マネックスメール 2002年12月10日

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マネックスメール 2002年12月10日

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 マネックスメール(第825号 2002年12月10日夕方発行)
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本日の目次
 マネックス相場概況
 資産設計情報
  ファンドマネージャー坪田好人氏の相場の見方
  投資信託基準価額
 コラム ・マネックス社長 松本大のつぶやき
     ・編集長の独り言
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=============<マネックス相場概況>===========<相場概況>
米国株安も下値を売り込む動きはなく、日経平均は小幅安。

日経平均     8804.52(▲ 23.53)
TOPIX     856.48(△  1.58)
単純平均      330.73(△  1.16)
東証2部指数   1477.30(▲  4.75)
日経店頭平均    984.74(▲  1.41)
東証1部
 値上がり銘柄数     870銘柄
 値下がり銘柄数     478銘柄
 変わらず        145銘柄
 比較できず         2銘柄
 騰落レシオ(25日) 83.77%
  注:値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率です。
    一般的に120%台に上昇すると高値圏、70%台に下降すると    底値圏といわれる先行指標です。
    計算は25日ベースで行っており、値上がり銘柄数、値下がり銘    柄数は25日間の累計で計算しています。
 売買高     720.32(百万株:概算)
 売買代金    566390(百万円:概算)
 時価総額   2465621(億円:概算)
 為替(17時) 123.55円

 前日の米国株式市場はIBMなどへの投資判断引き下げが相次いだことや、UALの経営破綻を受けてハイテク株、航空株を中心に売りが先行し、ダウ、NASDAQ共に大幅下落となりました。

 国内株式市場でも米国株安を受けて、買い手控え気分が広まるなか、ハイテク株全般に売りが先行するなど軟調な始まりとなりました。

 一方で、米株安についてはこれまでの上昇に対する調整との見方もあり下値を売り込む要因とはなりませんでした。日経平均は前日終値をやや下回る水準で方向感の乏しい動きを続けました。

 値がさハイテク株は下値を売り込む動きは見られないものの、同時に買いも見送られており、マイナス圏で小動きの状態。ただ、値を下げない展開を続けていた大手銀行株に買い戻しが活発化し、日経平均も前引けにかけて下げ幅を縮小する方向で取引を終了しました。

 後場は、値を戻す方向で前場を終了した流れを引き継ぎ、買い優勢で始まりました。GLOBEX市場のNASDAQ先物が堅調に推移していると伝わったこともあり、日経平均も前日終値近辺まで戻しました。

 しかし、イラク問題、米財務相交代後の経済政策を見極めたいとする手控え要因、またSQを週末に控えていることも重なり、買いが継続するという展開にはなりませんでした。 

 後場は前日終値近辺の、非常に狭いレンジでもみ合いが続きました。後半から大引けにかけては手仕舞い売りが優勢となり日経平均は小幅ながら5日続落で取引終了となりました。  

◆個別銘柄◆
アドバンテスト(6857) 5590円(▲150):100株単位
 前日の米国株安を受けて、ハイテク株全般が軟調な始まりとなりましたが、米国株安はこれまでの上昇に対する調整との見方やGLOBEX市場のNASDAQ先物が堅調な展開と伝わったこともあり後場は下げ幅を縮小する展開。
全日空(9202) 221円(▲3)
 米大手航空会社ユナイテッド航空の持ち株会社、UALが連邦破産法11条の適用を申請し、経営破たんしたことも手控え気分要因。米国株式市場でも航空株が下げたことで、航空業界全体の先行き不透明感も増している模様。小幅ながら続落となり年初来安値更新。

川田工(5931) 200円(△8)
 前日、産業技術総合研究所などと共同で1998年から開発を進めてきた二足歩行ロボットの最終機を発表したことが手掛かり。物色の柱が見当たらないなか個別材料物色されますが、200円の節目を上回ってからは利益確定売りが増え始め伸び悩み。

タイトー(9646) 97500円(△1万円):1株単位
 UBSウォーバーグ証券が9日付で同社株の投資判断を「Buy」から「StrongBuy」に引き上げたことが買い材料視され、ストップ高まで買い進まれるなど大幅反発。

昭電工(4004) 154円(△5)
 前日終値近辺で静かに推移していましたが、13時過ぎに3ヵ年の中期経営計画「チータ・プロジェクト」の進捗状況が発表された直後から買いが膨らみ大幅高。有利子負債の今期末残高の大幅減少、人員削減・人件費圧縮などの目標は概ね達成できる見通しとしています。

