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マネックスメール(第295号 2000年10月18日夕方発行)
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本日の目次
マネックス相場概況
投資信託情報
コラム ・マネックス社長 松本大のつぶやき
・編集長の独り言
ひまわり解説 〜社員勉強中〜
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またバックナンバーは以下でご覧頂けます。
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=============<マネックス相場概況>===========<相場概況>
米国株式市場の先行き不透明感から15000円の大台割れ。
日経平均 14872.48(▲467.74)
TOPIX 1407.26(▲ 30.90)
単純平均 556.55(▲ 12.59)
東証2部指数 2264.36(▲ 41.30)
日経店頭平均 1474.43(▲ 32.89)
東証1部
値上がり銘柄数 156銘柄
値下がり銘柄数 1152銘柄
変わらず 93銘柄
比較できず 14銘柄
騰落レシオ(25日) 76.15%
注:値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率です。
一般的に120%台に上昇すると高値圏、70%台に下降すると 底値圏といわれる先行 指標です。
計算は25日ベースで行っており、値上がり銘柄数、値下がり銘 柄数は25日間の累計で計算しています。
売買高 561.62(百万株;概算)
売買代金 796900(百万円:概算)
時価総額 3829340(億円:概算)
為替(17時現在) 108.06円
米国株式市場の先行き不透明感が強く、朝方から売りが先行して始まりました。日経平均はあっさりと15000円の大台を割り込んでしまう始まりとなりました。この最初の大台割れでは、すぐに押し目買いが入り大台を回復。しかしその後買いは途絶えた感じとなり、戻りも鈍いもみ合いとなりました。
戻りの鈍さから前場後半に再び大台割れ。この段階ではもう押し目買いは入らず、ただ眺めているだけとも言える状況でした。そのまま安値圏で冴えない展開を続け、前場終値でも大台割れとなってしまいました。
前場で大台割れとなったことで、先物市場では売り方が活気付く相場展開です。また大台割れとなったことで、後場改めて失望売りなどが断続的に出てしまい、ジリ安という相場展開になってしまいました。
大台割れで売り加速という後場の展開でしたが、個別銘柄にも同様の展開が見られます。富士通(6702)、東芝(6502)などハイテク株は米国市場の先行き不安でジリ安歩調を続けていました。1万円という大台を下支えに、比較的下げ渋っていたソニー(6758)でしたが、本日は売り気配で始まり、寄り付き段階で大台割れとなってしまいました。この大台割れで失望感、投げ売りとも言える状況となり、売買高もここ数日の倍に拡大して値を下げてしまいました。
売買高が拡大し、大台割れとなった場面では投資家総弱気とも言える状況にあり、逆に底打ちのシグナルとなる局面も過去多々見られました。ソニーの例で行くと、底打ちという可能性もありますが、現在の相場は個々の状況、チャート等が当てはまらない相場環境でもあります。米国、中東などの海外波乱要因の落ち着きが確認されない段階では、過去の経験則は通用しない相場とも言えそうです。
◆個別銘柄◆
アドバンテスト(6857) 15300円(▲2000):100株単位 米国株式市場では、半導体製造装置関連銘柄が需要減少という話から前日米国株安のきっかけとなりました。この流れを受け、東エレクなどとともに売り込まれ、結局ストップ安となってしまいた。これら日経平均採用の値がさ株の急落が指数の下げ加速、地合い悪化と悪循環を誘う結果となりました。
ソニー(6758) 9610円(▲400):100株単位
今までは辛うじて1万円の大台を下支えラインとして下げ渋り。しかし売り気配で始まり、寄り付きから大台割れとなったことで失望売りなどが加速。売買高が急増しての急落となり、逆に底打ちの可能性もありますが、米国株式市場次第でもあります。
