マネックスメール 2002年3月26日

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マネックスメール 2002年3月26日

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 マネックスメール(第647号 2002年3月26日夕方発行)
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本日の目次

 マネックス相場概況
 資産設計情報
  エコノミスト真壁氏の経済の見方
  投資信託基準価額
 コラム ・マネックス社長 松本大のつぶやき
     ・編集長の独り言
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=============<マネックス相場概況>===========<相場概況>
公的資金とみられる買いで上昇する場面もありましたが、結局下落して終了。
日経平均    11207.92(▲ 53.17)
TOPIX    1064.15(▲  9.05)
単純平均      434.78(▲  4.43)
東証2部指数   1799.28(▲ 17.70)
日経店頭平均   1178.03(▲ 13.14)
東証1部
 値上がり銘柄数     422銘柄
 値下がり銘柄数     936銘柄
 変わらず        110銘柄
 比較できず        20銘柄
 騰落レシオ(25日)111.73%
  注:値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率です。
    一般的に120%台に上昇すると高値圏、70%台に下降すると    底値圏といわれる先行 指標です。
    計算は25日ベースで行っており、値上がり銘柄数、値下がり銘    柄数は25日間の累計で計算しています。
 売買高     533.62(百万株:概算)
 売買代金    638816(百万円:概算)
 時価総額   3006314(億円:概算)
 為替(17時) 132.83円

 米国株式市場がハイテク株主導といった雰囲気で下落し、CMEでの日経平均先物も下落して終了したことから、売り先行の軟調な相場の始まりとなりました。

 しかし前場中頃になると、3月末の株価を意識した公的資金とみられる買いが入り始め、上昇転換、その後も上げ幅を拡大する形で前場は終了しました。手控え気分が強く、板の薄いところ小口の買いでも上げ幅を拡大する展開となりました。

 外形標準課税に対し、東京地裁が都の方針を取り消す判決を下したと伝わり銀行株が上昇に転じる場面がありました。この銀行株の上昇転換も前場中頃からの指数一段高の要因となった模様です。

 しかし先日までボックス圏の下限とみられていた11500円という節目水準に接近すると急速に上値の重い値動きとなりました。この展開は公的資金を除けば買い手不在という印象を強め、後場はジリジリと上げ幅を縮小する展開となりました。

 大引け間際になると、日経平均は下落に転じてしまい、そのまま取引終了となりました。先物市場で証券会社のディーラー達が手仕舞い売りを増加させ、下げを加速した雰囲気でした。

 本日の相場は、売り買いともにポジション取りは手控え、3月末の株価水準を見守るだけといった雰囲気が一段と強まりました。相場参加者は限定的で、公的資金と見られる買いが入れば急速に上げ幅を拡大するものの、それが途絶えると買い手不在で元の水準に戻るという展開でした。

 一部では期末を意識した買い支えが途絶える4月以降の株価下落を懸念する声も出ています。本日のように、公的資金とみられる買いで上げ幅を拡大しても、買いが途絶えれば失速する展開となると、週内は新規のポジション取りを控える動きが一段と強まりそうです。

◆個別銘柄◆
みずほ(8305) 29万7千円(▲5千円):1株単位
 昨日は公的資金とみられる買いで堅調な展開となった銀行株でしたが、今朝は全面安という始まりとなりました。ただ前場中頃になって、東京都が打ち出した外形標準課税訴訟に対し、東京地裁が都の課税を取り消す判決を下したと伝わり上昇に転じました。

富士通(6702) 1008円(▲8)
 来期の連結営業損益が1000億円程度の黒字になる見通しと日経新聞が報じました。これを手掛かりに買い先行で始まりましたが、市場全体では手控え気分が強く上値も重い値動き、後半は下落して終了。

日産自(7201) 920円(▲9)
 午後になって各社の2月の国内生産・輸出・国内販売実績が伝わりました。新型マーチに期待が高まっていた同社は、国内販売が8.6%減となったことで狼狽売りを誘う場面もありました。ただ新型マーチは3月の実績に加算される形となることから、下値を拾う動きと買い戻しで下げ渋り。

NTTドコモ(9437) 33万3千円( −):1株単位
 本日1株を5株への株式分割の権利落ち日。1株あたりの株価が下がり、手掛けやすさもあり前場は理論価格(33万6千円)を上回る展開。日本証券金融が実施した株式分割に関する権利入札は、最高35万円、最低が33万5千円と発表されました。後場は手仕舞い売りで理論価格を下回る場面が多くなりました。

マクドナルド(店2702) 2820円(▲60):100株単位
 先週末に米国マクドナルドが業績予想を下方修正して下落、この連想で見切り売りが出ている状況。新規出店の抑制、平日半額セールの打ち切りなど、これまでの急成長イメージからやや不透明感も出始めています。

