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マネックスメール(第719号 2002年7月9日夕方発行)
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本日の目次
マネックス相場概況
資産設計情報
ファンドマネージャー坪田好人氏の相場の見方
投資信託基準価額
コラム ・マネックス社長 松本大のつぶやき
・編集長の独り言
ただ今ブックビルディング中
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=============<マネックス相場概況>===========<相場概況>
円高、米国株安でも売りポジションは取り難い相場環境で反発。
日経平均 10960.25(△191.05)
TOPIX 1050.14(△ 16.15)
単純平均 423.70(△ 6.12)
東証2部指数 1861.20(△ 6.00)
日経店頭平均 1218.83(▲ 4.46)
東証1部
値上がり銘柄数 1129銘柄
値下がり銘柄数 241銘柄
変わらず 115銘柄
比較できず 1銘柄
騰落レシオ(25日) 85.48%
注:値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率です。
一般的に120%台に上昇すると高値圏、70%台に下降すると 底値圏といわれる先行指標です。
計算は25日ベースで行っており、値上がり銘柄数、値下がり銘 柄数は25日間の累計で計算しています。
売買高 703.46(百万株:概算)
売買代金 668115(百万円:概算)
時価総額 3001752(億円:概算)
為替(17時) 118.64円
米国株式市場が企業会計に対する不信感によって下落、ドル売りも加速して1ドル=118円台まで円高が進行するという中、本日の相場は取引を開始しました。
米国株、為替の状況をみて、ある程度本日下落することは想定されていた面もありました。ただ昨日の後場、日経平均は11000円の大台を回復した後、米国株の急落懸念や急激な円高進行に備えて手仕舞い売りが出た部分もあります。
米国株式市場の下落は、懸念されていたほど大きくなかったというプラス評価する動きも一部に出た模様です。日経平均は堅調な始まりとなりました。上値は重いという見方は強いものの、値を下げない相場展開となりました。節目とみられた10500円という水準を突破した場面に似た相場環境でもあり、売りポジションは取り難い展開でした。
またCMEでの日経平均先物も、大阪市場の終値を若干下回る10725円で取引を終了していました。この点からも円高、米国株安による国内株式市場への影響は限定的という見方を強める要因となった模様です。
先物高、それに伴う現物市場へのインデックス買いで指数は上昇する展開となりました。後場は一段高で始まった後、11000円の大台接近もあり、次第に手仕舞い売りが増加し伸び悩みといった展開を続けていましたが、取引終了間際に再度値を上げ、本日の高値で取引を終了しました。
売りポジションを取り難い、下げない相場という印象が強まりジリジリと株価が上昇する形となっています。上値の重さ以上に下値の固さが目立ち、積極的に上値を買い進む動きは無いものの、売り方も不在という状況で値を上げました。
ただ10500円を突破した場面では、鉄鋼、造船、不動産、商社など幅広い業種で中低位大型株を物色するといった展開でした。この時と比較すると、物色対象が目先筋好みとも言える低位個別材料株に集まっています。投資家心理は、今回の方が上値は重いといった見方で個別材料株を短期で手掛けるといった流れになっている雰囲気でした。
◆個別銘柄◆
新日鉄(5401) 203円(△1)
指数が後場になって上げ幅を拡大する展開となりましたが、鉄鋼株など中低位大型株は上値の重い場面が目立ちました。10500円という節目水準を突破する場面では中低位大型株への物色意欲の高さが上昇ムードを高めましたが、今回はやや見送りムードが出ています。
ブリヂストン(5108) 1722円(▲22)
急激な円高進行にも関わらず、トヨタ(7203)、日産自(7201)など自動車株の一角は堅調な値動きでした。しかし同社に対しては円高による収益への影響が大きいという懸念が強く、軟調な値動きを続けました。
蛇の目(6445) 117円(△12)
昨日同業のJUKI(6440)が大幅上昇を演じたことで目先筋の思惑を誘い大幅高。日経平均が11000円の大台目前で伸び悩んだこともあり、低位個別材料株での短期値幅取りといった雰囲気が強まりました。ブラザー(6448)も同様に急騰となっています。
NOK(7240) 1149円(△89)