富山化(4518) 451円(△49)
各ウイルスに効果のあるインフルエンザ薬を開発という報道を材料に買い先行。物色材料難の相場環境において、目先筋が飛び付いたという雰囲気です。ただこのところの相場において、物色が継続しないという状況にもなっており、明日以降は利益確定売り、手仕舞い売りが優勢となる可能性もありそうです。
コニカ(4902) 885円( 0)
前日はデジタル家電関連銘柄としてストップ高まで買い進まれましたが、本日朝方のみ上昇し、その後は手仕舞い売りが優勢。物色に継続性がなく、短期日計り目的が中心で荒い値動き。
古河電(5801) 3110円( 0)
前日3000円の大台を回復したことで電線株全体が活気付きましたが、本日は利益確定売りなどもあり終始もみ合い。相場全体が大幅安となる地合いの中で、前日比変わらずで終了した点は人気の高さと言えそうです。取引終了後に発表された信用取組動向では、売り残が減少した点がやや気掛かり。
三菱自(7211) 340円(△20)
全面安となり、15000円の大台割れという相場環境において、一足先に売り込まれていた同社は、すでに底値圏に到達しているという思惑で反発。消去法的な突っ込み狙いの買いが、値動きの良さを理由に追随買いを誘う展開となった模様です。
Fsas(4706) 14500円(△30):100株単位
建設業の無許可営業問題が不起訴となり、電気通信工事業の許可を再申請したと発表。再申請が認められれば、売上の回復となる可能性がありこれを材料に買い先行。ゴールドマンなど外資系証券の買い手口を材料とする声もありましたが後場は伸び悩み。
アサヒ(2502) 1091円(▲34)
前日2000年12月期の連結純利益が20億円の黒字から、130億円の赤字転落を発表。この内容から売り気配で始まり前場は下げ幅を拡大。ただ来春に発泡酒に参入することもあり、ビールでは勝ち組の同社が、発泡酒でも同様の期待感から後半は下げ渋り。
<各社のニュース・リリースなど>
岩通(6704)
NTT−MEと中小事業所向けVoIP製品分野で提携。「OfficeGate」をMEが販売していく。
ジャスト(4686)、日立ソフト(9694)、日立(6501)
ナレッジマネージメント分野で提携した。概念検索を活用したワークフローソリューションの共同推進を行う。「ワークフロー知識管理連携構築サービス」などを販売していく。
オラクル(4716)、三井造船(7003)
三井造船システム技研と地図情報システムによるソリューション提供で提携。本格的な地図情報システムMacInfoのCRMの連携を実現。
ソニー(6758)
米ソレクトロンと、エレクトロニクス機器製造委託で合意したと発表。宮城県内および台湾の製造事業所の資産をソレクトロンが取得、ソニーがアウトソーシングする。
KDDI(9433)
子会社のKDDISOLが、インターネットドメインの管理組織にドメイン名の案を提案。「.biz」と「.home」。
三菱商(8058)、日テレ(9404)、NTTドコモ(9437)など 東経110度CSデジタル放送のプラットフォーム事業および、これに付帯する事業の事業化調査を共同で実施するため、企画会社を設立する。新会社名は「ワン・テン企画」。
NTTドコモ(9437)
東京・代々木に建設中だった「NTTドコモ代々木ビル」が竣工した。地上27階、地下3階建てで、延べ床面積は約5万平米。
NTT(9432)
家庭用の電話機からネットやメールが利用できる「Lモード」を来春より開始すると発表した。ニュースなどの情報や、バンキング機能などを提供する。iモードのように簡単に利用することができる。
沖電気(6703)
MPEG4に対応した、ブロードバンド映像配信サーバーを発売する。ビデオオンデマンドシステムなどに最適。
NEC(6701)
スーパーG3モードに対応した企業向け感熱ファクシミリを発売する。最大398カ所の同報通信も可能。
ニコン(7731)
手ブレ補正機構を搭載した、オートフォーカス一眼レフ用の5倍ズーム交換レンズを発売する。レンズ内の二つのセンサー(ピッチング、ヨーイング)で検知したブレを高速演算し、露光時のブレの方向と大きさを検出、これをもとにリアルタイムでブレ補正光学系をモーターで駆動し、フィルム面上の像の動きを低減。
