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マネックスメール(第830号 2002年12月17日夕方発行)
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本日の目次
マネックス相場概況
資産設計情報
ファンドマネージャー清水氏の相場の見方
投資信託基準価額
コラム ・マネックス社長 松本大のつぶやき
・編集長の独り言
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=============<マネックス相場概況>===========<相場概況>
10日続落は回避したものの、為替が再び円高に進み、急速に上げ幅を縮小。
日経平均 8510.73(△ 59.79)
TOPIX 831.92(△ 4.10)
単純平均 316.89(△ 0.21)
東証2部指数 1441.57(▲ 5.67)
日経店頭平均 968.06(▲ 3.91)
東証1部
値上がり銘柄数 678銘柄
値下がり銘柄数 641銘柄
変わらず 175銘柄
比較できず 3銘柄
騰落レシオ(25日) 80.28%
注:値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率です。
一般的に120%台に上昇すると高値圏、70%台に下降すると 底値圏といわれる先行指標です。
計算は25日ベースで行っており、値上がり銘柄数、値下がり銘 柄数は25日間の累計で計算しています。
売買高 672.71(百万株:概算)
売買代金 563231(百万円:概算)
時価総額 2396651(億円:概算)
為替(17時) 120.79円
米国株式市場が大幅反発、円高一服などから国内株式市場も反発歩調で始まりました。前日までで日経平均は9日続落となっていたこともあり、反発のタイミングを探る相場環境となっていました。
日経平均は現物、先物ともに寄り付きから8500円という節目水準を回復して始まりました。これまで力無く全面安という展開から、全面高となり節目を突破しました。
ただ先物はCMEでの日経平均終値の水準に届かず、上値の重さも感じさせられる前場の値動きでした。指数は上昇ムードにあるものの、現物株市場では物色の柱が絞れず、買い戻し主導といった雰囲気の強い状態でした。
米国ではハイテク株が上昇したことから、国内市場もアドバンテスト(9857)など値がさハイテク株は上昇。しかしハイテク株の中で比較的株価が低位にある日立(6501)、富士通(6702)などは次第に上げ幅を縮小する動きとなってしまいました。
前日10万円の大台を割り込む場面のあったUFJ(8307)は買い気配から始まりました。11万5千円で寄り付きとなりましたが、戻り売りも多く上値の重い値動きが続きました。
午前中121円台半ばで推移していた為替市場でしたが、株式市場が昼休みに入った途端、円が急速に値を戻す動きとなりました。後場の寄り付き時点で円は120円台後半まで上昇、今朝の上昇要因のひとつとなっていた円高一服という材料を失った後場の始まりとなりました。
寄り付きで回復した8500円という節目水準を維持できるかどうかといった後場の値動きとなりました。この節目割れを狙った積極的な売りは出ず、辛うじてこの水準が下値を支えるといった展開になりました。
大引けで小幅反発にとどまり8500円を回復、日経平均は10日続落を辛うじて回避したといった展開でした。しかしこの節目水準を回復すると戻り売りが増加、積極的な買い手不在といった印象を強めた1日でした。
◆個別銘柄◆
UFJ(8307) 10万9千円(△8千円):1株単位
前日は一時10万円の大台を割り込む場面もありましたが、本日は市場全体が反発ムードで始まり、同行も買い気配を切り上げる始まりとなりました。大幅高となる11万5千円で寄り付きましたが、追随買いは限定的。後場に入ると買い戻し一巡といった雰囲気が強まり、ジリジリと上げ幅を縮小しました。
アドバンテスト(6857) 5480円(△230):100株単位
米国株式市場はこれまで冴えない展開が続いていたハイテク株主導で大幅反発となりました。この流れを受け、国内のハイテク株も総じて買い先行で始まりました。ただ現物株市場での物色意欲は回復しておらず、先物主導で指数との連動性の高いアドバンテストなどは堅調、指数との連動性の低い日立(6501)などハイテク株の中で低位の銘柄は後場下落に転じました。
三井造(7003) 83円(▲8)
新型ゴミ処理施設の受注を巡り、3億6千万円の所得を隠して工作資金を捻出していたと報じられました。捻出した資金は元国会議員秘書が絡むペーパー会社などに渡ったとされ、不透明な資金の流れ。企業の不祥事に対して市場は厳しい反応。この問題で副社長が記者会見を行い、工作資金捻出は事実ではないと発言した模様ですが、投資家の不信感は払拭されず。
ケンウッド(6765) 138円(▲13)