ソーテック(6829) 93700円(△3700):1株単位
 高価格帯パソコンからの撤退など合理化や海外市場への参入を柱とした経営再建策を発表するなど前日まで2日連続ストップ高。本日も個人投資家を中心に買い先行の展開で午前中一時ストップ高となる10万円まで買い進まれますが、10万円が心理的な節目となった模様でその後はもみ合い。

HOYA(7741) 8210円(△10):100株単位
 後場後半にメガネ用の耐衝撃性レンズで通常と同じ強度しかない規格外品があることが内部告発により明らかになったと伝わりました。嫌気売りが増加、急速に上げ幅を縮小。

◆ランキング◆
東証1部値上がり上位
    銘柄        上昇率   上昇幅    終値   売買高トキメック(7721) +24.24  △16    82  4274日コンベヤ(6375) +19.56   △9    55   591山水電(6793)   +16.66   △1     7   458トウペ(4614)   +15.38   △8    60    18キャッツ(9786)  +12.01 △100   932   165
東証1部値下がり上位
    銘柄        下降率   下降幅    終値   売買高日本橋梁(5912)   −8.33   ▲2    22    53アンリツ(6754)   −7.33  ▲44   556  1880ボッシュオート(6041)−7.01  ▲12   159 14992吉本興(9665)    −6.34  ▲61   900    13トーセ(4728)    −6.28  ▲62   925  15.7
東証1部売買高上位
    銘柄           売買高     終値     前日比ケンウッド(6765)    23928    124     △11古河電(5801)      16808    270     ▲12ボッシュオート(6041)  14992    159     ▲12新日鉄(5401)      14039    142      △3東芝(6502)       12847    378      ▲4住友化(4005)      12598    457     △25野村HD(8604)     12498   1364     ▲33富士通(6702)      12467    406       0NEC(6701)      11838    462     ▲18日立(6501)       11154    486     ▲15
東証1部売買代金上位
    銘柄          売買代金     終値     前日比トヨタ(7203)      17324   3150     △10野村HD(8604)     17049   1364     ▲33三井住友(8316)     15239 37万7千円    △7千円ソニー(6758)      13112   5200    ▲100東エレク(8035)     11307   5520    ▲230NTTドコモ(9437)   10469 23万4千円    ▲1千円武田(4502)        9566   5040       0キヤノン(7751)      9517   4750     ▲40アドバンテスト(6857)   8447   5590    ▲150松下(6752)        7759   1190     ▲19
=============<資産設計情報>==============
<メンバーの方へ>個人向け変動利付国債アンケート

マネックス証券で販売を予定している個人向け変動利付国債についてアンケートを開始いたしました。早速ご協力をいただきありがとうございます。昨日からのアンケート結果は、次のようになっております。

●購入する  約35%
●購入しない 約36%
●わからない 約29%

販売金額の的確な予測を行い、多くのお客様に希望される金額を購入できるよう努力して参ります。

引続きアンケートにご協力をお願いします。お手数ですがログイン後のメンバーホーム画面からご質問ご協力ください。よろしくお願いします。

−−−−−<ファンドマネージャー坪田好人氏の相場の見方>−−−−−−−

米国については、金融当局から金融緩和についての断固たるスタンスが表明されたこと、中間選挙で共和党が勝ったことにより年明け以降減税等の財政政策が期待できることから、当面は米国株の大幅な下落はないと考えられます。一方国内については、外需主導の景気回復について息切れ感が高まっており、政策についても一時の銀行不良債権に関わるハードランディングシナリオは後退しているものの不透明感は継続しています。日銀の銀行からの株式直接買取についても、正常に機能すれば株式需給の面でも金融政策の面でも非常にポジティブな影響を株式市場に与えるはずの政策と考えますが、残念ながら現状の買取条件ではうまく活用されない可能性が高いと思われます。一方足元での減税策については、配当課税の軽減や贈与税の非課税枠等評価されるべき政策が議論されていると見ています。

国内株については、米国金融相場が堅調な展開になる可能性が高いこと、国内のハードランディングに伴う信用収縮の動きがいったん終息しつつあることから、当面は11月中旬につけた二番底を割る展開を想定する必要はないと考えます。一方上値についてですが、日経平均で9000円台前半の壁を抜けてくるには、米国のクリスマス商戦が前年比4%以上の活況になるか、構造改革の進展と税制改革がセットで決まるかのどちらかの条件が必要になると思われ、現状ではマイナーシナリオにとどまると考えています。従いましてメインシナリオとしては、8500〜9500円を中心レンジとするボックス相場と考えます。個別株については、米国の堅調な個人消費をベースにハイテク株主導の相場を想定しています。

