マネックスメール 2000年5月18日

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マネックスメール 2000年5月18日

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 マネックスメール(第189号 2000年5月18日夕方発行)
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=============<お知らせNEW!>============ミレニアム「投資家支援ソフト」提供サービスの開始について

マネックスでは5月19日(金)より、株式会社ミレニアムの投資家支援ソフトの提供サービスを開始いたします。これは株式の銘柄選び、チャートの加工などができる投資家の方には大変便利なサービスです。期間限定無料キャンペーンも行う予定ですので今しばらくお待ちください。

詳細に関しましては19日以降にマネックスのホームページ上でお知らせいたします。

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本日の目次

 マネックス相場概況
 投資信託情報
 コラム ・マネックス社長 松本大のつぶやき
     ・編集長の独り言
 展示会・イベント情報
 マネックスメール解除の方法は一番下にあります
 またバックナンバーは以下でご覧頂けます。
  http://www2.monex.co.jp/j/monexmail/backno/backno.html

=============<マネックス相場概況>===========<相場概況>
主力株への物色拡大は起こらず、むしろ物色集中で指数は下落。

日経平均   17031.63(▲372.40)
TOPIX   1606.14(▲ 30.31)
単純平均     690.24(▲ 11.83)
東証2部指数  2597.61(▲ 52.78)
日経店頭平均  1868.42(▲ 56.45)
東証1部
 値上がり銘柄数    362銘柄
 値下がり銘柄数    897銘柄
 変わらず       129銘柄
 比較できず        9銘柄
 騰落レシオ(25日) 92.60%
  注:値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率です。
    一般的に120%台に上昇すると高値圏、70%台に下降すると    底値圏といわれる先行指標です。
    計算は25日ベースで行っており、値上がり銘柄数、値下がり銘    柄数は25日間の累計で計算しています。
 売買高     627.53(百万株;概算)
 売買代金    777217(百万円:概算)
 時価総額   4294666(億円:概算)
 為替(17時現在)   109.10円

 本田技(7267)から始まった自動車株の相場混乱は、とりあえず昨日のトヨタ(7203)の好決算で落ち着きを取り戻しました。しかし米国株安や、世界分散投資のうち、日本株の比率を引き下げられると言う思惑などから他の主力株への物色意欲は回復しませんでした。

 トヨタは主力株を見直すきっかけとして期待されていましたが、むしろ逆の効果をもたらしてしまった雰囲気です。一時ストップ高まで上昇し、他の主力株への物色意欲をすべてトヨタが吸い上げてしまったともいえる状況です。
 また同時に物色の集中という現象が中低位株にも発生しています。今までは幅広く中低位株の中で、銘柄を入れ替えながら物色していた相場ですが、あまりに個別の値動きが荒く、その対象銘柄の移り変わりの激しさからついていけない状況です。結局住友鉱(5713)が3000万株以上の大商い、売買高2位以下も、大平金(5541)、井筒屋(8260)、東亞合成(4045)など材料株が軒並み1500万株以上の商いを集めています。中低位株の中でも物色意欲が一部に集中してしまいました。

 主力株、中低位株ともにごく一部の銘柄に物色エネルギーが集中すると、当然他の銘柄は買い意欲の乏しい中で、売り優勢となってしまいます。多数の銘柄がこの状況になってしまうと、日経平均、TOPIX等の指数が値を下げてしまうのは当然ともいえます。また指数の下げがきつくなればなるほど、物色はさらに一部の値動きの良い銘柄に集中してしまうという悪循環に陥ってしまいました。

 明日の相場は週末という要因が加わります。本日物色の中心となったこれら銘柄には、反対にポジション整理の売り圧力がかかってしまう危険性があります。本日物色されたごく一部の銘柄も、明日は手を出しにくい状況になってしまえば、さらに週末要因から他の銘柄に対する物色意欲も後退してしまうという悪循環。相場の雰囲気が変化するとすれば、週明けからという期待を持つしか手が無い状況とも言えそうです。

◆個別銘柄◆
トヨタ(7203) 5340円(△410)
 昨日発表した決算をプラス評価。しかし他の主力株にも物色拡大のきっかけとはなりませんでした。同社の決算は、他の主力株を見直すというよりは、完全に個別の材料という市場の評価です。主力株への注目度が高まることを期待していた投資家も、他を物色する雰囲気にならないことで、トヨタに対する物色が集中してしまいました。