旭光学(7750)
オーダーメイドタイプの単焦点プラスチック眼鏡レンズ「ペンタックスアステリアSAT−UV」を、来年1月から発売する。レンズの内側を非球面化する「内面非球面設計」を採用した。
シチズン時計(7762)
肌に優しい低刺激性革バンドを採用した腕時計を発売する。抗菌・防臭処理を施した低刺激性革バントと、耐ニッケルアレルギー仕様のケースを採用。電池交換不要の光発電エコ・ドライブも内蔵したベーシックな腕時計。
◆ランキング◆
東証1部値上がり上位
銘柄 上昇率 上昇幅 終値 売買高 富山化(4518) +12.19 △49 451 3678 島忠(8184) +11.83 △182 1720 342.4 住友不販(8870) +10.83 △390 3990 172.3 横浜松坂(8239) +6.67 △5 80 23 三菱自(7211) +6.25 △20 340 8655
東証1部値下がり上位
銘柄 下降率 下降幅 終値 売買高 大塚商(4768) −19.16 ▲1000 4220 15.9 サクラダ(5917) −14.15 ▲15 91 76 アドバンテスト(6857)
−11.56▲2000 15300 1079.9 明治海(9115) −10.81 ▲20 165 16 SMC(6273) −10.77▲2000 16570 160.8
東証1部売買高上位
銘柄 売買高 終値 前日比 東芝(6502) 11976 826 ▲35 三菱電(6503) 10009 815 ▲48 富士通(6702) 9460 2100 ▲120 三菱自(7211) 8655 340 △20 日産自(7201) 8395 625 △5 新日鉄(5401) 8290 181 ▲4 古河電(5801) 8242 3110 0 ダイエー(8263) 8169 200 △5 住金(5405) 7863 60 ▲2 藤沢薬(4511) 7316 3150 △20
東証1部売買代金上位
銘柄 売買代金 終値 前日比 ソニー(6758) 41592 9610 ▲400 NTTドコモ(9437) 32500 312万円 ▲6万円 ソフトバンク(9984) 25671 7500 ▲450 古河電(5801) 25562 3110 0 藤沢薬(4511) 22977 3150 △20 富士通(6702) 19988 2100 ▲120 松下(6752) 19687 3000 ▲10 京セラ(6971) 18056 13750 ▲930 アドバンテスト(6857) 16880 15300 ▲2000 NTT(9432) 16600 105万円 ▲5万円
============<投資信託情報>===============
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バンガード物語 第5回 これからも個人資産運用に特化
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かつて誰も経験をしたことがない株式市場の急騰の中、創立時の理念を守り続けるバンガードは、投資家に対し、歴史的な裏付けのある投資のファンダメンタルズを決して見落としてはならないと再三警告を発しました。1926年から1981年までの平均年間総投資収益率が9.1%だったスタンダード&プアーズ500株価指数は、1945年から1981年までは10.2%、1981年から1999年には18.4%という成長率を記録していました。ファンド購入者へのメッセージやメディア・インタビューの中で、ブレナン氏とボーグル氏は再三、投資家に対し、今後の株式市場のリターンに対し現実的な予測を維持し、投機的な投資を避けて長期的な投資展望に従うよう注意してきました。バンガードの投資家は、明らかにこうしたメッセージに留意していたようでした。
1998年中に生じた新興市場危機に端を発した金融市場の低迷時、バンガードは競合各社と比べはるかに低い解約率となっていました。(実際、バンガードに対する投資家の信頼感は極めて高いものがあります。業界統計では、バンガードの投資家のファンド保有期間は、他の米国ミューチュアル・ファンド会社の一般的な投資家と比べ、平均で2倍の長さであることを示しています。)
