マネックスメール 2002年6月25日

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マネックスメール 2002年6月25日

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 マネックスメール(第709号 2002年6月25日夕方発行)
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本日の目次

 マネックス相場概況
 資産設計情報
  エコノミスト真壁氏の経済の見方
  投資信託基準価額
 コラム ・マネックス社長 松本大のつぶやき
     ・編集長の独り言
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=============<マネックス相場概況>===========<相場概況>
前場10500円を回復するものの、後場は戻り売りによって急速に伸び悩み。
日経平均    10496.67(△ 25.35)
TOPIX    1016.43(△  3.20)
単純平均      415.13(△  1.03)
東証2部指数   1817.58(△  7.15)
日経店頭平均   1207.96(△  6.56)
東証1部
 値上がり銘柄数     813銘柄
 値下がり銘柄数     549銘柄
 変わらず        129銘柄
 比較できず         6銘柄
 騰落レシオ(25日) 78.30%
  注:値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率です。
    一般的に120%台に上昇すると高値圏、70%台に下降すると    底値圏といわれる先行指標です。
    計算は25日ベースで行っており、値上がり銘柄数、値下がり銘    柄数は25日間の累計で計算しています。
 売買高     680.79(百万株:概算)
 売買代金    680713(百万円:概算)
 時価総額   2906302(億円:概算)
 為替(17時) 121.64円

 前日の相場展開では円売り介入が実施された直後から買い戻しが活発化、上げ幅を拡大する展開となりました。しかしこの場面で10500円という節目水準を回復できず、上値は重いという印象を強めて終了しました。

 米国株式市場は前場値を下げ、後半は下げ渋りで上昇に転じて終了したものの、先行き不透明感はまだ残っています。為替も121円台で推移しており、買い手控え気分の強い始まりとなりました。

 軟調な始まりとなったものの、積極的に売りポジションを取る動きも目立ちませんでした。朝方の売り一巡後、値を下げないことで徐々に上昇ムードも出始め、10500円という節目を回復して前場を終了しました。

 ただ10500円を回復しても、売り方が慌てて買い戻すといったムードは高まりませんでした。節目回復後に上げ幅拡大といった値動きとならないことで、上値の重さを意識させられる前場でした。

 戻り売り懸念が非常に強く、新規の買い意欲は後退した状況です。僅かな新規買い意欲は、戻り売り懸念の無い銘柄に集中しました。本日新規公開したイーシーワン(2310)は、JASDAQ市場の銘柄ながら、前場の全市場での売買代金ランキングで5位に入る大商いでした。

 後場に入ってからは逆に10500円を回復したことで戻り売りが増加。先物市場ではまとまった買い指値が並んでいましたが、着実に売りが出てこれら大量の板を吸収してしまう展開となり、再度節目割れとなってしまいました。
 後場中頃になると、日経平均は下落に転じてしまいました。戻り売り懸念がさらに強まってしまい、その後は10500円という節目が上値抵抗ラインとなり、手仕舞い売りが先行する相場環境となってしまいました。

 終値では辛うじてプラスを維持しましたが、10500円の大台に乗せられず終了となっています。前日の後場、そして本日の相場展開で、上値の重さ、買い手不在という雰囲気を強めた部分もあります。新規の買いポジションを取る意欲が回復しないと、これまで次々に割り込んだ各節目を突破することはやや困難な状況となっています。

◆個別銘柄◆
日産自(7201) 816円(▲3)
 前場は堅調な展開を続けていましたが、後場は冴えない値動きとなりました。高水準の信用買い残が懸念されている点、為替が121円台で推移している点などから積極的な買いは見送られ、売り方の買い戻しが一巡すれば下落という展開でした。

アサヒ(2502) 1007円(▲2)
 サントリーのスーパーマグナムドライの販売差し止めを求めて提訴する方針を固めたと一部報じられ、過熱する競争に歯止めがかかるという期待から前場堅調な値動き。しかし後場サントリーが広告を印刷した低価格発泡酒をさらに値下げすると発表、競争激化、収益悪化懸念が高まりました。

日産ディ(7210) 98円(▲2)
 10年以上交換が不要な蓄電装置を搭載したハイブリッドトラックを発売、これを材料に前場値を上げて始まりました。目新しい低位個別材料株として目先筋の買いが先行しましたが、追随買いは限定的で伸び悩み。前場後半から手仕舞い売りで下落に転じてしまいました。