本田技(7267) 3970円(▲20)
 昨日に続き4000円という大台が上値抵抗ラインとして意識された模様です。同社をきっかけとした相場混乱は、トヨタの決算で落ち着きを取り戻しました。後半は下げ渋りを見せたものの、4000円の大台を突破するには新たな材料を必要とする展開になってしまうかも知れません。

住友鉱(5713) 455円(△56)
 昨日の決算発表を材料に上昇。ただ相場全体が方向感を失った局面で、過去何度も値を上げたことがあり、そのイメージから個別材料株として人気化したという雰囲気も強くなっています。3000万株以上の売買となり東証1部のトップ。

CTC(4739) 72500円売り気配
 昨日大幅株式分割を発表し、下げに転じて以来売りが止まらない状況。ストップ安売り気配のまま売買が成立しませんでした。このところ大幅株式分割は、信用取引に絡む担保価値の目減りとして悪材料というイメージが強く、売り要因とされ買いが入らない状況です。

NTTドコモ(9437) 335万円(▲18万円) など
 市場の一部では、同社を初め値がさ株の中からMSCIに新規組み入れされるとの思惑が先行。しかし結果的には新規採用されなかったことから、失望売りをさそった雰囲気です。

コマツ(6301) 669円(△23)
 連日の年初来高値更新。ウシオ電(6925)と半導体基板に回路を焼き付けるステッパー用光源となるレーザー装置事業の統合を発表。ウシオ電も上昇しましたが、株価水準が2000円台と高く、低位のコマツに物色が集まったという雰囲気でした。

東亜合成(4045) 250円(△3)
 抗体医薬の抗がん剤に臨床治療を開始したとの発表から昨日急伸。本日も朝方は大幅上昇となりましたが、その後場は前日終値近辺でのもみ合い。売買高は1600万株近く集めましたが、値動きが後半良くないことから中低位材料株の物色意欲を後退させる要因ともなってしまいました。

楽天(4755) 3700万円(▲700万円)
 4000万円の大台を割り込む大幅続落。大幅株式分割を発表した翌日は、一時7000万円の大台に乗せていましたが、短期間でほぼ半値近くまで急落しています。CTCとともに大幅株式分割をマイナス要因と受け止める今の地合いに押されています。

<決算速報>
コニカ(4903)
 前期連結最終益は76億円(前々期は31億円の赤字)
 今期連結最終益は60億円の予想

京セラ(6971)
 前期連結最終益は503億円(前々期は282億円)
 今期連結最終益は645億円の予想

ニコン(7731)
 2000年3月期の連結最終益を77億円に修正(前回予想は50億円)
鹿島(1812)
 前期連結最終益は90億円(前々期は1985億円の赤字)
 今期連結最終益は80億円の予想

三菱電(6503)
 前期連結最終益は248億円(前々期は445億円の赤字)
 今期連結最終益は750億円の予想

テレコム(9434)
 前期連結最終益は164億円(前々期は60億円)
 今期連結最終益は180億円の予想

住友化(4005)
 前期連結最終益は184億円(前々期は201億円)
 今期連結最終益は250億円

◆各社のプレスリリースなど◆
ファミリーマート(8028)
 EC支援の「ファミマ・ドット・コム」を伊藤忠やNTTデータ、トヨタ自、DNP、JTB、ぴあと合弁で設立。

日鉱金属(5716)
 三井金属鉱業と、銅製錬事業で提携すると発表。将来の共同事業会社を視野に入れている。共同で調達や販売を行う。

三洋電機(6764)
 国内初のデジタルテレビを来月21日から発売する。57万円でDVD再生機能が内蔵されている。他メーカーも追随の見込み。

日本無線(6751)
 アマチュア無線機器や無線LANなどをネット販売。将来的には年間10億円の売上を見込む。

大同特殊鋼(5471)
 電子機器の小型化が図れる画期的な新軟質磁性材料粉末を開発したと発表。
テルモ(4543)
 中国の工場を増築し増産開始したことが明らかに。日本向け製品を製造している。将来的には現地向けの生産も計画。