1990年代、インターネットによって、時間や場所にこだわらないオンラインでの投資が可能になったことで、ミューチュアル・ファンド業界にも情報技術革命の波が押し寄せました。バンガードは、1995年1月、アメリカ・オンラインによる画期的な情報サービスを導入し、それから11ヶ月後には包括的なウェブ・サイトを開始しました。こうした事業の立役者となったのは、ブレナン氏本人でした。彼は「インターネットは、1980年代のフリーダイヤルと同様に、バンガードにとって投資家との新しい接点となる」と考えました。実際インターネットは、バンガードにとって新規の投資家を引き寄せる効果だけでなく、長期的にファンドのコストを引き下げる有効な手段を提供しました。次々と打ち出される新機軸の中、バンガードは、証券会社を通しての投資家、海外投資家、および、企業の退職年金制度への米国加入者を含めた、同社顧客ベースの多様なセグメントにオンライン投資サービスを広げていきました。
他の金融サービス企業が、クレジットカード、ブローカレッジ口座、さらに住宅ローン商品にいたるまで、ありとあらゆる商品の販売に躍起になっている中、バンガードは依然として、ミューチャル・ファンド事業に的を絞って事業を展開していました。バンガードの個人投資家向け投資アドバイザー業務およびファイナンシャル・プランニング事業への参入は、バンガード社の意向が新規の顧客ベースの獲得ではなく、当社の既存のミューチャル・ファンド購入者が利用できるサービスを拡大することにあるということを示す好例です。こうしてバンガードは、個人投資家、退職年金制度加入者、および、独立したファイナンシャル・プランナーからの、こうしたサービスへの要請に対応するため、投資顧問ならびにファイナンシャル・プランニング・サービスの提供を開始しました。一方で、バンガードは引き続き各種の新しいミューチュアル・ファンドを設定し続けていますが、この場合も、長期的にみて投資家に必要な商品であり、かつ健全な投資ニーズを充たす場合に限られています。
「堅実な基盤に基づいた節度のある、十分に検討され、そしてコスト効率に優れたアプローチ」という、ブレナン氏の表現は、バンガードの現在に至るまでの全歴史を要約しています。会社の設立以来、業務に対する堅実なアプローチが、厳しい市場環境、競争圧力、そして組織の変革の中で、バンガードを導いてきました。そしてバンガードの歴史の次章が始まろうとしている現在、行く手には新たなチャレンジとチャンスが待ち受けていることは明らかです。そしてまた、それがいかに厳しい道であろうともバンガードの倫理観、価値観、そして企業の特色が、投資家をセーフティ・ゾーンへと導くことになるということもまた、明らかなことだといえるでしょう。(了)
<バンガードの歴史>
*1975年5月1日、40人のクルー、9種のファンド、純総資産18億ド ルで事業を開始
*1976年:業界初のインデックス・ミューチャル・ファンドを開始 *1977年:ブローカー/ディーラー・ネットワークから、直販型のノー・ ロード販売に移行
*1997年:オーストラリアの投資家にファンドの売出しを開始
*1998年:欧州の投資家にファンドを提供するためアイルランドのダブリ ンで登録したファンドを設定
*1999年:ジョンC・ボーグル氏、バンガードの役員を引退。バンガード のクルー(社員)数、1万人を突破
*2000年5月1日に創立25周年を迎える
● マネックス証券で販売するバンガード社の投資信託
<バンガード・ウェルズリー・インカム・ファンド>
約60%の米国債券と約30%の米国株式に投資するバランス型ファンド。販売手数料のかからないノーロードファンドです。
<バンガード・スモールキャップ・インデックス・ファンド>
米国の小型株のインデックス(指数)に連動した動きを目指すファンドです。こちらもノーロード(販売手数料無料)です。
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DKA株式オープン 最新銘柄組入れ状況
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組入銘柄上位10社
1.CTC
2.住友電工
3.NTTドコモ
4.ローム
5.サン・マイクロシステムズ(外国株式)