マツダ(7261) 311円(△8)
 日産自同様に午後発表された2月の国内生産・輸出・国内販売実績を手掛かりに株価が反応する場面がありました。マツダの場合、国内生産が7.2%増加しており上げ幅を拡大する展開。

日本トイザらス (店7645) 2460円(△60):100株単位
 02年1月期は既存店売上高が4年ぶりにプラス転換、03年1月期も連続して最高益を更新する見通しなど好決算が報じられ、上昇しました。また、70万株、25億円を上限とした自社株買いも支援材料となった模様。

◆ランキング◆
東証1部値上がり上位
    銘柄        上昇率   上昇幅   終値    売買高紀陽銀(8370)   +24.07  △52  268   1261東急建(1855)   +11.11   △8   80   2549NECインフ(6705) +7.81  △34  469    100大日本インキ(4631) +7.72  △17  237   1421東北ミサワ(1907)  +7.18  △35  522    5.5
東証1部値下がり上位
   銘柄        下降率   下降幅   終値    売買高栃富士(7258)  −11.07   ▲31  249    217太平電(1968)   −9.34   ▲33  320     36安藤建(1816)   −8.84   ▲13  134    102浅沼組(1852)   −8.80   ▲11  114     15セザール(8845)  −8.77   ▲10  104    800
東証1部売買高上位
    銘柄           売買高     終値     前日比三井住友(8318)     15484    517      ▲8富士通(6702)       9900   1008      ▲8新日鉄(5401)       9590    182      ▲2丸紅(8002)        9443     94      ▲6大和銀HD(8308)     8981     84      ▲2住友化(4005)       8519    479     ▲16東芝(6502)        7836    542     ▲27野村HD(8604)      7587   1674     ▲14日立(6501)        6572    953      △4日産自(7201)       6368    920      ▲9
東証1部売買代金上位
    銘柄          売買代金     終値     前日比NTTドコモ(9437)   70783 33万3千円       −ソニー(6758)      20887   6740     ▲30NTT(9432)      18266 48万3千円    ▲4千円ホンダ(7267)      14734   5440     ▲10キヤノン(7751)     14440   4940     △50野村HD(8604)     12729   1674     ▲14トヨタ(7203)      12661   3700     ▲70松下(6752)       10364   1660     △17富士通(6702)      10202   1008      ▲8アドバンテスト(6857)   9989  10060    △200
=============<資産設計情報>==============毎週火曜日はエコノミスト、ファンドマネージャーが交代でコラムを掲載いたします。今週はエコノミストの真壁氏が登場です。

−−−−−−−−−<エコノミスト真壁氏の経済の見方>−−−−−−−−−

構造問題未解決の日本経済

足元の日本経済の状況を考えると、在庫調整など循環的な要因を見る限り底を打ったか、あるいは、すでに底に近いところまで来たと判断される。一時期、過剰在庫の典型のように言われていたIT関連の部品などは、世界的なIT市場の回復などによって整理が進んでおり、代表的なIT部品である半導体やTFT(液晶)の価格を見ても、昨年秋の最悪期から値段はかなり上昇している。また、一部鋼材など市況性の高い商品も、価格が強含みになっているものが目に付く。

しかし一方で、不良債権処理や経営不振企業の整理など、日本経済が抱える構造的な問題に解決の目処がついたわけではない。これらは、いずれかの時点では、抜本的な解決が図られなければならない問題だ。3月危機とささやかれたように、突発的に発生する懸念は薄らいでいるものの、4月以降、忘れられていた問題が発生してくることも予想される。今後、投資家の注目が、経済の循環的要因改善や空売り規制強化から構造的な要因に移るようだと、楽観的な株式市場の雰囲気が、一度に変わってしまう可能性も懸念される。

また、国内の需要項目を考えると、景気全体を牽引する国内要因が見当たらない。雇用・所得環境が厳しさを続ける中、個人消費が大きく盛り上がることは想定しにくい。また、設備の過剰感が残る状況で、設備投資は依然下げ基調が続くだろう。どうしても、海外要因に頼らざるを得ない。その頼みの米国経済は、着実に回復に向かって進んでいるが、そのテンポは緩やかにならざるを得ないと考える。昨年10−12月期のGDPは、事前予想に反してプラス成長となったものの、これは政府部門の支出が大幅に伸びたことが大きく寄与したもので、民間部門の活動だけ見るとマイナスであった。また、低迷している設備稼働率などの水準を見ると、設備投資の本格的な回復までには時間がかかると見るべきだろう。