◆ランキング◆
 東証1部値上がり上位
    銘柄        上昇率    上昇幅   終値   売買高 井筒屋(8260)  +34.04   △80  315 16295 キンセキ(6949) +15.09  △200 1525  2621 住金鉱(5713)  +14.04   △56  455 32830 ソキア(7720)  +13.69   △33  274   425 吉原油(2604)  +13.04   △30  260   151
 東証1部値下がり上位
   銘柄        下降率    下降幅   終値   売買高 アルファシステムズ(4719)
            −12.54 ▲2000 13950 32.5 トランス・コスモス(9715)
            −12.46▲2000 14050 319.7 松下通(6781)  −12.17 ▲1710 12340  637 チタン工(4098) −12.08   ▲25   182   57 光通信(9435)  −10.53 ▲1000 8500 352.9
 東証1部売買高上位
    銘柄            売買高    終値     前日比 住金鉱(5713)      32830   455     △56 太平金(5541)      16379   312     △22 井筒屋(8260)      16295   315     △80 東亞合成(4045)     15993   250      △3 新日鉄(5401)      13425   244      △6 日産自(7201)       7671   510     ▲27 トヨタ(7203)       7462  5340    △410 コマツ(6301)       6392   669     △23 川鉄(5403)        6129   171      ▲2 丸紅(8002)        6066   322     ▲13
 東証1部売買代金上位
    銘柄           売買代金    終値     前日比 NTTドコモ(9437)   46745 335万円   ▲18万円 トヨタ(7203)      39266  5340    △410 ソニー(6758)      23264 11490    ▲280 京セラ(6971)      18335 14070   ▲1220 NTT(9432)      18044 130万円    ▲3万円 NEC(6701)      17609  2975     △50 ソフトバンク(9984)   17402 20600   ▲2000 住友鉱(5713)      14295   455     △56 富士通(6702)      12839  3130     △30 NTTデータ(9613)   12645 128万円   ▲11万円
============<投資信託情報>===============<オリジナル Tシャツとキャップ 20名様にプレゼント!>

マネックスではtechWINゴールドマン・サックス・テクノロジー戦略ファンドの募集キャンペーンとして、ゴールドマン・サックスのオリジナルTシャツとキャップ(帽子)を抽選で20名の方にプレゼントいたします。

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<techWINゴールドマン・サックス・テクノロジー戦略ファンド>日本とアジアのテクノロジー関連株式に独自のアプローチを行います。
=>投資信託取引画面で詳細をご覧下さい。
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TシャツはMサイズとLサイズ各5枚ずつ、キャップは10個。色はいずれもグレー地に紺のゴールドマン・サックスのロゴ入りです。

プレゼントご希望の方は下記の内容をご回答頂き、Eメールでご応募下さい。Q1.techWINが現在募集中であることをご存知でしたか?
Q2.マネックスで今後どんな投資信託を販売して欲しいですか?
Q3.マネックス証券に対するご意見・ご要望をご自由にどうぞ!
Q4.ご希望の商品(TシャツL、TシャツM、キャップから1つ選択)
締切り:5月22日(月)深夜12時までにマネックスにメール必着
回答はこちらへメールして下さい→ techwin@monex.co.jp

当選者にはマネックスよりEメールで直接ご連絡いたします。お返事が無い場合は別の方にプレゼントする場合もございますのでご了承ください。

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◆ JF店頭株オープン’96 銘柄組入れ状況
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1.トレンドマイクロ
2.日本ドレーク、ビーム、モリン
3.大塚家具
4.ネットワンシステムズ
5.ヤフー
6.ミルボン
7.THK
8.ジャフコ
9.オービックビジネスコンサルタント
10.エムティーアイ

(5月15日現在、ディスクローズ資料より)

詳しい運用状況は投資信託画面でご覧いただけます。
1万円台から分散投資ができる投資信託を日本株投資に是非ご活用下さい。
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<ミューチュアルファンド産みの親 MFS社の外国投信>
 基準価額(5月17日現在、Jシェア、USドル)
 マサチューセッツ・インベスターズ・トラスト 20.56(−0.26) MFS ストラテジック・グロース・ファンド 35.75(−0.42)
(ご購入価額の決定方法)
当日午後3時までのお申込みの場合、
基準価額は当日の米国で発表される価額(翌朝判明)
為替レートは翌日の午後2時半の市場実勢レートを基準といたします。