市場全体が軟調な値動きを続けていた間、低位個別材料株として賑わいました。本日はハイテク株主導の上昇ムードで始まったことで手仕舞い売りが先行、後場市場全体が伸び悩みを見せましたが、手仕舞い売りが継続して下げ幅を拡大。
日特エンジ(店6145) 450円(△8):500株単位
来春から非接触ICカ−ドの生産能力を5割増強すると報じられました。ICカードは今後様々な用途で需要が拡大すると見込まれ、同社の収益拡大といった思惑で買いを誘いました。しかし500円の大台に到達すると戻り売りが増加、後場は上げ幅を縮小しました。
菱食(7451) 3820円(△150):100株単位
昨日の取引終了後、今12月期の配当を1円増配すると発表しました。市場全体の下げ局面で同社の株価もこのところ値を下げており、増配をきっかけに見直し買いの動き。増配という会社側の姿勢は、好業績の証として後場に入ってからも買いが継続、高値圏を維持して終了しました。
楽天(店4755) 8万円(▲4千1百円):1株単位
昼休み中に、経営再建中のエア・ドゥに1億円出資したと報じられました。この出資に関し、本業との相乗効果はあまり期待できないという見方が強く、会社側の判断に関し、先行き不透明感から売りを誘う展開となりました。
パーク24(4666) 1750円(△60):100株単位
後場に入ってから2002年10月期の決算速報が伝わりました。連結売上高は前期比15%増、2003年10月期も増収増益を見込み、期末配当をこれまでの6円予想から7円に増額修正しました。市場全体が伸び悩みとなった後場も、好業績を手掛かりに小口の買いが継続して本日の高値で取引を終了。
◆ランキング◆
東証1部値上がり上位
銘柄 上昇率 上昇幅 終値 売買高横浜松(8239) +18.00 △9 59 46山水電(6793) +16.66 △1 7 310みずほ(8305)
+11.32 △1万2千円 11万8千円 132.395ユーシン精機(6482) +8.97 △168 2040 81.9みずほAT(8404) +8.10 △3 40 2897
東証1部値下がり上位
銘柄 下降率 下降幅 終値 売買高ルック(8029) −12.46 ▲47 330 1938コロムビアME(6791)−11.11 ▲10 80 4447神戸糸(3007) −10.00 ▲2 18 112三井造(7003) −8.79 ▲8 83 14129ケンウッド(6765) −8.60 ▲13 138 10099
東証1部売買高上位
銘柄 売買高 終値 前日比新日鉄(5401) 20501 133 ▲2三井造(7003) 14129 83 ▲8富士通(6702) 10482 360 ▲3ケンウッド(6765) 10099 138 ▲13古河電(5801) 9893 242 △5東ガス(9531) 9795 358 △1日立(6501) 9297 460 ▲10日興CG(8603) 9142 411 △19野村HD(8604) 8964 1345 0東芝(6502) 8890 362 △5
東証1部売買代金上位
銘柄 売買代金 終値 前日比三井住友(8316) 23621 36万7千円 △2万1千円トヨタ(7203) 20444 3160 △30みずほ(8305) 15684 11万8千円 △1万2千円UFJ(8307) 13652 10万9千円 △8千円ソニー(6758) 13455 5070 △40野村HD(8604) 12251 1345 0NTTドコモ(9437) 11553 22万2千円 △1千円キヤノン(7751) 11547 4510 ▲90武田(4502) 10628 4940 ▲10三菱東京(8306) 10074 66万9千円 △1万5千円
=============<資産設計情報>==============−−−−−−<ファンドマネージャー清水氏の相場の見方>−−−−−−−−
行動ファイナンスの取扱注意
今年のノーベル賞は日本人研究者2人が同時受賞したとあって、国内では例年に比べ関心が高かったようですが、投資理論の世界では、ダニエル・カーネマン教授が経済学賞を受賞したことで行動ファイナンスに対する注目がさらに高まり、もはや一時のブームでは片付けられない状況になっているといえます。
この行動ファイナンスは、伝統的な均衡理論型の証券投資論で前提としていた投資家の「合理的行動」を見直し、人間心理といった要素を加えることで投資家の非合理的な行動の説明を可能にしました。まだ理論体系が完全に固まっていないといえますが、株式投資の経験者なら誰にも当てはまるような心理状況を説明していることもあって、多くの人々にとって伝統的な証券投資論よりハードルが低いようです。だからといってこれを株式投資に応用すれば、即リターンが高まるというつもりは毛頭ありません。行動ファイナンスの意味するところは、人間が陥りやすい傾向を分析し、客観的な判断を下すことであり、これを安易に株式投資に利用することはむしろ危険ではないかと感じています。