6.古河電工
7.コーニング(外国株式)
8.スタンレー電気
9.ブロードコム(外国株式)
10.京セラ
(10月13日現在、DKAディスクローズ資料より)
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投資信託基準価額(10月17日現在)
ザ・ファンド@マネックス 9,745(−36)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
外国投信基準価額(10月17日現在、Jシェア、USドル)
バンガード・ウェルズリー・インカム・F 19.64(−0.04) バンガード・スモールキャップ・インデックス 22.10(−0.51) マサチューセッツ・インベスターズ・トラスト 20.18(−0.27) MFS ストラテジック・グロース・ファンド 33.12(−0.70)
========<マネックス社長 松本大のつぶやき>=========10月18日 <ファンド・マネージャー>
最近マネックスで販売を開始したウェルズリー・インカム・ファンド。先日そのファンド・マネージャー達を国際電話でインタヴューしました。これは皆様にこのファンドをより良く知って頂くために、まず私が直接ファンド・マネージャー本人達に根掘り葉掘り聞いてみてから、マネックス・メールやHP上で御案内していこうという企画の為です。バランス・ファンドなので債券と株式それぞれのファンド・マネージャーがいるのですが、どんな質問にもそれはとても誠実に答えてくれました。二人の職歴を聞いてまたビックリ。二人の平均で、ファンド・マネージャーとしての経験が24年、現在の運用会社に21年、そして何よりも凄いのは、このウェルズリー・ファンドの運用に16年も携わっているというのです。う〜む、日本の投信はまだまだ学ぶべきことが多くありますね。
=============<編集長の独り言>=============昨年後半から、ビジネスとして介護を捉えた結果、うまく行かないという話を多数耳にします。
今夜のニュースステーションでは、“定年後ホームヘルパーを志す男性が増えている”、そしてワールドビジネスサテライト(WBS)では、“リストラの激震走る介護ビジネス”とともに介護に関するテーマになっています。
約半年が経過した介護保険制度ですが、実際の状況を考えてみるにはいい機会かも知れません。ビジネスとしての介護は、苦しい部分がやはりあるのでしょうか。
余談ですが、WBSの中で、市況等を解説されていたスタッフの方から、ひまわり宛てにメールを頂いたことがあります。ひまわりにとって、テレビに出ている方からのメールで舞い上がっていましたが。
ただその方は、10月からは登場されなくなりました。他の番組に移られた模様ですがちょっと寂しい気分も。
さて、本日水曜日は、ひまわりに続きます。
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ご意見や、皆様の身近な投資情報は、こちらまでお寄せ下さい。
feedback@monex.co.jp
=========<ひまわり解説 〜社員勉強中〜 >=========10/17(火)の日経新聞19面に、
「会社研究(古河電〜次世代光通信軸に急成長)」という記事がありました。今回はこの記事の解説ではなく、
「古河電気工業の株価上昇の背景」についてです。
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最近の市場概況などにおいて、「古河電株価の上昇」という文字はちらちらと目に入ってはいたのですが、特に気にしていなかったひまわりです。
「上昇」という言葉の影響で「買い」が多くなり、更に株価上昇となるのだろうな、と漠然と思っていたのですが、もっと色々な理由があるらしいのです。それは、日経新聞の株価推移グラフでわかるように、古河電の株価は、実は昨年8月頃から上がり続けていたのでした。
昨日今日の新聞に取り上げられたから上昇し始めた訳ではなかったのでした。
<むかしむかし>
さかのぼること10年前、古河電はインターネット普及の基盤となる次世代光通信システムのWDM(波長多重伝送)の主要部品の開発に着手していた。他社に先駆けて事業を始めていたわけ。(先見の明?)