電子部品のフレシキブル基盤の受注が好調で、今期の業績は会社計画を上回るという見方が強まり大幅上昇。6月28日現在での信用取組動向では、貸借倍率が0.58倍となっていることも手掛かりのひとつとなった模様。
エフピコ(大7947) 3430円(△170):100株単位
UBSウォーバーグが同社の投資判断をこれまでのBuyからStrongBuyに引き上げたと伝わりました。後場に入ってから一段高の展開。また新規に投資判断をStrong Buyとしたツムラ(4540)も後場は上昇に転じました。
JUKI(6440) 351円(△6)
昨日UFJつばさ証券が投資判断を最上位に引き上げたことを手掛かりに急騰。本日も続伸歩調で始まったものの、次第に利益確定売りが増加して上げ幅を縮小。もともと目先筋の短期値幅取りといった雰囲気が強く、利益確定売りが出やす状況でした。目先筋の物色対象は同業の蛇の目(6445)に移った雰囲気でした。
三井住友(8318) 666円(△30)
BISが銀行と生命保険会社間の持ち合い構造が危機の連鎖リスクを増大させていると警告したと伝わりました。ただ目新しい話で無いことから影響は限定的。指数の上昇で売り方の買い戻しなどもあり大幅上昇となりました。
スクウェア(9620) 2005円(▲90):100株単位
前日の取引終了後、海外市場で500万株の株式売り出しを実施すると発表しました。このところ比較的規模の大きい売り出しを行う企業が相次ぎ、需給悪化懸念で売り込まれる展開となっています。同社に対しても売りが先行しました。
◆ランキング◆
東証1部値上がり上位
銘柄 上昇率 上昇幅 終値 売買高ダイニック(3551) +14.75 △18 140 188近畿車(7122) +11.65 △24 230 3308蛇の目(6445) +11.42 △12 117 12381アマダ(6113) +9.88 △58 645 3686学研(9470) +9.77 △13 146 3128
東証1部値下がり上位
銘柄 下降率 下降幅 終値 売買高小林洋行(8742) −6.32 ▲135 2000 1.5テザック(3115) −5.26 ▲1 18 690TOWA(6315) −5.23 ▲94 1701 4.1日立ハイテク(8036) −4.97 ▲91 1739 265ニチユ(7105) −4.59 ▲9 187 39
東証1部売買高上位
銘柄 売買高 終値 前日比三井住友(8318) 43791 666 △30大日土(1836) 18131 1 ▲12川鉄(5403) 15522 170 0蛇の目(6445) 12381 117 △12日立(6501) 12137 763 ▲2NKK(5404) 10649 126 △1新日鉄(5401) 9965 203 △1三菱化(4010) 9074 275 △6JUKI(6440) 8092 351 △6東芝(6502) 7841 514 △4
東証1部売買代金上位
銘柄 売買代金 終値 前日比三井住友(8318) 28685 666 △30NTTドコモ(9437) 28010 27万7千円 △6千円ソニー(6758) 18106 6300 △120NTT(9432) 14056 50万7千円 ▲3千円トヨタ(7203) 12931 3060 △40みずほ(8305) 11329 28万8千円 △4千円KDDI(9433) 10660 35万3千円 ▲6千円野村HD(8604) 10278 1824 △54東エレク(8035) 10178 7650 △110ホンダ(7267) 9844 5020 0
=============<資産設計情報>==============毎週火曜日は4名のエコノミスト、ファンドマネージャーが交代でコラムを掲載いたします。今週は坪田ファンドマネージャーが担当いたします。
−−−−−<ファンドマネージャー坪田好人氏の相場の見方>−−−−−−−
これからの相場の見通し
6月の国内株式相場は想定外の下落となってしまいました。要因としては、中旬以降ワールドコムの不正会計問題等により米国市場でのリスク回避の動きが加速し、米国ナスダック市場が暴落したこと、その結果生じたドル安加速の動きが125円前後を境に、日欧への資金シフトというポジティブな見方から輸出産業の業績悪化というネガティブな捉えられ方に転換したことが挙げられます。
7月については、戻り歩調の展開を想定しています。需給的には9月に向けて持ち合い解消売りが本格化することが予想されるものの、下値では事業法人の自社株買いが期待できること、米国株式市場の反発と国内景気の底打ち反転の兆候から外人買いと個人投資家の買いが見込まれることから、上値を試す展開となることを想定しています。