2月に示された国内の株式空売りに対する規制強化で、海外のヘッジファンドなどの投機筋が一斉に買い戻しに走った。これによって株価が押し上げられたわけだが、この現象もすでに峠を越えている。彼らはショート(売り持ち)・ポジションを閉じ終わっており、買戻し圧力は減殺されている。当面は政策当局の空売り規制のため、日本株でショート・ポジションを作りにくい。彼らはとりあえず、日本株を売り仕掛けすることはないだろう。しかし、ヘッジファンドなどは日本の空売り規制に対応して、株式オペレーションのソフトを開発中といわれている。ソフトの開発には、約1ヶ月から2ヶ月の時間を要するとみられるが、適合ソフトが出来れば、空売り規制は彼らの売りオペレーションに、大きな障害にはならないだろう。日本経済の回復期待が剥落するようであれば、再度、日本株に売りオペレーションを行うことも考えられる。この場合には、国内株式市場の良好な需給関係が崩れることも懸念される。

こうしてみると、株価が期待先行で実力以上に上昇する場合には、株式市場がその分を調整する行動を取る可能性が高い。期待が膨れ上がった部分が大きくなればなるほど、調整幅も拡大することになるだろう。

真壁昭夫氏 エコノミスト 第一勧銀総合研究所主席研究員
最新の監訳に「行動ファイナンス」(ユアヒム・ゴールドバーグ、リュドガー・フォン・ニーチュ著、ダイアモンド社、2,800円)。行動ファイナンスとは、投資家の心理や感情を分析することによって、金融市場の動きを解き明かそうとする新しい金融理論。

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 投資信託基準価額(3月25日現在)
 ザ・ファンド@マネックス           6,205(−57)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 外国投信基準価額(3月25日現在、Jシェア、USドル)
バンガード・トータル・ストック・M・I・F 25.55(−0.37) バンガード・ウェルズリー・インカム・F   19.98(−0.08) バンガード・スモールキャップ・インデックス 20.19(−0.24) マサチューセッツ・インベスターズ・トラスト 16.05(−0.22) MFS ストラテジック・グロース・ファンド 18.14(−0.35)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 米ドル為替レート (3月26日午後2時30分現在)
 買付レート                133.05(+0.25) 解約レート                132.55(+0.25)
========<マネックス社長 松本大のつぶやき>=========3月26日      <三権分立>

我が国は法治国家であって、立法、行政、司法の三権は分立しています。しかし最近、本当にこの三権分立が機能しているのか疑問に思うことがあります。M・Sさんのように立法府の人間が行政府に対して特別な影響力を持ってしまったりとか、K・Tさんのように立法府の人間でありながら法律を犯すことと単なるミスを混同してしまったりとか、本当にビックリすることが多くあります。しかしもっとも呆れるのは、最高裁判所が違憲状態であると判断している国政選挙における一票の重さの違いがいつまで経っても抜本的に是正されないことです。司法の最高判断を立法府や行政府がしっかりと実行できないとなるとこれは問題です。東京都の外形標準課税問題も、一般的な善悪・是非論とは別に、司法と行政という観点からも注意して見ていきたいと思っています。
=============<編集長の独り言>=============一人暮らしなのに会社から2時間かかる部屋を借り、給料日前には貧乏生活、会社の人に私生活を知られることを拒む?不思議な見習君。またひとつ趣味が表面化しました。少し前にカメラ小僧で、休日は暗室にこもることが多いという話でしたが・・・。
今回発覚した彼の趣味、それは“追っかけ”です。一応現在分かった有名人は故アイルトンセナを始め、そうそうたるメンバー。サッカーワールドカップの開催で次の獲物を狙っているとか。カメラを首からかけ、サイン帳を持って日本中を密かに走り回っているのでしょうか。これでは確かに交通費、いくらあっても足りない生活になるでしょう。
なんだかこうやって文章にしてみると、見習君はとても変わった人になってしまいます。確かに変わった部分は多く、それを否定しませんが、たまには健全な20代独身一人暮らしという側面を見てみたいものです。会社の近くにやっと引っ越す計画も進んでいますが、会社帰りにお米でも持って家庭訪問でもしてみましょうか。
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==========<ただ今ブックビルディング中>==========弊社取り扱いの新規公開銘柄のブックビルディング期間等の日程を掲載します。詳細はホームページをご覧下さい。

<ブックビルディング中の銘柄>
 ニイウス(2731)
  ブックビルディングは3月28日 AM11:00まで
    仮条件 8万6千円〜10万円

<新規取扱い開始>
 クインランド(2732)
  ブックビルディングは4月1日 AM00:00から

 ティー・ワイ・オー(4358)
  ブックビルディングは4月9日 AM00:00から

詳細はこちら
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