベスターズ・トラスト
 投資方針:米国の幅広い業種の企業株式に投資を行います。
 3ヵ月毎の配当を行いつつ長期的な信託財産の成長を目指します。
◆MFS ストラテジック・グロース・ファンド
 投資方針:企業の規模を問わず、成長の見込みが十分にあると考えられる企 業の株式に投資します。

*上記2商品の関係法人と商品概要は以下の通りです。

<関係法人>
(管理運用会社)マサチューセッツ・ファイナンシャル
         ・サービセズ・カンパニー
(元引受会社)MFS ファンド・ディストリビューターズ・インク
(保管会社)ステート・ストリート・バンク・アンド・トラスト・カンパニー(受益者サービス代行会社)MFS サービス・センター・インク
(日本における販売会社・代行協会員)マネックス証券株式会社

<商品概要>
米ドル建/オープンエンド契約型外国投資信託 米国籍
お申込み単位:当初・追加申込み 10口以上10口単位
お申込み手数料:10口〜1万口未満 2%、1万口以上〜5万口未満 1%、        5万口以上 0%
中途換金:10口以上10口単位で買い戻し請求が出来ます。原則としてお申込み日の翌営業日が約定日となります。
・お申込みの際は「目論見書」をご覧下さい。
・本ファンドは株式など値動きのある証券(外国証券には為替のリスクもあり ます)に投資し、基準価額は変動します。したがって元本が保証されている ものではありません。

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商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。

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