========<マネックス社長 松本大のつぶやき>=========5月18日     <オットー>

ウォール街の英雄や、伝説のトレーダーの話は何度か書きましたが、私の出身母体であるゴールドマンの英雄の話は今まで書きませんでした(ブラック博士の思い出を除いては)。今日は、ゴールドマンの仲間内でオットー(皇帝)というコードネームで呼んでいた人のことを書きたいと思います。彼はオランダ人で、かなりきつい訛のある英語を話しました。元々トレーダーですが、私が知っている時は既に極めて高い要職にあり、ビジネスや組織を凄い手腕でマネージしていました。マネージメントの仕方にはいろいろありますが、彼のやり方はとにかく理路整然としており、そして極めて決断が速く、その実行も速くてしかも徹底していました。冷血だと感じていた人が多かったと思いますが、私は彼は会社と社員のことを誰よりも真剣に考え、その結果として一見冷血とも思える行動を取っていたのだと思っています。彼は例えると、悪天候の中の乗客を多く乗せたジェット機のパイロットのような人でした(実際に自家用ジェットの操縦もしていました)。会社が大きな苦難に即面している時に、彼はある事情で会社を辞めることになりました。私は彼の部屋に行き、乱気流の中で、エンジンも片肺になっているような中で、あなたのようなパイロットがいなくなっては墜落してしまうと訴えました。ガラス張りの部屋で、トレーディング・フロアを背にして、私だけに見せた涙をよく覚えています。

=============<編集長の独り言>=============ほぼタバコと同サイズのライターが発売されたそうです。直径8ミリ、長さ84ミリという大きさ。タバコの箱の中に納まるため、紛失しにくいということですが。
個人的には、お酒を飲んだとき、ライターを忘れると言うよりも、タバコ自体を忘れてしまうことが多い気がします。お酒を飲んで、席を変えながら盛り上がり、最初に座った席に置いていたタバコ、ライターの存在をすっかり忘れてしまう。別の言い方をすれば、最後に座った席に置いてあったタバコが私のポケットに入っているということも。ライターは無くしても良いという前提です。そういえば、大学時代の友人が誕生日にライターを彼女からプレゼントしてもらいました。通し番号の入った限定品。すぐに無くしてしまい、同商品は手に入らず、万一同じ型を入手しても、番号で・・・。途方に暮れた彼の顔を今でも覚えています。その後どうなったかはあえて聞きませんでしたが。
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ご意見や、皆様の身近な投資情報は、こちらまでお寄せ下さい。
feedback@monex.co.jp

============<展示会・イベント情報>===========<FOOMA JAPAN2000 国際食品工業展レポート:後編>

●HACCP対策

 HACCPとは、米NASAの宇宙食製造のために生まれた食品の安全保証システムで、「危害分析重要管理点」のことです。食品ができた段階においての安全ではなく、原材料の購入から製造・流通まで、つまり顧客の口に入る直前までの食品安全におけるマイナス要因を調べ、これらを徹底管理することで問題発生を防止しようという考えです。

 日本でもこのところ非常に注目されている分野です。今回の展示会でも、各社がそれぞれの得意分野からHACCP対策を提案していました。

蔵王産業(9986)
 事業:清掃機器16%、洗浄機器57%、他27%

 スチーム付き洗浄機を実演していました。食品工場の床を洗う大きな掃除機という印象を受けましたが、その機能は単なる掃除機ではありません。先端部より蒸気を噴出し、それを飛散させることなく同時に吸い取るので、食品製造中の床洗浄も可能とのこと。さらに、先端部を交換することで手持ちの洗浄機としても使え、台の上や機械を掃除することが可能となりました。このような製品は従来はあまりなかったとのこと。コンパクトで機動性も優れ、動力は電気なので排ガスも出ません。

アマノ(6436)
 事業:情報システム機器21%、時間管理機器14%、
    駐車場管理機器30%、産業用機械35%

 同社ブースに展示してあったのは、食品工場や食堂などで野菜を洗うための次亜塩素酸ナトリウム水溶液を作る装置と、手を洗うための強電解水製造装置でした。今回同社は、強電解水製造装置を売り込むための出展です。しかし、厚生省の基準で、前者の効果と後者の効果はほとんど同じであるにも関わらず、今のところは前者の売り込みもしていかないといけないそうです。強電解水製造装置は以前からありましたが、4月より販売に注力。コンビニ弁当の工場などHACCP対策の必要が迫られるところでの売上が現在高いそうです。今後はファミリーレストランなどの外食系にもシェアを広げていきたいとしています。