中長期的には、内外共にデフレが終息するかどうか、マネーサプライが伸びてくるかどうかが来年前半の相場を占う上で重要と考えます。米国については長期的に過剰設備の問題は残存しますが、日本に比し選択し得る政策の幅が広いことから、90年代の日本と同様に大幅な戻りを想定することが可能です。一方日本については、銀行が正常な信用創造を実施できる程度まで不良債権の問題がクリアーされることがマネーサプライ増加の条件になりますが、現状の政策の方向性は不良債権処理、税制改革、規制緩和等正しいと見ており、長期的には強気の見方を採るべきと考えています。現在の弱気派の最大の懸念は、代行返上による年金の売りや持ち合い解消の売り等の需給問題と考えられますが、今後の最大の買い手候補たる外人と個人の投資環境を整備する方策を講じておけば、需給により売られた水準は相当な割安水準としてその先の好需給に繋がっていくと考えています。

投資方針については、当面はハイテク株の戻りに備えてハイテク株の高ウエイトを維持する方針です。ハイテク株の中身については、第一に米国個人消費のインパクトが大きいソニー、シャープ、パイオニアといった民生電機株、第二に携帯電話のカラー化の恩恵が大きい村田製作所等の電子部品株、第三に年明け後の受注増加が見込まれる半導体関連株を高位組入れとする方針です。その後は、戻り目処は米国のクリスマス商戦次第ですが、現在の想定通りそこそこ堅調な数字がでてきた場合でも、いったんハイテク株のウエイトを引き下げ、ディフェンシブなバリュー株のウエイトを引き上げる予定です。

坪田好人氏:興銀第一ライフ・アセットマネジメント株式会社(DIAM)にてIBJITMジャパンセレクションの運用を担当。

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 投資信託基準価額(12月9日現在)
 ザ・ファンド@マネックス           4,927(−35)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 外国投信基準価額(12月9日現在、Jシェア、USドル)
バンガード・トータル・ストック・M・I・F 20.37(−0.46) バンガード・ウェルズリー・インカム・F   19.82(−0.08) バンガード・スモールキャップ・インデックス 15.96(−0.43) マサチューセッツ・インベスターズ・トラスト 12.72(−0.25) MFS ストラテジック・グロース・ファンド 13.66(−0.38)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 米ドル為替レート (12月10日午後2時30分現在)
 買付レート                123.60(+0.65) 解約レート                123.10(+0.65)
========<マネックス社長 松本大のつぶやき>=========12月10日      <貸株の行方>

当社は来月から貸株サービスを始めますが、果たして貸し出された株はどう使われるのでしょう?一般に、貸し出された株はヘッジファンドなどの空売りに使われると思われがちですが、そうとも限りません。例えば株の持ち合いをしている企業が、相手に内緒で既に株を売却しているのだが知られたくない、といったような場合があります。そのような時に期末の権利確定日越えで株を借りて、株主名簿上は何もなかったようにし、持ち合いの相手(発行体)に知られないようにする、といった使われ方もあります。債券や株の貸借の市場はレポ市場と呼ばれますが、それは巨大な市場です。値段の上下を追う市場ではなく、コール運用などの短期金融市場に属しますが、資本市場全体を支える仕組みとして極めて重要な市場です。これから時折このレポ市場についても書いていきたいと思います。

「あなたの株に金利がつく・貸株サービス」への先行申し込みが今週金曜日で締め切りとなります。先行申し込みをされると、一定の条件にしたがい、来年の1月15日から3月末まで0.4%という金利がつきます。
詳しくは http://www.monex.co.jp/free/kashikabu/campaign.html
を御覧下さい。

=============<編集長の独り言>=============本日、編集長に代わり見習が独り言を書かせて頂きます。
 日本では、まだまだ、証券会社や株は難しくて近寄り難いイメージがあるような気がします。私も子供の頃、「株」という単語を聞いても何のことだかイメージ出来ませんでした。学生時代、ゼミの余談でどうして「株」というのかという話を聞いたことがあってそこで始めて納得しました。英語の「stock」の訳を「貯え、持ち分」という意味ではなく「(木の切り)株」という方で訳してしまったことが原因だということでした。
 学生時代に海外へ写真を撮りにいった時、ホームステイ先の足し算、引き算もままならない男の子がテレビを見て「今日株下がったね」「これから、香港の株はどうなるの?」と話かけられてびっくりした経験があります。
 「stock」、「equity」と言う単語は日常使う、子供でも理解できる単語なのに日本は用語自体が難解なものが多い気がします。今更無理な話ですが、この辺が変われば、お年玉や、お小遣いを貯めてミニ株や投信をやってみたいと思う子供達が多くなるかもしれません。それから税制も分かり易いものを。
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