マネックスメール 2001年9月17日

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マネックスメール 2001年9月17日

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 マネックスメール(第522号 2001年9月17日夕方発行)
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<お知らせ>
9月15日(土)よりマネックスの「投資情報」サービスを大幅拡充
 株価チャート(日中足、一目均衡表などを追加)
 主な手口(東証、大証、店頭)
 日経企業ニュース ・信用残ランキング
 機能大幅アップの「スクリーニング」機能等
豊富で便利な情報サービスをご提供いたします。
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本日の目次

 マネックス相場概況
 投資信託情報
 コラム ・マネックス社長 松本大のつぶやき
     ・編集長の独り言
 ただ今ブックビルディング中
 ちょっと(またも)出てしまいます
 マネックスメール解除の方法は一番下にあります
 またバックナンバーは以下でご覧頂けます。
  http://www2.monex.co.jp/j/monexmail/backno/backno.html

=============<マネックス相場概況>===========<相場概況>
米国株式市場の取引再開を前に、キャッシュポジションを高める動きで下落。
日経平均    9504.41(▲504.48)
TOPIX    996.45(▲ 37.36)
単純平均     412.66(▲ 15.73)
東証2部指数  1723.99(▲ 37.28)
日経店頭平均  1029.15(▲ 26.48)
東証1部
 値上がり銘柄数    131銘柄
 値下がり銘柄数   1316銘柄
 変わらず        37銘柄
 比較できず        0銘柄
 騰落レシオ(25日) 66.66%
  注:値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率です。
    一般的に120%台に上昇すると高値圏、70%台に下降すると    底値圏といわれる先行 指標です。
    計算は25日ベースで行っており、値上がり銘柄数、値下がり銘    柄数は25日間の累計で計算しています。
 売買高     718.81(百万株;概算)
 売買代金    705295(百万円:概算)
 時価総額   2799611(億円:概算)
 為替(17時) 117.81円

 先週金曜日の相場は、国際優良株という位置付けの銘柄群への売りも減少し、取引終了間際にマイカル(8269)が破綻したことも不良債権処理の進展とプラス評価された相場でした。

 1万円の大台を回復して終了した金曜日でしたが、更なる上値を買い進むだけの材料もなく、先行き不透明感から手控え気分が継続している相場環境です。今夜の米国株式市場再開を前に、保有する株式を売却してキャッシュポジションを高めておくという動きが再び強まりました。朝方からほぼ全面安の展開となり、下げ幅を拡大する展開となってしまいました。

 為替市場では米国株式市場の再開前に、下落に備えたドル売りの動きもありました。1ドル=116円台まで円高が進行したことも、ソニー(6758)、ホンダ(7267)などを売る要因となってしまいました。

 後場に入ってからは、日銀が円売り介入を行った模様で117円台の後半まで円は下落、これを受けて先物市場には売り方の買い戻しも入り、やや下げ渋りで始まりました。一時は118円台まで円が下落したものの、円安を材料とした追随買いは入らず、戻りは鈍い値動きとなりました。

 結局後半は再度弱含みの展開となり、9500円という節目水準で取引を終了しました。後場はこの9500円という節目が下支えラインといった展開にはなりましたが、この水準での買い意欲が高まった訳ではなく、明日以降の下支え効果は期待できない部分もあります。

 今夜再開される米国株式市場がどういった展開になるかが最大のポイントとなってしまいそうです。

◆個別銘柄◆
ソニー(6758) 4210円(▲370):100株単位
 日本を代表する国際優良株という位置付けで外国人投資家のポートフォリオに組み込まれることの多い銘柄のひとつ。金曜日は売りが減少したことでこれらポートフォリオからの換金売りも一巡という雰囲気でしたが、米国市場の再開前に再度換金売りの動きで下げ幅を拡大。

ホンダ(7267) 3850円(▲450):100株単位
 金曜日にソニーは下げ渋りの展開となりましたが、同様に日本を代表する企業という位置付けをされることの多い自動車株には売りがまだ止まらないという雰囲気もありました。日産自(7201)も大幅下落となって終了。

田辺薬(4508) 1190円(△19)
 大正薬(4535)と事業統合という一部報道で前場売買停止。再開後、上げ幅を拡大する場面もありましたが買いは続かず。大正薬も急速に下げ渋りで始まりましたが、大引け間際に下げ幅を拡大して終了。

テレコム(9434) 30万6千円(△1万2千円):1株単位
 英ボーダーフォンがTOBを実施すると一部に報道されたことで逆行高。後場に入ってからも一段高の展開となりましたが、後半は上値を買い進むよりも手仕舞い売りが優勢となって終了。

JR東海(9022) 86万8千円(△3万6千円):1株単位
 ディフェンシブ銘柄という位置付けに加え、航空機の利用を避けて新幹線等の需要が増加するという思惑もあり堅調な展開。ジリ高歩調となり、上場来高値を更新して取引終了。