日本冶金(5480)
 事業:ステンレス鋼板81%、ステンレス鋳鍛鋼品2%、他17%

 身近なところでは、ナスブランドでステンレス製キッチンなどの水回り製品を提供する同社が今回展示していたのが、HACCP対応のステンレス鋼板。滑りにくくメンテナンスも楽な「ポルカプレート」は、食品工場の床に敷くステンレス鋼板として使われるそうです。また、シリコンアクリル系樹脂などを表面に塗装したナスコートクリーンは、油汚れがつきにくく、実際に油性マジックで書き込みをしてもインクをはじいてしまいます。これの利用例としては食肉冷蔵庫の内側や、キッチンのレンジフードなどに使われているそうです。
HACCP対策その他

 会場内で人だかりができていました。一体何だろうと思い行ってみると、竹中工務店(未)のブース内発表会でした。同社ではHACCP対策の一環として、食品工場建設の際に同時に害虫対策のコンサルティングも行っているそうです。害虫、と言っても一概にどれとは言えないところが食品工場の複雑なところ。ゴキブリのようなベーシックな害虫だけではなく、扱う食品によって違う種類の害虫が集まってくるそうです。また、立地条件も関わってくるとのこと。大きく分けるとだいたい4パターンくらいに集約されるそうですが、同社発表会では、これらを集約した社内運用データベースを発表していました。
 早速、発表者にインタビューを試みました。「おそらく、ゼネコンで昆虫屋は私だけでしょう」とおっしゃるこの方は、同社の技術研究所の研究員で、害虫対策専門の研究をされているそうです。元々大学では動物学を専攻、4〜5年前よりHACCP対策の一環として、このデータベース構築の基本となる資料収集と分析を行ってきました。

 ただ、当時はこの分野においての重要性はさほど認識されておらず、ひとりでコツコツと害虫に向き合う日々。同じ研究をする人は社内にいなかったので、大学の研究室などにも通い、害虫の行動パターンなどを研究してきたそうです。現在も、同社ではこの方ひとりが害虫研究にあたっており、後継者がいないことや、工場設計の担当者が専門の知識がなくても害虫対策に取り組めるようにパソコンを使ったデータベース化を進めてきたとのこと。

 HACCP対策で害虫に関して専門の研究員がいるゼネコンは、同社だけではないかと言います。そのために、他社からもこのデータベースに関する引き合いがいくつか寄せられているそうですが、あくまでも社内運用が基本であるとのことです。そのため、紹介パネルこそあれども、パンフレット類はなし。
 「昨年に比べて倍近い害虫のデータ収集ができました。あと10種類程度の研究を終えれば、データベースも一応完成します」ということですが、他社の追随に関して「似たようなものは、図鑑などから資料を集めれば作れるかもしれません。ですが専門家が生き物を研究して作ったものにはかなわないでしょう」と自信の程を見せました。

 確かに、会場内をざっと見渡した範囲でも、この分野に関して強力なサポートをアピールする企業は特に見られず、住友3Mが虫が寄り付きにくい蛍光灯を発表していた程度でした。

 同社研究所は、千葉県の手賀沼や印旛沼に程近いところにあります。“ゼネコン界のファーブル博士”は、今日も虫取りにでかけているかもしれません。
===================================<商品に関して>
◆マサチューセッツ・インベスターズ・トラスト
 投資方針:米国の幅広い業種の企業株式に投資を行います。
 3ヵ月毎の配当を行いつつ長期的な信託財産の成長を目指します。
◆MFS ストラテジック・グロース・ファンド
 投資方針:企業の規模を問わず、成長の見込みが十分にあると考えられる企 業の株式に投資します。

*上記2商品の関係法人と商品概要は以下の通りです。

<関係法人>
(管理運用会社)マサチューセッツ・ファイナンシャル
         ・サービセズ・カンパニー
(元引受会社)MFS ファンド・ディストリビューターズ・インク
(保管会社)ステート・ストリート・バンク・アンド・トラスト・カンパニー(受益者サービス代行会社)MFS サービス・センター・インク
(日本における販売会社・代行協会員)マネックス証券株式会社

<商品概要>
米ドル建/オープンエンド契約型外国投資信託 米国籍
お申込み単位:当初・追加申込み 10口以上10口単位
お申込み手数料:10口〜1万口未満 2%、1万口以上〜5万口未満 1%、        5万口以上 0%
中途換金:10口以上10口単位で買い戻し請求が出来ます。原則としてお申込み日の翌営業日が約定日となります。
・お申込みの際は「目論見書」をご覧下さい。
・本ファンドは株式など値動きのある証券(外国証券には為替のリスクもあり ます)に投資し、基準価額は変動します。したがって元本が保証されている ものではありません。

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商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。

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