指数の上値については、値嵩ハイテク株のインパクトが大きいことから、米国のパソコンを中心にハイテク製品に対する最終需要次第と思われ、台湾、韓国、日本での電子部品、半導体の在庫・受注動向を注視する必要があると見ています。足元では週単位で強弱感が錯綜している状況ですが、直近では米国の新学期需要やクリスマス商戦に向けての作り込み期待から、やや強気のトーンになっている模様です。
中長期的には足元の米国株式市場の弱い動きを懸念しています。現在を景気回復初期と捉えると足元の相場の動きは過去に例のない動きで、株価が半年後のファンダメンタルズを反映して動くと考えると、米国の景気回復が短命に終わりその後は再度景気調整局面になることが懸念されます。従いまして、米国株式市場については引き続き大幅な下値リスクがあると考えざるを得ません。問題は過去と同様に国内株式市場が米国と連動性を持つかという点ですが、長い目でみれば、中国の最終需要が米国のそれを補填し景気の連動性が弱められることも予想されますが、当面はそれも限定的で、やはり国内株式市場もラグを置いて連動する可能性が高いと思われます。
当面の投資戦略としては、短期的な戻り局面を捉えポートフォリオを防御的に変更していくことで今後のボラタイルな相場に対応する方針です。
坪田好人氏:興銀第一ライフ・アセットマネジメント株式会社(DIAM)にてIBJITMジャパンセレクションの運用を担当。
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投資信託基準価額(7月8日現在)
ザ・ファンド@マネックス 6,064(−15)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
外国投信基準価額(7月8日現在、Jシェア、USドル)
バンガード・トータル・ストック・M・I・F 22.14(−0.27) バンガード・ウェルズリー・インカム・F 20.01(+0.03 ) バンガード・スモールキャップ・インデックス 17.83(−0.30) マサチューセッツ・インベスターズ・トラスト 13.97(−0.18) MFS ストラテジック・グロース・ファンド 14.19(−0.31)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
米ドル為替レート (7月9日午後2時30分現在)
買付レート 118.80(−0.30) 解約レート 118.30(−0.30)
========<マネックス社長 松本大のつぶやき>=========7月9日 <西の空>
西の空が真っ黒になってきました。天や背景には暗雲が立ちこめていますが、西に建つ新宿や池袋のビルまでの視界は良好で、そのため灰色を背景にくっきりとビルが白く浮き出され、異様な感じです。どこか不安を掻き立てる、「災害」をイメージさせる色合いです。考えてみるとそのような空はいつも西から来ます。最近は見ませんが黄砂も西の空に広がり、子供心にとても恐く感じた記憶があります。一方東の空から不吉な雰囲気が迫ってきた覚えがありません。精々大きな積乱雲を東側に見たことがあるぐらいですが、これも不吉というよりは腕白な雷様の逞しさが表現されているようで「陰」というより「陽」な感じです。しかし日本が極東で、ハワイがもっとも西というのは、ちょっと逆のようでありますが。
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=============<編集長の独り言>=============見習君の苦悩は続いています・・・。
5月末、日経平均が12000円台を回復して上げ加速という思惑でブル・ポジション。結局大台回復に失敗して損失を抱えました。次に1万円割れ目前でベア・ポジションとさらに痛手を負っています。
5月末のあの日の教訓から、昨日の朝方11000円の大台回復、しかし失速という場面を見て調整局面入りとベア・ポジションを取りました。米国株安、為替が118円台突入など、さすがに今回で彼は逆張り君からの脱出を期待していたのですが・・・。
さて結果はご存知の通り今日の相場は上昇しました。社内でも、“恐るべき逆張りパワー”と一目置かれる存在になりつつあります。そういえば、株式市場に翻弄され、痛手を負った彼は、為替市場でドルのリバウンドで利益を得ることを目論んだこともあります。その時、1ドル=120円程度で徐々にドルが値を戻しつつあった場面です。株式市場だけでなく、為替市場でも彼の“ドル買い”構想は逆張りとなりその直後に118円台までドルが売り込まれています。様々なテクニカル指標がありますが、マネックス独自の“見習い君ブル・ベア指標”が出来てしまうかもしれません。
いや、彼がベアファンドを買い続ければ、株価上昇、景気回復さえも可能になってしまうかも。
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