任天堂(大7974) 14610円(▲1940):100株単位
 ゲームキューブを発売したことで、目先材料出尽くしという見方の手仕舞い売りに加え、今回の米国でのテロによって、クリスマス商戦への影響がどの程度になるか不透明な部分もあり、一時ストップ安まで売り込まれました。
熊谷組(1861) 30円(▲6)
 金曜日の取引終了間際、マイカル(8269)の経営破たんが伝わりました。不良債権処理の進展という見方から、今後はゼネコンなどにも破綻が拡大するという見方もあり見切り売りが先行。

◆ランキング◆
 東証1部値上がり上位
    銘柄        上昇率    上昇幅   終値   売買高 東急車(7123)  +16.88   △13   90   107 豊和工(6203)  +16.49   △16  113  2876 帝石(1601)   +14.98   △83  637  2725 航空電(6807)  +11.38   △50  489   594 ガス開(1661)   +8.20   △44  580   279
 東証1部値下がり上位
   銘柄        下降率    下降幅   終値   売買高 安田信(8404)  −23.37   ▲18   59  8228 山水電(6793)  −20.00    ▲2    8  1735 ニッセキハ(1917)−18.51   ▲10   44   723 日本板紙(3869) −18.24   ▲27  121    31 第一家(8172)  −18.18    ▲4   18  5078
 東証1部売買高上位
    銘柄            売買高    終値     前日比 あさひ銀(8322)     22619   130     ▲13 新日鉄(5401)      15987   152     ▲10 住金(5405)       15704    55      ▲2 日産自(7201)      12426   539     ▲75 日航(9201)       10735   281     ▲32 富士通(6702)       9963  1120     ▲26 トヨタ(7203)     9867.9  3190     ▲10 三井住友(8318)      9024   968     ▲23 全日空(9202)       8958   292     ▲51 長谷工(1808)       8645    28      ▲5
 東証1部売買代金上位
    銘柄           売買代金    終値     前日比 NTTドコモ(9437)   41386 138万円    △4万円 トヨタ(7203)      30654  3190     ▲10 ホンダ(7267)      26829  3850    ▲450 ソニー(6758)      26325  4210    ▲370 みずほ(8305)      18951 47万8千円   ▲4万円 NTT(9432)      14648  50万円    ▲5千円 UFJ(8307)      14003 65万8千円   ▲6千円 野村証(8604)      13518  1654    ▲176 キャノン(7751)     11149  3220    ▲300 富士通(6702)      11060  1120     ▲26 
============<投資信託情報>===============<ファンドマネージャー佐久間康郎氏の相場の見方>は佐久間氏が海外出張中につき今週はお休みさせていただきます。
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外国投資信託のご注文(設定・解約)に関して
下記の外国投資信託に関しましては、現在設定・解約のお申込を再開しております。(ただし※印のファンドに関しましてはお申込受付後再度延期・キャンセルとなる可能性がございます)

ゴールドマン・サックス・米ドル・MMF
マサチューセッツ・インベスターズ・トラスト※
MFS ストラテジック・グロース・ファンド※

また、国内投信にもお買付・ご解約のご注文を再開している商品がございます。詳しくはマネックス証券のホームページでご覧下さい。

取引に関する情報は変更になる場合がございますので最新の情報につきましてはマネックス証券のホームページでご確認をお願いいたします。
(9月17日午後4時現在)
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 米ドル為替レート (9月17日午後2時30分現在)
 買付レート                   118.15
 解約レート                   117.65

========<マネックス社長 松本大のつぶやき>=========9月17日       <対話と信頼>

3日間つぶやきはお休みしました(マネックスメールの冒頭部分に簡単な文章だけつぶやきの替わりに添えましたが)。
今日から再開です。暫くはどうしてもあの事件の話題が出てきてしまうと思うのですが、なるべく今まで通り広い範囲にわたって書いて行きたいと思います。その為にも今日は一旦まとめて事件について述べておこうと思います。
しかしながら事件についての一般的な解説や、善悪の評価などについては敢えて申し上げません。その代わりに2つの点についてだけ述べておこうと思います。コミュニケーションとコンフィデンスです。対話と信頼とでも言いましょうか。まずコミュニケーションについて。
今回の事件で思うのは、とかく世の中はロジカルでないことが多いということです。○という主張があればXという考えがある。世の中は不完全であり、全てのことを完全にコントロールすることは不可能です。であるからこそコミュニケーションは大切です。解決できなくてもいい。例えば議論が解決の兆しがあれば対話を続けますが、平行線になった場合に5分で対話を打ち切るのか、3日間でも或いは何年間でも「平行線の対話」を続けるのかは、ロジカルには前者の方が効率が良さそうですが、実際の世の中はそうでもないのではないでしょうか。何日間も平行線の話をして、「やっぱり平行線だな。また話そう。」と言って別れるのも立派なコミュニケーションだと思います。不完全であるが微妙なバランスというものがあり、それを維持するのは弛まぬコミュニケーションに対する努力ではないでしょうか。我々が皆同一ではなく互いに異な存在であり、また、であるからこそ全ての経済活動・社会活動が存在し得るということ、そしてその基盤を守れるのはコミュニケーション以外にないということを再確認すべきだと思います。
もう1つはコンフィデンスについて。先述したように、物事を完全にコントロールすることは不可能です。毎日の車の運転だって、対向車が突っ込んで来ると思ったら中央寄りの車線なんて運転できなくなります。おしなべて経済活動は信義則の上に成り立っています。企業価値がPER(株価収益率)、即ち利益の何年分かで計算されることが一般的であるのも将来にわたって何年間か企業活動が続けられるというコンフィデンス(この場合は期待と言った方がいいでしょうか)に拠っています。現代における経済は、実際の手元の財の動きなどよりも、このような信頼や期待によって形成されている部分の方が遥かに大きいと思います。例えば日経平均がこの1年ちょっとの間に半分までに売られましたが、日本の経済規模が半分になった筈がありません。ポジティブな期待からネガティブな期待への変化が株価をここまで下げた訳です。事件によって失われた物質や財は、経済全体から見たら(不謹慎な表現で大変恐縮ですが)限定的です。しかしここでコンフィデンスを失うと、その影響は計り知れないと思います。それは株価に限ったことではありません。他を信頼すること、他に期待すること。そういったことが失われないように、皆で細心の注意を払って、そして建設的に対応して行かなければいけないと思います。そういった意味で今世界のリーダーシップ達に求められていること、対応の内容は極めて重要だと思います。正しい対応をすると信じたいと思います。