また、この10年前の時期から、カナダのベンチャー子会社に先行投資をしていた。
その子会社は、WDM技術が伸び、またJDSU(世界でも最大手の米JDSユニフェイズ)との合併を果たした。
これに投資していた古河電は巨額の利益を得た。
このような背景があり、今、次世代光通信「WDM」に世間が注目し話題となって株価は上昇、急成長と言われているのでした。
<今現在>
しかしそれだけではなく、もう一つ理由があるそうです。
それは「信用取引」、古河電の「売り残が多い」のことです。
信用取引とは、株券又は現金を借りて取引をすること。
基本的に、
株価上昇と予測して信用取引をするなら、現金等を借り「買い」から始める。株価下落と予測して信用取引をするなら、株券等を借り「売り」から始める。
この<むかしむかし>の背景を知らないで、古河電の株はそろそろ下がるだろうと予測した多くの投資家は、売りから始める信用取引をしたようです。信用取引は、信用期日までに借りた株券等を返済しなければならない為、期日内に株券等を買戻して(=反対売買)株券等を返す。
しかし、下がるだろうと予測したのに、まだまだ上がり続けている古河電株。買い戻しをしたいけど、損をしてしまうから、今は買い戻したくない。
故に、まだこの反対売買をして株券等の返却をしていない投資家が多い、=「買い戻し」を出している投資家が少ない。
<近々>
しかし、近いうちに(期日内に)この投資家たちは「買戻し」をしなければならない=近々、買いが多くなる=更に株価は上がる
この、近々更に株価は上がる、ということに気づいている別の投資家は、今買えば、まだまだ上がるので利益が出ることを知っている
=ますます「買い」が多くなり株価上昇となる。
「売り残が多い」ということは、近々買いが多くなる、という事らしい。
またその後、一旦この上昇が落ち着き、下げ始めたと思っても、信用売りを行っていてまだ買い戻しをしていない投資家が、ここぞとばかりに「買戻し」を行い、結果的に下げ止まり、反発のきっかけを作っている。
このような動きが繰り返しおこっているそうです。
<上昇背景のまとめ>
10年前から取り組んでいた事業に、注目していた投資家はいたのでした。事業が花開いて(?)から、取引を始めた投資家もいます。
その投資家たちの動向を冷静に見ている別の投資家もいるのでした。
更に、まだ買戻しをしていない投資家もいるのでした。
そしてまた更に・・・
長い期間の背景と冷静な目との兼ね合い。。。こわいです。
<感想>
ただ株価等を見るのではなく、ただ単に日経新聞の記事を読むのではなく、その記事の背後を読み、それがどう影響して、今後どのような行動が出てくるのか、データや記事等はそんなふうに読むものなんでしょうねぇ。
小さな記事に投資のヒントがあった、という場合も少なくないのでしょうね。歴史の教科書みたいに「注釈」のほうが大切だったりして。おわり。
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<おまけ>
ひまわり解説が始まり、毎朝、子供のお小遣いのように140円を握り締め、駅売店で日経新聞を買うようになったひまわり。最近、題材に困っていることも多く、先日初めて「日曜日の日経新聞」も買いました。
変わったなぁ・・と自身思ったのでした。
しかし、毎朝買うのが面倒なので昨日「ニッケイヨクヨム」に電話をして購読の申し込みをしちゃいました。ポストに日経新聞が入っているのを見て新鮮な気分で出勤した、ひまわりでした。
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<ワールドビジネスサテライト〜時事問題クイズ> 「○×クイズ」です http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/
<マネックス用語集> 信用取引についての説明もあります
http://www.monex.co.jp/static/MONEX/HLP/HLP_VQandA_GFrm.html
<FP教室>
http://www.monex.co.jp/static/MONEX/FPN/FPN_VOpening_GFrm.html−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
皆様からの率直なご意見、ご質問をお待ち致しております。
宛先:feedback@monex.co.jp 件名に「ひまわり」と記し願います。ひまわり
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