例えば、カーネマンのプロスペクト理論では、投資家は自身の基準となる参照点(例えば購入コストや損益分岐点など。リファレンスポイントともいう)を境に同一の金額に対する評価が異なると指摘されています。また参照点近辺の損失(利益)に対しては、変動に対する精神的評価が大きく出て、参照点を離れる損失(利益)に対しては評価が小さくなる(感応度が鈍くなる)ような人間の陥りやすい傾向も分析されています。この理論の実践として、下がった株を保有しつづける「塩漬け」的な投資行動を諌める意味合いで損切りの実行を推奨する例があります。この「塩漬け」はもしかすると無意味な短期売買を繰り返さないという奥深い意味があるのかもしれませんが、損失が大きくなった(参照点から離れた)ことによって正しい損失の評価ができなくなっただけであり、こういった誤りを避けるという意味において「損切り」は一見正しい行動に思えます。
ここで勘違いしていけないのは、行動ファイナンスは単純に「損切りを早くし、利喰いを遅くしなさい」といっているわけではないということです。損切りそのものが損を小さくするわけではなく、これをあたかも美徳であるかのような捉え方は、間違える元です。損切りや利喰いの判断は、損失が何%に達したら機械的に売るといった性質のものではありませんし、時間軸での早い遅いでもありません。本質的には状況の変化(株価や業績など)を考慮し、リスクとリターンとの関係で決定するべきもののはずです。本来的な投資行動とは、自身の資産ポートフォリオの状態をできるだけ監視し、局面に応じた形で自身の意思決定を行なうものであり、株価が下がったからといって思考を停止してしまうような行動は慎みたいものです。
◆「DKAアセットシンフォニー」
内外の株式、公社債等にバランス良く分散投資を行うバランス型ファンド。清水ファンドマネージャーをはじめとする運用チームで安定感のある運用を目指します。
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投資信託基準価額(12月16日現在)
ザ・ファンド@マネックス 4,735(−80)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
外国投信基準価額(12月16現在、Jシェア、USドル)
バンガード・トータル・ストック・M・I・F 20.79(+0.44) バンガード・ウェルズリー・インカム・F 19.79(+0.16) バンガード・スモールキャップ・インデックス 16.33(+0.29) マサチューセッツ・インベスターズ・トラスト 12.95(+0.28) MFS ストラテジック・グロース・ファンド 13.92(+0.30)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
米ドル為替レート (12月17日午後2時30分現在)
買付レート 120.70(−0.10) 解約レート 120.20(−0.10)
========<マネックス社長 松本大のつぶやき>=========12月17日 <ギャップ>
「公的資金注入」「銀行に減資求めず」「金融庁検討 責任、経営陣退任で」。これは今朝の日経新聞朝刊の1面トップ記事の見出しです。意味が不可解です。企業のオーナーは株主であり、経営陣はその株主に対して責任を負っています。そして企業が損を出せば、資本から、即ちオーナーである株主のお金から使っていくのは当然です。というか通常はそれ以外に使えるお金はありません。ところが新聞報道によると、減資をしないで、即ち株主のお金を使わないで、いきなり税金を投入するというのです。これは、納税者から銀行株主への富のトランスファーに他なりません。負担者と受益者の間に明らかにギャップがあります。どうしてこのような不公平なことが起き得るのでしょうか?不思議なのは政治家や金融庁がこのようなことを考える目的が私には不明瞭なことです。私は何かを見落としているのでしょうか?
=============<編集長の独り言>=============“千と千尋の神隠し”がニューヨーク映画批評家協会により今年の最優秀アニメ賞に選ばれました。全米映画批評会議、ロサンゼルス映画批評家協会などでもアニメ賞を受賞しており、アカデミー賞長編アニメ賞の受賞という可能性もあるそうです。
国内でも大ヒット、ただDVDでは“色”でややもめているこの作品。私の家にも子供用にDVDを購入しました。しかし、もう1ヶ月ほとたちましたが、まだ観ていません。すっかり買ったこと自体忘れていましたが、この受賞の報道で思い出したところです。多分年末年始の休み中に一度は子供達の鑑賞会になるでしょう。
またこの分野、私は全く知らない世界なのですが宮崎駿監督の名前だけは知っています。宮崎駿監督の影響を受け、次の世代を担う監督はどの程度誕生するのでしょうか。
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