=============<編集長の独り言>=============日本時間の今夜再開される米国株式市場。これがテロ前の水準と比較して、下落することは市場関係者共通の認識だと思います。では今夜の米国市場を見るうえで、何が重要なのでしょう。私は下落幅(率)は大きな問題ではないと考えます。大事なのは大幅下落で終了したとして、まだ売りを残しての大幅安か、売り買いが拮抗して終了したか、下値での買いが上回って大幅安で終了したか、その内容だと思います。
またテロ後も取引されている為替市場ですが、最初の日は電子取引システムに入力できなかった業者も多くあったと言われています。再開された株式市場において、為替市場同様の事態が発生していないかも重要なポイントだと思います。
明日の朝、下落幅(率)はショッキングな水準となっているかも知れません。しかしその水準だけに狼狽するのではなく、内容も見極め冷静な判断をすることが重要だと思います。明日の朝、国内の取引開始まで時間的な余裕はあまりないのですが、米国での取引再開後、最初に開く大きなマーケットである日本市場の反応は、世界中からも注目されると思います。
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ご意見や、皆様の身近な投資情報は、こちらまでお寄せ下さい。
feedback@monex.co.jp

==========<ただ今ブックビルディング中>==========弊社取り扱いの新規公開銘柄のブックビルディング期間等の日程を掲載します。詳細はホームページをご覧下さい。

<明日申込締め切りの銘柄>
 Jストリーム(4308)
  申込は 9月18日 AM 11:00 まで
   募集価格  4万5千円

<明日の新規上場銘柄>
 CSKコミュニケーションズ(4303)
  募集価格 70万円

<新規取扱い開始>
 高千穂電気(2715)
  ブックビルディングは10月1日 AM 00:00から
  マネックス証券は副幹事証券となりました。
  今まで以上に多くのお客様が新規公開株式を取得するチャンスがあります。
 (事業の内容)
  当企業グループは、エレクトロニクス製品分野を対象に、ユーザーの個別  仕様に合わせて企画、設計されたカスタマイズ品を中心とした電気材料、  電子部品及びオプティカル部品・材料の販売、輸出入並びに加工を主たる  業務として事業を展開しております。(目論見書より抜粋)

 日通商事(2716)
  ブックビルディングは10月3日 AM 00:00から

<お知らせ>
ナスダックジャパン市場へ9月28日(金)上場予定でブックビルディングを行いましたエルゴ・ブレインズは、9月17(月)日開催の同社取締役会において、株式の公募及び売出しを一時中止し上場を延期することが決議されました。

詳細はこちら
http://www.monex.co.jp/static/MONEX/HOM/HOM_VWhats_IPO_GFrm.html

=======<ちょっと(またも)出てしまいます>==========<テレビ>
9/23
 北海道文化放送「ビジネスニュースフラッシュ」17:25〜17:30  7月30日札幌ビズカフェでの松本社長の講演風景が放映される予定です
<雑誌>
9/17
 アントレ別冊「利益を2倍にする戦略がわかる本」
  IT導入後の会社の仕組みとは?
9/19
 週刊宝島 短気集中連載 日本ウィルスクライシス
9/20
 日経ネットトレーディング 証券会社の選び方など
9/22
 モバイルI 対談 サンプラザ中野氏
10/1
 ブルータス 靴特集、足元だけのカットが掲載されます
10/5
 講談社月刊現代 グラビア 社集合写真も撮影されました
10/10
 文藝春秋 Private Equity Fund
       について松本が少しコメントしています
 週刊現代 内容未定
10/16
 タイプ10月下旬号 
   若手マネージャーから「CEO」へのキャリアデザイン
10/29
 アントレ12月号 
 「今月のジャパドリ!」にゲスト審査員で松本が登場させて戴いています。
<新聞>
9/27
 読売新聞・朝刊 「私のアルバム」

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