イーシーワン(店2310) 60万7千円( −):1株単位
 本日新規公開銘柄。市場全体に戻り売り懸念が広まる中、戻り売りが無いことで人気化。公募価格26万8千円に対し、63万5千円で初値、一時70万円まで値を上げました。前引け段階での売買代金は全市場でも第5位の大商い。ただ後場は手仕舞い売り、利益確定売りで初値を割り込んで推移しました。
昭和電工(4004) 189円(△4)
 今期の連結営業利益が67%増の見込みと一部で報じられました。株価が低位にあることで目先筋の買いを集め買い気配から始まりましたが、寄り付きを高値に伸び悩み。200円台で大商いを演じたこともあり、戻り売り圧力が高い状況でした。

三菱自(7211) 326円(△9)
 株主総会の席上、同社副社長が年後半にはカナダ、メキシコ市場に参入すると表明しました。ただ前場後半を高値に、後場は伸び悩みといった展開で上げ幅を縮小。目新しい材料が出て株価が上昇すると、戻り売りが出るという状況でした。

JT(2914) 81万円(▲6千円):1株単位
 東京都千代田区が全国初の罰則付き路上禁煙条例案を可決しタバコ業界にとって逆風。さらに政府保有株の売却時期が接近しているという観測もあり、ジリジリと下げ幅を拡大する展開となりました。ディフェンシブ銘柄という位置付けをされることの多い銘柄ですが、需給悪化懸念が強く冴えない展開でした。
楽天(店4755) 15万8千円( −):1株単位
 本日は1株を10株とする株式分割の権利落ち日。売買単価が低下し手掛けやすくなったことで個人投資家の買いが膨らんだ状態。株式分割後の理論価格で大幅上昇となりました。

◆ランキング◆
東証1部値上がり上位
    銘柄        上昇率   上昇幅    終値   売買高洋シヤタ(5936)  +11.11   △5    50   272日金属(5491)   +10.41  △10   106   595レナウンルック(8029)+10.05 △18   197    16山水電(6793)   +10.00   △1    11   257テザック(3115)  +10.00   △2    22   125
東証1部値下がり上位
    銘柄        下降率   下降幅    終値   売買高応用地(9755)    −6.57  ▲75  1065  16.9空港施設(8864)   −6.53  ▲29   415    62中京銀(8530)    −6.19  ▲29   439    31いなげや(8182)   −6.01  ▲48   750    43札幌北洋(8328) −5.68▲2万5千円 41万5千円 0.079
東証1部売買高上位
    銘柄           売買高     終値     前日比三井住友(8318)    21993    581      △1新日鉄(5401)      15940    189      ▲1日産自(7201)      15643    816      ▲3日興CG(8603)     13786    595      △2日立(6501)       11814    772     ▲12三菱重(7011)      11524    356      △1NEC(6701)      11048    824     ▲13三洋電(6764)      11039    525     △31川鉄(5403)       10580    153      △1東芝(6502)        9555    480      △4
東証1部売買代金上位
    銘柄          売買代金     終値     前日比ソニー(6758)      24905   6100     ▲50NTTドコモ(9437)   18406 29万2千円    △7千円キヤノン(7751)     15878   4400    ▲110トヨタ(7203)      15847   3110     △30野村HD(8604)     13300   1724      ▲2NTT(9432)      13240 49万6千円    ▲3千円ホンダ(7267)      13075   4930    △150三井住友(8318)     12920    581      △1みずほ(8305)      12916 26万2千円    ▲1千円日産自(7201)      12830    816      ▲3
=============<資産設計情報>==============−−−−−−−−−<エコノミスト真壁氏の経済の見方>−−−−−−−−−

油断できない、日米経済の先行き

今後、世界経済の行方を占う上で、最も重要な要素は米国経済動向だ。米国経済が堅調な推移を続け、高い購買力を示し続けている間は、世界経済は米国への輸出に依存して好調な展開を維持できる。

しかし最近、米国株式市場の動きを見ていると、米国経済の回復期待に不透明感が出ている。そもそも、米国経済には大きな問題が二つある。一つは、ITバブルの後始末が済んでいないことだ。そして、もう一つは過剰消費体質による、多額の経常赤字という構造的な問題である。ITバブル崩壊後FRBは、昨年1年の間に11回の利下げを実施して、個人消費が落ち込むことを防いだ。ただ、これで後始末がすべて済んだと考えるのは尚早だろう。一部の情報・通信関連企業には過剰設備が残り、産業界のストック調整が終わっていない。また最近、ITバブルの後遺症と見られる不正会計処理の問題が発覚している。これらの要因が本格的に経済に影響を与えてくるのは、むしろ、これからとの見方もある。株式市場はそうした兆候を敏感に示している。先行きに油断は出来ない。

さらに、米国企業の期待収益率が下落すると、米国内に流入する投資資金が細ってしまう。そうなると、資本収支の黒字を維持することも難しくなり、GDPの4%を超える貿易赤字を補填できことも考えられる。中長期的には、米国も厳しい経済運営を迫られる可能性があると見るべきだ。

日本経済も磐石な状況とは言い難い。輸出主導で今年1−3月、何とかプラス成長を達成した状況だ。米国・アジア諸国経済が減速すれば、その影響は輸出の減少として直接的に景気に及ぶことになる。一方、高コスト構造の是正や不振企業の整理など、国内の構造問題が片付いたわけではない。中国の台頭などで、今後一段と国内の高所得問題などの解決を迫られるだろう。こうした問題を解決できない間に、再び景気が下降局面に入ってしまうことも懸念される。その場合には再び、日本経済はかなり厳しい局面を迎えることになる。その可能性は否定できないと考える。

真壁昭夫氏 エコノミスト みずほ総合研究所主席研究員
最新作「これからの年金・退職金がわかる本」PHP研究所(7月1日発売予定)

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 投資信託基準価額(6月24日現在)
 ザ・ファンド@マネックス           5,921(+40)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 外国投信基準価額(6月24日現在、Jシェア、USドル)
バンガード・トータル・ストック・M・I・F 22.62(+0.04) バンガード・ウェルズリー・インカム・F   20.03(−0.09) バンガード・スモールキャップ・インデックス 18.76(−0.08) マサチューセッツ・インベスターズ・トラスト 14.14(+0.04) MFS ストラテジック・グロース・ファンド 14.61(+0.09)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 米ドル為替レート (6月25日午後2時30分現在)
 買付レート                121.75(−0.25) 解約レート                121.25(−0.25)
========<マネックス社長 松本大のつぶやき>=========6月25日        <寺山修司>

ふと立ち寄った本屋に、寺山修司の「書を捨てよ、町へ出よう」の文庫本があったので何気なく買いました。昔、萩原朔太郎などの詩を貪り読んでいた頃、寺山修司の本も何冊か読んだことがあります。その頃を懐かしく思い、前にも読んだことのあるこの本を買いました。読んでみるとメチャクチャ面白い。痛快この上ない。私がかつて読んだのは、多分高校生の頃だったでしょう。あの頃はそんなに痛快とも思わなかったのに今はそう思うのは、あの頃の私には彼の考え方など当たり前で、大して刺激にならなかったのかも知れません。それだけ私も年を取ったということでしょう。寺山修司は昭和10年生まれ。かつては彼の主張に共鳴した同年代の人達も、今は寺山的思想に攻撃される標的でしょう。旧体制に挑戦するということは、即ち自らが老いていくことに対する挑戦なのかも知れません。

=============<編集長の独り言>=============本日新規公開した会社、知人が勤務しています。
もともと大学の入学はその人がずっと上。何故か卒業論文は同じ研究室の同級生でした。1年、2年の留年ではなく、3年ほど・・・。
では何故この人が留年したか。それは学生時代がら高度なプログラム等の知識を持っており、学生というよりは正社員扱いで会社員が本業となっていたのです。さすがに7年目に卒業体制を整えないと、8年目では失敗は許されないため?退職し、私達と同じ学年で卒業を目指しました。
卒業してしばらく研究室の仲間うちでのこの人の消息不明となっていました。そんなある日、誰かが偶然駅で出会い、当時営業職にあった私も半分仕事、半分懐かしさで会いに行きました。当時設立したばかりの会社に勤務し、社員番号は3番か4番という話を聞いたことがあります。あれから数年、新規上場企業の資料中にこの人の名前を見つけ、本日の新規上場日を迎えました。
ちなみに私が大学4年の時、学生番号で並び替えると、7年生のこの人は3番でした。8年生の人も、同じ研究室。さらにもう1人の7年生も、同じ研究室に所属し、平均年齢は異常に高くなっていました。メンバーのうち、女性陣4名は全員現役入学の4年卒業。男性陣は浪人、留年の経験者多数、現役で入学し、4年で卒業できたのは1人だけでした。
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ご意見や、皆様の身近な投資情報は、こちらまでお寄せ下さい。
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==========<ただ今ブックビルディング中>==========弊社取り扱いの新規公開銘柄のブックビルディング期間等の日程を掲載します。詳細はホームページをご覧下さい。

<新規取り扱い決定銘柄>
 コンピュータウェーブ(2740) JQ
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